1998.5.6--北海道虻田町洞爺湖畔 ↑ click photo(57K) |
1998.5.6--北海道登別市サクラロード ↑ click photo(73K) |
室蘭市の母恋北町には日本製鋼所の社宅がある。社宅に沿った坂道には同社が桜を植えたそうだ。特に公園として整備されている場所ではないが、地元では桜で有名な場所らしく、花見の人が三々五々やってくる。近所のおばさんたちによれば、日本製鋼所の花見は毎年ここで行われるそうだ。
そのおばさんたちが、「室蘭の亀田記念公園の桜もいいわよ」と教えてくれた。この旅の中で、地元の方のご意見を聞いて悪いことがあったためしはない。おばさんと別れた後、期待しながら室蘭市役所に電話をかけた。すると、「亀田記念公園は登別市内になるので、こちらでは分かりかねるのですが...」との申し訳なさそうな答えが返ってきた。おばさんたちは室蘭市内だと言っていたのに。
改めて登別市役所に公園の場所を聞き、訪ねてみた。ソメイヨシノがほぼ満開だった。ちょっと情報に間違いがあったけれど、おばさんたちには感謝したい。
亀田記念公園は、亀田氏という地元の実業家が私財を投じて整備し、その遺言によって登別市に寄付されたものだという。一つの谷を挟んで左右の山の斜面全体が公園になっていて、かなり広大だ。園内には宴会の輪がいくつかできていた。
夕方になって登別サクラロードを訪ねる。サクラロードは、登別市街から登別温泉に向かう途中にある桜並木だ。
ここには、昭和9年の皇太子の誕生記念として、温泉を花の名所にすることを計画し、地元の有志が2年もの歳月をかけて近隣の山から桜を集め、植えたのが始まりだそうだ。近年、更に310本が追加で植樹されたという。
桜は満開かちょっと散り始めという感じだが、交通量の多い道路沿いにあるせいか花付きはあまり良くないようだ。
私は歩道に立って、桜並木の向こうにゆっくり夕陽が沈むのをずっと眺めていた。
今日の食事
今日の宿:道の駅サラブレッドロード新冠。