2006年11月25日(土) ネパール・カトマンズ周辺は晴れ 移動日(ネパール→バンコク→成田) |
カトマンズ6日目。
相変わらず下痢は治らない。
そして、相変わらず正露丸飲んでもビオフェルミン飲んでもストッパ(急な下痢に効くという薬)飲んでも梅干食べてもヨーグルト食べても全く効かない。
とうとう日本へ帰る日になってしまった。
バンコク経由で、約9時間(3時間+6時間)飛行機に乗らないといけない。
今日も、飲む水の量を抑えてトイレを我慢しよう。
朝食をとろうとホテルのロビーに降りると、ツアーの女性陣がネパールの服を貸してもらって時ならぬ撮影会が始まっていた。もともと美人な方が多くて、そういう方がネパール装を身につけるとなお一層引き立つ。
10:30にホテルのロビーに集合となっているので、私はその前に最後のお土産を買いに行く。
弟に頼まれた石を買うのだ。
石を売っている店はどこもうさんくさくてかなわない。その中でも、なんとなく良さそうな店に入る。
「自然の石が欲しい」
「なら、僕がエヴェレストの近くで拾ってきた石がある。どうだ。」
「いくらだ?」
「300ルピー」
「高いなぁ、さよなら」(私は店を出て行こうとする)
「ちょっと待て。いくらなら買う?」
「今日帰る予定なので、手持ちのルピーは150しかない」(これはホント)
「なら仕方がない。150で売ろう」
今日もまた、「帰るふり」作戦で値下げを獲得した。
でも、後で考えると、もともと値段のないものだから、それでも高かったかも。
また、フィルムが少し余ってしまったので、土産物屋が並ぶNarsing Gate通りの様子をバチバチと撮る。
10:30、名残り惜しいホテルをツアーバスで出発。今日は休日のためあまり交通渋滞もない。排ガスとほこりも少し抑えられている。
空港税を支払うために空港の銀行で最後の両替をしたら、おつりが3ルピー足りない。50ルピーの手数料を取られた上にだ。ネパールという国のことが分かったので、もう目くじらはたてない。
空港の売店ではツアーの女性参加者が250ルピーと言われて布製の小物入れを買おうとしたら「300でないと売らない」と言われたそうだ。気に入ったので仕方なく300で買ったとのこと。到着日もそうだったが、外国人女性が支払うそぶりを見せると勝手に値上げしてくるネパール人が多いようだ。それもまたネパールの一面だ。
ちなみに付け加えておくと、空港のトイレはあんまりきれいじゃない(苦笑)。
飛行機は約1時間遅れの15:00に変更。そうだと分かっていたら午前中を最後の観光に当てられたんだけど、それは結果論。
この遅れは、飛行機の出発地のバンコクから引きずっているものなので、ネパールの国情とは関係ない。
首都カトマンズの空港とはいえ ボーディングブリッジはなくて、徒歩で搭乗。 (↑27KB) |
案内放送もないまま、なんとなく搭乗開始。
結局1時間半ほど遅れた15:30頃に飛行機は出発。
さよなら、ネパール。
あわただしかったけど、いい思い出がたくさんできた。
桜もまあまあ見ることができた。
いい出会いもあったし、貴重な経験もできた。
大変ラッキーなことに、「座席を代わってくれ」というご夫婦の要望に答えたら、通路側になった。これでトイレに行き放題だ(笑)。
空港の中をカートが走るのが 珍しい。 バンコク・スワンアプーム空港にて。 (↑34KB) |
表示板がなかなか美しい。読めないけど。 右下は、私たちの搭乗便TG642を拡大したもの。 読めないけど。 バンコク・スワンアプーム空港にて。 (↑39KB) |
無職で金がない私はショッピングもできず(ツアーの女性客は喜んで免税店やフットマッサージに行ってたみたい)、エコノミー客向け待合室でノートPC使って旅日記を書いていた。すると話しかけてくる外国人が。
彼は50歳代くらい。ネパールの商人だという。今日はベトナムへ行った帰りで、この待合室で夜を明かし、明日昼前のカトマンズ行きを待つという。彼によれば、周囲にはネパール人がぽつぽつといるという。私は言葉が分からないので気づかなかった。
私がネパールでどんな写真を撮ってきたか、どんなことを感じたかをつたない英語で話す。PCに取り込んだデジカメ写真を見せると時折「おおっ」と歓声を上げる。ネパール政府とマオイストの停戦合意を祝ってあげると、彼も喜んでいた。
「これから政治が安定して、議会が始まって、予算もきちんと執行されるようになれば、ネパールの社会はよくなることでしょう」
「ネパールの道路はひどかっただろう。もう10年も道路に予算が使われてないんだよ」
「えぇっ!?」
そうなのか、だから道路があんなに悪いのか。
話の流れから、ネパールが良くなるための提案は何かないか、と尋ねられた。
「私がパーユ(桜)が好きなので、花の話をします。ネパールは決して富んだ国ではないけれど、もともと宗教行事ではたくさんの花を使いますよね。だから、花の生産をしたり、日本のように花や葉を使った食べ物を作ったりして産業を拡大するのはいいことだと思います。また、日本人が好むような桜のあるすばらしい景観を作り出すことによって、日本人観光客を今以上に呼び込める可能性があると思います。」
全く勝手な持論だけど、彼はにこやかに聞いてくれた。
さて、そろそろ搭乗時間だ。彼と別れて搭乗ゲートへ向かう。
成田への飛行機も座席は通路側。トイレ行き放題(笑)。
目覚める頃にはもう日本だ。
いろんな事情があって昼食、夕食はなし (↑39KB) |