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2006年11月24日(金)
ネパール・カトマンズ周辺は晴れ
ネパール カトマンズLazimpat通り、日本いけばな展、ナガルコットの丘付近
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1.
こちらに走ってくるのは「トゥクトゥク」と
いうミニバスだ。
2006.11.24-ネパール カトマンズLazimpat通り(52K)
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2.
桜のアップ。
やっときれいに晴れて、桜の背景が青空になった。
2006.11.24-ネパール カトマンズLazimpat通り(45K)
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3.
ヒマラヤザクラを使ったいけ花作品は世界でも珍しいと思う。
このいけばな展は、日本・ネパール国交樹立50周年行事の一環だ。
2006.11.24-ネパール 日本いけばな展(カトマンズ ドゥワリカホテル)(45K)
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4.
斜面に立つ桜。
2006.11.24-ネパール ナガルコット付近(49K)
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5.
もしこんな風景が日本にあったら
大人気の桜スポットになっていることだろう。
2006.11.24-ネパール ナガルコット付近(63K)
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6.
農家と桜。
2006.11.24-ネパール ナガルコット付近(54K)
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旅日記
カトマンズ5日目。
相変わらず下痢は治らない。というより、ちょっと悪くなっている。
正露丸飲んでもビオフェルミン飲んでもストッパ(急な下痢に効くという薬)飲んでも梅干食べてもヨーグルト食べても全く効かない。
でも、今日も外出したい。
昨日同様、飲む水の量を抑えるてトイレを我慢しよう。
私が一番行きたいと思っているドゥリケル(Dhulikhel)、ナモーブッダ(Namo Buddha)、パナウティ(Panauti)方面の道路封鎖は一応解除されたようだ。でも、一方で自分のおなかの調子は悪すぎて行けそうにない。ううむ、午前中は近場へ行って体調の様子を見よう。
まずはホテルから徒歩5分のLazimpat通りへ。通りの両側にぽつぽつと桜が植えてあり、かなり見ごろに近いものも多い。走ってくる車のタイミングをみながら何ヶ所かで写真を撮る。
続いては日本いけばな展で写真撮影のお手伝い。国際いけ花協会の先生たちが、現地で入手した花を使って次々と作品を仕上げていくデモンストレーションは見事だ。関係者が苦労して入手したというヒマラヤザクラの枝を使った作品もある。
ヒマラヤザクラの作品というのは、世界でも珍しいものだと思う。ネパールならではの出会いだ。
さて、午後の体調はなんとか持ちそうな感じだ。
西部の3ヶ所をめぐるのは時間的に難しそうだけれど、もう一つの展望場所、ナガルコット(Nagarkot)に行ってみようと思う。こちらにも桜があるらしい。もしかしたら世界最高峰エヴェレストと桜のある風景が撮れるかも知れない。
富士山と桜という写真はよくあるが、エヴェレストと桜という組み合わせはまだ見たことがない。
日本いけばな展が行なわれたドゥワリカホテル前に客待ちのタクシーの列があった。先頭の運転手に尋ねる。
「ナガルコットの丘を往復するといくら?」
「まず乗れ」
(乗ってしまったらふっかけられる。その手にはのらない。)「いや、いくらで行く?」
「2000ルピーだ」
「それは高すぎる。1000と聞いている。」他のドライバーに聞いてみる。「1000で行くか?」
別のドライバー「1200なら行くよ」
すると、そう言ったドライバーと最初のドライバーがネパール語でもめ始める。私には内容が分からない。少しして最初のドライバーが「俺も1200で行くぞ。」
「もっと安いドライバーはいないか?」
別のドライバーが「1200が限界だね」と言って私を乗せようとする。すると最初のドライバーが興奮して何か叫ぶ。
「分かった、値段が同じなら最初のドライバーにする。」彼はやっと収まった。
タクシーに乗ったはいいが、彼の車は時々寄り道をする。「ペトロ」だという。ガソリンが少ないのか。よく見ると燃料計の針はすでに「E」よりも低いところを指している。
「大丈夫なのか」
「大丈夫、まかせておけ」
とは言え、ガソリンスタンドに立ち寄るたびに「ガソリンの在庫がない」と言われ続けて4軒目。さすがに心配になった。
「最近のカトマンズ周辺はいつもこんな感じだ」とドライバー氏。
「本当に大丈夫なのか」
「大丈夫、もう1軒知っている。」
「あんたは私の時間を無駄にしてるんだよ?」
やがてタクシーはバクタプルの街の、給油機などない普通の売店に立ち寄る。
ドライバーがネパール語で店員に何か頼むと、なんとウイスキー瓶に入ったガソリンが5本出てきた。こんなの見たのは初めてだ。ホントは危ないよ。
↑クリックで拡大。
ウイスキー瓶からガソリンを給油。
店員が貴重なガソリンをごまかさないように
ドライバーは付きっきりで監視。
(↑38KB)
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値段は5リットルで5ドル、または350ルピー。リッター120円弱というところだから、日本よりもちょっぴり安いくらいだ。つまり、現地の物価でいうとものすごく高い。
で、運転手氏は私に払えという。「前払いだよね? 別料金じゃないよね?」と2度念押ししてルピーで払う。
走り始めてドライバー氏「時間はかかったけど珍しいもの(給油風景)が見られて良かったね」
2人で大笑いした。
↑クリックで拡大。
ナガルコットのバスは大人気。
屋根乗りの料金は割安なんだそうだ。
でも、右へ左へカーブする山道で
大丈夫なんだろうか。
(↑64KB)
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さて、桜の木は昨日と同様たくさん発見できる。でも、咲いている比率が昨日よりも少ない。
何度か花をみつけて「ロクヌス」(止まって)とお願いして撮影するけれど、花がちょっと寂しい。
今日の目的地、ナガルコットの丘に到着(外国人は30ルピー必要)。
おー、世界最高峰のエヴェレストを自分の目で見られるとはとてもうれしい。でも、肝心の桜はない。
↑クリックで拡大。
右上にちょこっと見えるのが
エヴェレスト。
世界最高峰を自分の目で
見られるとはとても幸せ。
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あー、桜が咲いていればなー。
展望台にいたネパール人の方に伺ってみるが、近くには桜はないという。
返す返すも残念だ
帰りの道すがらも何度かタクシーに止まってもらって撮影。やはり花の咲いた桜は少ない。
桜が少なかったため、時間が少し余った。とはいえ、桜があるという別の場所に移動するほど時間はない。そこで、道の途中のバクタプル(Bhaktapur)に立ち寄ってもらうことにした。街の中心部は世界遺産に指定されている。
↑クリックで拡大。
バクタプルの中心部ダルバール広場
(↑36KB)
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↑クリックで拡大。
街角の風景。
子供が穀類をついている。
(OKをもらって撮影)
(↑50KB)
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バクタプルは18世紀まで、王国のうち1つの都が置かれていた街。カトマンズよりも観光客が少なくて歩きやすい。また、伝統的な建物がたくさん残っていて、写真を撮るにはもってこいだ。中心街に入るためには、外国人は文化財保護基金として750ルピーを払わなくてはならない。
で、広場に入ると、ガイドしてあげると言って寄ってくるネパール人が多い。「日本人学校の生徒なんですがガイドさせてください」と言ってきたネパール人も2人いた。でも、「ガイド料くれ」とか「何か買え」とか言われるに決まっているので断り続ける。それでも私にくっついて英語でガイドをし続けた青年がいた。まあまあ親切だったけれど、「マンダラの工房に寄って行かないか」としつこく誘う。でも、午後6時までにカトマンズに戻らなくてはならず、マジで時間がないので「時間があったら行くよ」と言ってそこを離れると付いてこなくなった。
すると今度は小学1年生くらいの男の子がくっついてきて、英語でいろいろ説明してくれる。同年代の子供たちが遊んでいる様子を見て「チキンというゲームだ」と教えてくれる。ゴム玉をぶつけ合い、太もも(股からひざまでの間)に当たるとアウトなんだそうだ。
彼に「パーユ(桜)はないか」と聞くと、インターネット屋に連れて行かれた。自分で調べろということか。時間がないのでネット屋には寄らず再び街を歩きながら写真を撮る。
タクシーの出発時間が近づいた頃、彼が「自分の学校の本を50ルピーで買ってほしい」と言い出した。彼も物売りだったのか。ホントに時間がないので「今は店に立ち寄っている時間がないからごめん」と断った。
といった感じで彼の相手をしていたら道に迷ってしまった。あらー。彼に「バスプールはどこか」と聞くと、しぶしぶ案内してくれた。おかげでなんとかドライバー氏と約束した時間までにタクシーに戻れた。
50ルピーの本は買えなかったけれど、道案内代として3ルピーと、日本から持ってきた千代紙を彼にあげて別れた。
タクシーは、帰宅ラッシュで大混雑するカトマンズ市内に入り、今夜の目的地に時間通りに到着。ドライバー氏が(昨日同様)寂しそうな顔をしていたので、120ルピーほどチップをあげる。
明日は午前10:30にはホテルを出なくてはならないから買い物ぐらいしかできない。
これで今回の桜めぐりは終わりだ。
今回の桜撮影は、3日前の道路封鎖と自分の体調不良がとても残念だ。
また、ネパールの桜が例年よりも1週間ほど早かったというのも痛手だ。花が終わっていた桜が多かった。
でも、桜のありかや撮影の感覚は分かった。
在ネパール日本大使館や、国際いけ花協会さまの桜を見られるという貴重な体験もできた。
もし次があるなら(ホントにあるのかどうか分からないけれど)、もう少し早めにネパールに入って、余裕を持って桜撮影をしたいものだ。
食事などの価格が記載されていることがありますが、これは作成時点のものですので、お読みになっている際には変更になっている可能性もあります。
ネパールルピーは、旅行中の平均交換レート 1円≒0.59ネパールルピー(1ルピー≒1.7円)で計算しています。もちろんこのレートは刻々と変わりますのでご注意ください。
今日の食事
上は今朝も控えめな朝食、
中段は日ネ合同レセプションでいただく夕食、
下は日本の子供たちが演じる
赤富士太鼓。大迫力。
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- 朝:ホテルでバイキング。これまでとあまり変わらないメニューだ。ミニカップケーキ、クロワッサン、ベーコン、焼トマト、マンゴー、パイナップル、ヨーグルト、マンゴージュースなどをいただく。飲み物は大好きなコーヒーではなくミルクティーにした。
- 昼:体調が悪いのでまとまった昼食はとらなかった。唯一食べたのは、いけ花協会のMさんからいただいた日本の柿の種。おいしかった。
- 夕:日本ネパール国交樹立50周年記念プログラムのビッグイベント、日ネ合同レセプションに参加してみる。午後6時からスタートと聞いていたので、駆け足でバクタプル観光して時間ぴったりに来たのだけれど、日本人ばかり集まっていてネパール人はまばらだ。一向に始まる気配がない。
ネパール事情に詳しい方によれば「ネパール時間ってこんなもんですよ」とのこと。そうなのかぁ。
で、1時間半ほど過ぎた7時半になって、やっとマイクやスピーカーの準備が始まる。更に15分ほど経ってやっと開会だ。日本大使を含め、いろんな方のあいさつがあった後、食事にありつけたのは9時近く。体調が悪いけどそれなりにおなかはすいた。
ナン、パスタ2種、魚のフリッター(?)、豆の煮物、にんじんの煮物、チョコレートケーキなど。
明日はいよいよ帰国だ。長時間飛行機に乗ることになるけれど、果たして体調は回復するだろうか。
- 今朝までの睡眠時間:
- 7時間。夜中にトイレに起きたので昨夜も眠りが浅い。
- 今日の昼寝:
- なし
- 今日自分で運転した車の走行距離:
- なし
- 今日の宿:
- カトマンズ市のホテルマーラ(Hotel Malla)。5泊目。
おなかの調子は相変わらず悪い。どんな日本の薬飲んでも効かない。
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ネパール カトマンズとカカニの丘の間、スワヤンブナート寺院
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