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2007年8月25日(土)
曇り時々雨
長野県佐久市 中込小学校
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1.
校庭横の染井吉野のうち4本が花をつけていた。
(この写真も含めて、学校の敷地外から撮影)
2007.8.25-長野県佐久市 中込小学校(90K)
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2.
花のアップ。
2007.8.25-長野県佐久市 中込小学校(47K)
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3.
夏の日差しを浴びて花が輝く。
花柄(枝と花をつなぐ細いくき)は春の花に比べて短めだ。
2007.8.25-長野県佐久市 中込小学校(40K)
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4.
この花は花柄が長め。
2007.8.25-長野県佐久市 中込小学校(33K)
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旅日記
6年ほど前に、日本のどこかで、毎月桜が咲いていることを知った。桜は春だけではないのだ。真夏だって咲いているのだ。で、これまで6年弱、71か月にわたって桜を見続けてきた。
71ヶ月続けるのは楽ではなかった。特に、8月の桜を探すのがとても大変なのだ。真夏の桜なんてほとんど注目されていないから、情報が入らないのだ。
しかも今年は運が悪いことに、夏がまだまだ暑い。
早いうちに涼しくなると、秋咲きの桜が早まり、8月に咲いてくれることがあるのだ。(2003年8月30日の群馬県館林市つつじが岡公園の十月桜、2002年8月31日の鎌倉市報国寺、ただしこの十月桜は枯れてしまった。)
となると、2004年8月28日の山形市や、2005年8月27日の旭川市、2006年8月31日の石垣島で見たように、返り咲き(狂い咲き)の桜を探すしかないのだろうか。
実は、実家近くで早く咲く秋咲きを見つけておいた。去年の9月上旬には咲いていたので今年も期待していたのだ。なのに、両親によると残念ながら今年はまだ咲いていないらしい。(だから、夏の帰省はなくなってしまった。)
困ったなぁと思っていたら、桜仲間のMさんが、長野で桜が狂い咲きしたというニュースを教えてくれた(夏真っ盛りなのに桜開花 佐久・中込小校庭(信濃毎日新聞))。
また、北海道のSさんからも狂い咲きの知らせをいただいた。
旅費の関係で、まずは長野を第1目標にしよう。
土曜日の午前中に、桜が咲いているという学校と、市役所に電話をしてみたが、誰も出ない。夏休みで土曜日だから仕方がない。
もしかしたらもう散ってしまっているかも知れない。今日行ってみて、だめだったら明日北海道に飛ぼう。そう考えて、急きょ午後から長野に行くことにした。
「東京都区内発、東京都区内着」の乗車券。新幹線経由で佐久平駅、その後小海線、中央東線を通ってぐるっと回るものだ。
こんなふうに買うと、単純に往復するより安くなる場合がある。
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上野駅から長野新幹線で佐久平駅へ、そこから高校生で大混雑の小海線で滑津駅下車。徒歩10分ほどの中込小学校をぐるっと回ってみると…
あった! 桜が咲いている!
校庭横の染井吉野4本が、少しずつ花を付けているのだ。
桜たちの半分ほどの枝ですでに葉が落ち、そこにちらちらと花がある。
春の染井吉野に例えれば、1分咲きといった感じだ。花をよーく見ると、確かに一重五弁の染井吉野だ。
花柄(枝と花をつなぐ細いくき)は、長いものと短いものが混在しているが、春の花に比べたらどれも短めだ。
新聞記事によれば、7月に害虫防除の消毒をした後で一部の葉が落ち、その後開花し始めたそうだ。記事には「成長が続く時期に葉が落ちると、光合成のための次の葉をつくる作用が他の植物でも見られる。この過程で花芽もでき、開花したのではないか」とあるが、桜の花芽は一般的に夏に作られるので、次の葉と同時に花芽が作られたのではないように思う。
それよりは、他の返り咲きと同様で、
盛夏に花芽が作られた後、普通なら葉があるところ、葉がなくて暖かい(暑い)ものだから春と勘違いして咲いてしまった、
というのが桜の気持ちではないかと思う。
私が撮影していた1時間ほどの間、車でわざわざこの桜を見に来るひとたちが3組ほどいた。この狂い咲きがなかなか知られていることが分かる。
これで、今年も8月の桜をなんとか見ることができた。連続花見記録は72か月、つまりちょうど6年となった。
世界初のハイブリッド気動車。従来車よりも燃費は約10%改善し、排気中の有害物質を約60%も低減できるそうだ。
桜のためにも、温暖化を食い止めなくてはならないと思う。
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帰りは小海線で小渕沢駅に出た。高原列車の旅は楽しいものだ。そして、途中駅で世界初のハイブリッド気動車とすれ違った。今年の7月末に走り始めたものだ。
ここ数年、地球温暖化の危険性がよく語られるようになってきたが、私の愛する桜にも大きな影響が出てしまうかも知れない。
スーパーコンピュータの計算により100年後の大阪の気温が現在の沖縄並になるという予測が出たが、もしそれが正しければ、特に西日本で、桜の多くを占める染井吉野が枯れてしまうかも知れないのだ(今の沖縄に染井吉野を植えても育たないから)。東京だって現在の奄美大島並の気温になるという。もしかしたら東京の平地の染井吉野だって危ないかも知れない(奄美も山地でないと染井吉野を見かけないから)。その代わり、北海道の大部分で染井が育つようになるかも知れない。
一方で、100年後の本州には、沖縄や奄美大島で見られるカンヒザクラ(寒緋桜)系の桜を植えないといけないかも知れない。
また、これまで1000年とか1800年といった長寿を誇ってきたりっぱな古桜だって、温暖化によって枯れてしまうかも知れない。
つまり、全国的に桜の分布図が大きく変わってしまうのだ。
分布が変わるだけとはいえ、その雰囲気は一変するだろう。大阪では薄いピンク色が特徴の染井吉野が姿を消し、ピンク色の濃いカンヒザクラ系を見かけるようになる。でも、カンヒザクラ系の多くは1〜2月に咲くから、桜が入学式のものではなくなってしまう。東京だって、それに近い状況になるかも知れない。また、カンヒザクラに限らず桜は一般的に暖冬だときれいに咲かない。だから、冬が暖かくなればなるほど美しい桜が見られなくなるのだ。
ただ、更に怖いのは、温暖化によって台風や豪雨、日照りなどの気象現象が激しくなり、地球全体の食料生産量が落ちてしまうことだ。食料自給率が4割を切っている日本にとっては死活問題かも知れない。花見どころではないかも知れないのだ。
最低限の生活を守るためにも、そして桜を楽しむためにも、温暖化を食い止めて変わらぬ環境を維持しなくてはならないと思うのだ。
(一応私も気象予報士のはしくれではある。今のところペーパー予報士だけど(笑)。)
環境のことなども考えつつ、今シーズンも桜を追いかけていきたいと思う。
というわけで、2008年初夏まで続く、今シーズンの花見が始まりました。
仕事が忙しいので、なかなか旅には出られませんが、少なくとも月1回は死守したいと思います。
これからもよろしくお願いします。
食事などの価格が記載されていることがありますが、これは作成時点のものですので、お読みになっている際には変更になっている可能性もあります。
今日の食事
上は駅弁「ゆめ花火」の素敵な包装、
まん中は「ゆめ花火」の中身、
どの食材も丁寧に調理されている。、
下は馬肉を使った「うまい甲斐」
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- 朝:パソコンの前で行先についていろいろと悩んでいるうちに、朝食をとる時間がなくなってしまった。あぁ。
- 昼:上野駅で買った「吹き寄せ弁当 ゆめ花火」(1300円)をいただく。同封のおしながきによると、
- 鱧(はも)黄金焼
- しらす佃煮
- 有頭海老艶煮
- 空豆石垣真丈
- 湯葉八幡巻
- 帆立見立て焼
- 合鴨スモーク
- 若桃甘煮
- 季節の煮物(網打冬瓜、小茄子、グリンピース合せ高野、金時人参、いちじく蜜煮)
- おくら磯辺揚げ
- 椎茸肉詰揚げ
- イカ軟骨揚げ
- 青唐揚げ
- 海月(くらげ)レモン風味
- 蛸酢漬け
- 茶飯(契約栽培農家による有機認証米 秋田県産 あきたこまち使用)、紫蘇入り茎わかめ
まぁ、なんて彩豊かなお弁当なんでしょう。特に、先週感動した鱧に駅弁で再会できるとは思ってもいなかった。黄金焼は鱧のうまみがよく出ていておいしかった。他の食材だって、丁寧に調理してあって、どれも豪華でぜいたくだ。
こういう豊かな食文化を守るためにも、地球温暖化を食い止めないといけないと思う。
- 夕:小淵沢駅で買った「うまい甲斐」(900円)。味付けごはんの上に、桜肉の甘辛煮が敷き詰めてある。馬肉っぽいクセは全くない。煮貝もこりこりして味わい深くていい。
でも、私の直前で「甲州ワインで育った牛と豚の弁当(まんぷく甲斐?)」が売り切れたのはつくづく残念。
- 今朝までの睡眠時間:
- 8時間半。でも仕事の疲れは取れない。
- 今日の新幹線:
- 上野駅14:10発のあさま527号を佐久平駅で下車。この列車は東京駅始発で、私は上野駅でぎりぎり自由席に座れた。その後は軽井沢駅まで通路に立っている人がいたくらい混んでいた。今月は夏休みシーズンで指定席が200円高いから、指定席を使いたくなかったのだ(笑)。
- 今日の特急電車:
- 甲府駅19:42発のスーパーあずさ34号で終点新宿駅まで。この特急も松本駅始発で、ここでもぎりぎりで自由席に座れた。行きも帰りもなんとか運に救われた。
- 今日の昼寝:
- なし。ローカル線の小海線で寝そうになったが、景色がいいのでぐっとこらえた(笑)。
- 今日自分で運転した車の走行距離:
- なし
- 今日のおみやげ:
- 時間に余裕がなくてお土産買うのを忘れました。
- 今日の宿:
- 東京の自宅。帰ってきたくなかった。
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長野県小谷村 栂池自然園
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