2000年1月9日(日)朝の東京は快晴。午後の金沢は曇。
石川県金沢市 兼六園
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1.
雪吊りされたフユザクラ
2000.1.9--石川県金沢市 兼六園(59K)
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ジュウガツザクラ
2000.1.9--石川県金沢市 兼六園(71K)
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3.
ジュウガツザクラのアップ。白とピンクが同居するのがこの木の特徴だということだ。
2000.1.9--石川県金沢市 兼六園(38K)
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兼六園の問い合わせ先
兼六園管理事務所 076-221-5850
旅日記
連休ぐらいにしか遠出ができないので、以前から気になっていた兼六園に来てみた。ここにはフユザクラとジュウガツザクラがあるはずだ。
金沢に着いて驚いた。雪がほとんどないのだ。兼六園の職員の方によれば、今年の冬は例年に比べて雪が少なく、また、今週木曜日には気温が17度にまで上がり、雪がすっかり解けてしまったのだそうだ。
今日の気温も10度ほどあり、冬の金沢としては暖かいほうらしい。寒さが嫌いな私はかなりの覚悟をして来たのだが、ちょっと拍子抜けした感じだ。
兼六園は、金沢の5代藩主綱紀が1676年に別荘を作ったのが始まりで、その後の藩主が幾度かの拡張を重ねて今の姿になったそうだ。園名は「宏大(こうだい)、幽邃(ゆうすい)、人力(じんりょく)、蒼古(そうこ)、水泉(すいせん)、眺望」の六勝を兼ね備えることから白河楽翁が兼六園と命名したというが、六勝というのは漢文に出てくるような言葉のようで、ちょっと難しい。
園内のフユザクラは、春のソメイヨシノに例えれば3,4分咲きといったところだ。花は一重で直径1〜1.5cmとやや小さ目。そう言えば、静岡県伊東市に兼六園冬桜として植えられていた桜も、花は確かにこの程度の大きさしかなかった。
ここのフユザクラは上から雪吊りされていて、雪国らしさが漂う。
ジュウガツザクラも、ソメイヨシノに例えれば3,4分咲き。こちらは花びらがやや細長い八重咲き。直径は2〜3cmはあろうか。白とピンクの花が同居するのがこの木の特徴なのだそうだ。
フユザクラは細々と咲きつづけ、春になると今よりももっと花を付けるそうだ。また、ジュウガツザクラはそろそろ花が終わり、春に再び開花するという。
園内には、ケンロクエンクマガイや、200〜350枚もの花びらを持ちゴルフボールのような球形の花を咲かせるケンロクエンキクザクラなどを初めとして、約400本の桜が植えられている。でも、フユザクラ・ジュウガツザクラを除けばどの木の花芽も固く閉じたままで、暖かい春を待っている。
それにしても、真冬だというのに今日の兼六園は見物客が多い。近くで1日早い成人式が行なわれたのか、和服姿の若い女性もちらほら見られる。
でも、一番目立つのはやはりにぎやかな団体客だ。ハンドマイク片手に彼らを連れて回る説明員もかなり張り切っていて、フユザクラ・ジュウガツザクラの前では、ここぞとばかりに冬咲きの珍しさを売り込んでいた。
今日の食事
- 朝:例の通り、食パンにプルーンジャム。デザートはバナナ。
- 昼:越後湯沢駅でかに寿司を買う。会社の同僚に異常なかに好き野郎がいて、最近私も感化されてかにをよく食べるようになった。
お弁当のかにの身はちょっと少な目だったが、酢めしがやわらかくてふわふわしてとてもおいしい。さすがは魚沼産コシヒカリ。
- 夜:12年前、金沢によく出張していたときに、地元勤務の同僚が金沢市野町の「香りん」という寿司屋に時々連れていってくれた。シャリの2,3倍はあろうかという巨大なネタの乗った握り寿司や、口に入らないぐらい太い手巻き寿司などが出てきて、当時若かった私は喜んで食べたものだ。
久しぶりに金沢に来たので、香りんに寄ってみたいと思い電話帳で探してみたが、「香りん本店」しか載っていない。そこに電話をしてみると、野町の店はたたんでしまったということ、そして本店の寿司は普通の大きさだということを教えてくれた。残念だが、あの時のでっかい寿司には再会できないようだ。
気を取り直して、金沢駅近くで地元らしい料理を探し、ホテルHoliday Inn Kanazawa地下の「北の庄屋」という店に入る。かに鍋やかきの釜飯、刺身などがついた北陸定食を頼もうとしたが、釜飯に時間がかかると言われて断念。その代わりに、城下町御膳というメニューをいただいた。ごはん、きゅうりとなすの漬物、まぐろ、はまち、甘えびなどの刺身、山菜、そして治部煮(ちょっととろみがある甘めのだしで、鶏肉、かまぼこ、2,3種類の麩、ほうれんそうなどを煮た鍋)が付いたなかなかの定食。かにをあきらめきれない私は、かに鍋を追加。かにの他、麩、くずきり、かまぼこ、ねぎ、春菊などが入っていた。かにの身も、鍋に溶け出したかにのだしも十分堪能した。2食続けてかにになったが、かにが今のマイブームなので気にしない。
- おやつ:金沢駅ビルのジャーマンベーカリーというパン屋で、またしても和菓子の雪いちごを発見。ポスターには「金沢名物雪いちご」と書いてあったが、本当だろうか。以前ブームだったいちご大福のように、日本のどこかで人気に火が点いて、全国で同時多発的に類似品が売り出され始めているのかも知れない。
この店には、雪いちごの姉妹品として、栗抹茶というのがあった。栗と抹茶入り生クリームを求肥で覆ったものだ。今日はこちらを買ってみる。求肥と抹茶クリームの組み合わせもなかなかおいしい。
今日の車での走行距離:0Km。
今日の昼寝:金沢に行く特急はくたか号の中で1時間。岐阜に向かう特急しらさぎ号の中で1時間半。
- 今日の宿:
- 翌日はちょっとした用事で愛知県犬山市に立ち寄りたかったので、少し手前の岐阜市内のスポーツパルコというホテルに泊まった。名前の由来は、2Fにプールなどのスポーツ施設が入っているからのようだ。でも、私は夜遅くに着いたのでスポーツ施設は使わなかった。その代わり、3Fにあった共同浴場の風呂にゆっくりつかった。スチームバスやジャグジーもあり、とても気持ち良かった。
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