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1. 2000.1.15--東京都文京区 小石川後楽園(65K) |
2. 背景の高層ビルは文京区役所。 2000.1.15--東京都文京区 小石川後楽園(65K) |
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3. 2000.1.15--東京都文京区 小石川後楽園(35K) |
寝坊した。起きたら午後1時半だった。
昨日の夜、目覚し時計をかけるのを忘れてしまったらしい。最近仕事で遅く帰る日が多かったので、疲れがたまっていて昼を過ぎても目が覚めなかったようだ。
明日は雨の予報が出ているので、できるだけ今日中に桜を見たいと思っていたのにこの様だ。
寝ぼけ眼のままシャワーを浴び、撮影機材をまとめて家を出る。今日の目的地、小石川後楽園に着いたのは午後3時半頃だった。すでに日は西に傾いているので、写真の光線状態は良くない。失敗した。
小石川後楽園は、水戸藩の初代藩主徳川頼房によって作られ、二代光圀(水戸黄門)が完成させた。面積は約7万平方mもある。園内には築山や大きな池、いくつかの滝などが作られている。また、樹木も豊富で、都会の中にこれほど自然豊かな場所があるのかとびっくりしてしまう。ただ、周囲を見渡せば、文京区役所、住宅金融公庫、トヨタ、建設中の東京ドームホテルなどの高層ビルや、巨大な東京ドームの屋根が目に入るし、車の騒音は四方から聞こえてくるから、やはり都心であることをいやでも思い出してしまう。
後楽園の名は、光圀の政治的信条である「先憂後楽」(民衆に先立って天下のことを憂い、民衆が皆安楽な日を送るようになって後に楽しむ)という中国の范文正の言葉から取ったと言われている。
ここに植えられているのはフユザクラ。樹高5mぐらいの老木と、2mほどの若木がある。2本はかなり近くにあるから、もしかしたら根が繋がっているのかも知れない。どちらもやや大き目の、ふくよかな花を付けている。フユザクラの花はふつう咲き始めがピンクで次第に白く変わっていくそうだが、咲き始めの時期が違ったのか、よく見ると2色の花が混在している。
花はやや散り始めていて、花びらが落ちて萼だけになった姿もいくらか見られる。例年だと1月から2月にかけてが見頃だが、今シーズンは12月中旬にはすでに見頃を迎えてしまったそうだ。
観光客の中には、フユザクラに鼻を寄せて、「これ梅だよ、梅」と同行者に話す人がいた。おかしいなと思って辺りを見回した私は、近くに満開の蝋梅を見つけた。なるほど、風向きによって、時々かぐわしい梅の香りが漂ってくる。
ここ小石川後楽園は水戸藩の所有物だったが、鎌倉瑞泉寺のフユザクラは水戸光圀が植えたと伝えられる木だし、先日行った水戸の偕楽園にも二季咲桜(シキザクラ)が植えられていた。水戸と冬咲きの桜にはいろいろとご縁があるようだ。
句会でもあるのか、園内のあちこちで10人以上の方が句をノートに書き留めたり、熱心に推敲しておられた。フユザクラの前でも、しばらく立ち止まって一生懸命に考えているご婦人がいた。桜のいい句ができただろうか。
今日の車での走行距離:0Km。
今日の昼寝:なし
今日の宿:東京の自宅