2007年9月30日(日) 雨、時折強く降る 東京都葛飾区 宝蔵院、水神社 |
9月も末日となった。6年間毎月桜を見ている私としては、今月も絶対に見逃せない。
いろんな場所の桜を物色していたら、桜仲間のMさんが葛飾のお寺を教えてくださった。行ったことがない場所なのでちょっと楽しみだ。
とはいえ、時折強く降る雨に悩まされるし、仕事の関係で夕方には帰宅しないといけない。天気とスケジュールはなかなかに辛い。
JR小岩駅から歩くこと約15分、新中川に近い宝蔵院には、確かに花をつけた桜があった。おお、今月も確かに桜に逢えた。
この桜、フジテレビの「とくダネ!」のアマタツさん(天達武史さん)のコーナーで取り上げられたそうだが、特に種類の説明はなかったという。
八重咲きであること、花の大きさが2〜3cmであること、ガクの形がおわん型であること、木の背丈が2m程度とあまり高くないことなどから、秋咲きの一種・子福桜だと思う。
花数は50〜100輪程度といったところだろうか。秋咲きとしても花数は多いほうではない。でも、子福桜らしく、八重の花がふっくらとした幸せな姿を見せる。
時折強く降る雨に花が打たれている。目の前で花がぽとっと落ちたりもする。花見にはあいにくの天気だ。
この宝蔵院は彼岸花の名所として知られているそうだ。強い雨の中、彼岸花を撮影している熱心なカメラマンが一人だけいらした。
さて、帰りは経路を変えて、京成線青砥駅まで歩いてみることにした。しかし、環状7号に沿って北東の風雨がふきつけ、かさをさしているのにジーンズはびしょぬれだ。下を見ながらとぼとぼと歩いていると、なぜか桜のような花びらが落ちている。見上げると果たして、染井吉野らしき桜の返り咲き(狂い咲き)だった。2〜30輪くらいは花があるだろうか。
今年は全国各地から返り咲きのニュースがたくさん届いている。落葉が早いと返り咲きすることが多いが、今年は暑すぎたせいで桜が早めに葉を落とし、咲いてしまったらしい。
行きとは違う道を歩いてみてよかった。
それにしても、狂い咲きはちょっと気になる。「今年は特に暑かったからねぇ」で済ませられたらいいのだが、地球温暖化が進んでしまって、数年後、数十年後に狂い咲きが当たり前のことになってしまうと、春の花数は減るし(秋に咲くのは春の花芽の先取りなので)、落葉が早すぎて日光の吸収が足りず桜の生長が遅くなったり不健康になったり、暑くなりすぎて染井吉野が育たない地域が増えたり、と、桜にとってはよい状況ではないと思う。
地球温暖化が食い止められることを願いたいものだ。
下は美味な栗のアイス (↑41KB) |