今回こそ、今シーズン最後の桜旅
2001年7月21日(土)
曇
北海道清里町 斜里岳で桜の花を探したけれど...
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緑まぶしいチシマザクラ。
2001.7.21--北海道清里町 斜里岳下二股(63K)
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2.
チシマザクラの実。つい先日までここに花が付いていたのだ。
2001.7.21--北海道清里町 斜里岳下二股(22K)
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旅日記
先週の立山室堂で桜を確認することができず、先々週をもって今シーズンの桜旅を終えた。
終えたはずだった。しかし、北海道斜里岳で、7月17日にチシマザクラの花があったという情報が入った。
行くべきか、行かざるべきか、かなり迷った。
が、夏の桜を見ることができるせっかくのチャンスである。今シーズンの締めくくりとして思い切って行ってみよう。
朝8時過ぎに斜里岳の登山口 清岳荘に到着。カメラバッグに熊除けの鈴を付け、いざ登山口へ。10回ほどの沢渡りを経て目的地の下二股には9時ごろには到着したが、下二俣の手前に花をすっかり落としたチシマザクラが1本あったものの、他には桜がない。下二俣から道が厳しくなる水簾の滝を過ぎた辺りまで1時間ほど探したが、やはり桜は見つからない。辛うじて繋がった携帯電話で情報元の方に伺ってみると、さっき私が見た桜が目的の木だったことが分かった。この桜が、今週火曜日にいくつかの花を残していたらしいのだ。
桜をよく観察してみると大小様々な実が付いている。小さい実は花が落ちてすぐという感じだ。若い実は赤いが、すでに黒っぽくなっているものもいくつかある。
結実している数は先週黒部平で見たタカネザクラほどたくさんではない。桜は自分自身の花粉では受粉しないから、この近くには他の桜が少ないのかも知れない。
木は斜面から生え、1本の太い幹がちょうど登山道に覆い被さっている。長さは3m程度。根っこのほうの幹の太さは直径20cmほど。風雪に耐えるためにはこのくらいの太さが必要なのかも知れない。普通の背の高さの大人は頭をかがめないとぶつけてしまうが、木をくぐる時に多くの人は桜の幹に手をかけてしまう。人が触るたびに桜が根っこのほうから揺さぶられている。あんまりこれが繰り返されると桜の体力を奪ってしまうような気がする。でも、私が「これは桜なので手で触れないでください」という立て看板を作るわけにもいかない。私にできることは桜の健康を祈ることだけかも知れない。
11:45、その場所を離れ、登山口へ向かって出発する。先週と同様花を見ることには失敗したが、新しい桜との出会いがあったのでちょっと嬉しくてすがすがしい。
せっかく盛夏の北海道に来たのだから、ほんの少し桜以外の風景も楽しんでから帰ることにしよう。
さようなら、今シーズンの桜たちよ。
またいつか会いましょう。
- 今朝までの睡眠時間
- 清里イーハトーヴユースホステルで7時間半。早朝5時から熱気球の体験フライトがあったのだが、普段仕事でいじめられている私の体は早起きを拒否した。昨日の夕食時にいろいろな話をした同宿のOL3人組は早起きしてフライトを楽しんだらしい。
今日の食事
どっしりとしたそばに注目。
口に入れても重量感がある。(↑42KB)
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- 朝:ユースホステルにて。干しぶどう入り食パン、ブルーベリージャムとバター付き、スクランブルエッグ、ソーセージ、キャベツとレタスのサラダ、ヨーグルト等。飲み物はコーヒーか紅茶。
このユースの夕食はおいしくてボリュームがあって好きだったのだが、夕食作りが大変すぎるため今年はオンシーズンの提供を見合わせているのだそうだ。ちょっと残念。
- 昼:清里町のそば処寺嶋という店で、天丼ともりのセットを頼む。そばは地元産のそば粉93%もの。やや太目で腰があって、強い香りのするうまいそばだった。そばをゆでている間にそば粉がかなり溶け出すらしく、そば湯が濃くてねばりがあり、舌がざらつくほどだ。香りも強くてうまい。こんなに濃いそば湯は初めてだ。お代わりまでしてしまった。
- おやつ:川湯にある、私の大好きなアイスクリーム屋さん「くりいむ童話」で、プリン、トマト、カンロのトリプルをいただく。カンロはそういう名前の木の実だそうで、ちょっといい香りがする。トマトは少しすっぱいが、思っていたほど食べにくくはない。実は昨日もここに立ち寄っていて、その時はかぼちゃ・ごま・ブラックベリーのトリプルを食べた。こちらもおいしかった。
- 夕:夕食で大失敗。釧路空港で弁当を買って機内で食べ始めたのだが、なんとスーパーシートでは軽食が出るというではないか。2食分入る胃は持ちあわせないので、今回はスーパーシートのお弁当をお断りした。誠にもったいない。スチュワーデスさんは開口一番、「時刻表の軽食の表示がわかりにくくて申し訳ありません。実はこの便で軽食をお出しすることになっていたのです。私どもキャビンアテンダントも時刻表の改善を要望しているのですが」。そう、私は事前にJASの時刻表のフライト欄を見て、軽食の表示がないことを確かめたのだ。
あとで見ると時刻表の巻末に、17:30〜19:30に出発する飛行機のスーパーシートでは軽食を出す旨の表示があった。確かにこんなふうに十把ひとからげで書かれるとわかりにくい。
でも、チェックインの時に確かめない私もよくない。乗りなれないものには注意しないといけない。
- 今日のレンタカーでの走行距離:
- 178Km。
車はファミリア。前回同じ車種を借りた時より加速が重い感じがした。
- 今日の温泉:
- 清里町の緑駅近くにある「緑の湯」にて。ここ1,2年のうちにできた施設らしく、新しくてきれいでよかった。ちょっと狭いけど露天風呂も気持ちいい。
飛行機が飛び立つ前の釧路の気温は14度、一方到着時の東京は29度。空港発の電車を品川駅で降りた途端、せっかく風呂上がりでさわやかだった体に汗がじっとりと浮かんできて台無し。
- 今日の昼寝:
- なし。
- 今日のフライト:
- JAS138便釧路19:15発羽田20:55着。2日前に予約したのだが、スーパーシートしか空いていなかったので仕方なくそれを取った。
釧路空港ではJASラウンジという特別な待合室を使うことができたが、静寂に包まれたラウンジに私が荷物に付けていた熊鈴が響き渡り、ばつが悪かった。
軽食の一件といい、スーパーシートのように乗りなれないものには気を付けないといけないようだ。
スーパーシートの隣の席の人は、JASのバースデー割特(エコノミークラスの場合国内全区間で1万円)を使った乗客らしく、降りる直前にスチュワーデス手書きのメッセージカードをもらっていた。私の誕生日は7月下旬だから、私にだって今の期間にバースデー割特を使う権利はあるのだ! しかし、このきっぷは21日前までに予約しないと使えない。桜の咲き具合が21日前に予測できるはずもなく、バースデー割特は私とは縁遠い特典のようだ。
今回のフライトではいろいろと切ないことが重なった。
でも、今シーズンもJASにはお世話になったので、最後は感謝しつつ締めくくろう。
- 今日の宿:
- 東京の自宅
これで、今シーズンの桜旅は本当にすべて終わりです。
これまでお読みいただきましてありがとうございました。
旅のあとがきのページを作りました。
よろしければそちらもご覧ください。
[次の桜のシーズン最初の旅日記(2001年9月23日「
神奈川県鎌倉市 瑞泉寺、報国寺のフユザクラ・ジュウガツザクラ
」)へ]
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富山県立山町 立山室堂で桜を探したけれど...
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