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2005年7月17日(日)
曇一時晴れ、一時雨
北海道羅臼町 羅臼湖
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1.
満開のチシマザクラ。
雪渓のそばにあるため、木が冷やされていて
開花が遅れたのだろう。
背景は羅臼岳。
2005.7.17-北海道羅臼町 羅臼湖(49K)
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旅日記
今日は午前中に羅臼湖を往復する。
昨日同宿だった女性が、羅臼湖遊歩道の奥のほうで桜が2本咲いているのを見たと教えてくれたのだ。
まずは、昨日に続いて入り口近くの桜を観察する。本当はこの桜が今回の旅の目的だったのだ。
根を覆う雪はまだ溶けていない。雪は畳5枚分ぐらいの広さがあるので、まぁ、1日くらいで変わるものではないだろう。つぼみの先端部分が薄ピンク色に見える様子も昨日とあまり変わらない。
そこを通過し、羅臼湖を目指す。途中、情報通りの大雪渓(四の沼手前)を歩きながら右手よく観察すると…。
あった、桜だ。しかも満開だ。
背の高さ1mくらいのまだ小さな桜が、笹原からちょこんと顔をのぞかせている。周りはハイマツに囲まれていて生存競争の厳しさを物語る。花は薄いピンク色。笹に阻まれて近づけないためはっきりとは言えないが、立ち姿と花の様子からみて、チシマザクラだろう。
情報では、2本の小さい桜が3日前に8分散りぐらいとのことだった。もしかしたら、私の見つけた桜は違うものなのかも知れない。この3日間ですっかり散ってしまったため、私が気づかなかった可能性がある。もしそうだとしたら、3本目の桜を見つけたことになり、それはそれでうれしい。
その先、五の沼から羅臼湖にかけての小高い丘の頂上でも桜を見つけた。こちらはすっかり葉が開き、小粒でまだうす緑色の実がたくさんできている。また、羅臼湖手前の平原にも桜があり、すでに花はなく葉が盛大に揺れている。
羅臼湖周辺の桜は普通はこれら2本のように早く咲くようだ。そして、雪渓の近くにあったり、根が雪をかぶっていたりして冷されていた桜が、雪の溶けた順に開花していくのだと思われる。
羅臼湖周辺は残念ながら雲がとれず、湖の色はぱっとしなかった。ワタスゲが緑色した湿原を飾っていたのが印象的だった。
今日はなんとか桜を見ることができた。ユースホステルの同宿者のIさんに心から感謝したい。
若者の共同生活嫌いや旅の高級化などに伴って、ユースホステル離れが叫ばれて久しい。でも、旅人どうしが気軽にコミュニケーションできるのはすばらしいことだと思う。今回の桜情報は私にしか有効でない特別なものだったが、同宿者間でガイドブックには載らない本音ベースの旅情報や最新の情報が交換できるのだ。このユースホステル文化がいつまでも続くことを祈りたい。
私は明日には北海道を離れる。
まだ根っこが残雪に覆われている桜が、果たして明日咲いてくれるだろうか。
今日の食事
朝食はパン食、
昼食は豪快なカニうに丼、
夕食は網焼きジンギスカン
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- 朝:ユースホステルにて。食パン、ブルーベリージャム、オレンジママレード、ゆで卵、ハム、マカロニサラダ、オニオンスープ、フルーツヨーグルト、コーヒー。
- 昼:国道沿いの漁師の店かにやという食堂で、カニうに丼を食べる。たくあん、昆布、カニ汁付。2625円でカニもうにもいっぱい乗っていてうれしいが、もうちょっと安ければなぁ。
- おやつ:知床自然センター内のレストランで、ソフトクリームをいただく。
- 夕:ユースホステルで、今日は網焼きジンギスカン。ラム肉、豚肉、鶏肉、たまねぎ・ピーマンなどの野菜、ごはん、梅干、味噌汁、デザートはゼリー。今日もやや食べ過ぎた。今日は炭の熱のほかに肉の脂が焼けた煙が食堂に充満してちょっと大変だった。火災報知器が間違って鳴ってしまったくらい煙かった。
地元北海道UHBテレビの取材が入っていて、夕食や食後の海岸散歩、ミーティング(知床の自然の紹介など)の様子を撮影していた。ただ、私が住む東京ではこの番組は見られないらしい。
- 今朝までの睡眠時間:
- 約6時間半。昨夜は久しぶりに遅くまで同宿の人と旅の話で盛り上がったので、今日はちと寝不足。
- 今日のレンタカーでの走行距離:
- 41Km。
- 今日の昼寝:
- なし
- 今日の温泉:
- カムイワッカ湯の滝で入浴。お湯が滝となって流れ落ちていて、滝つぼに入浴するワイルドな場所だ。
ただ、一般人が立ち入れる限界に近い場所にあり、今年からシャトルバスでないと入れなくなった。知床自然センターからカムイワッカバス停まで所要約50分。
更にバス停からは温泉の川を沢登りすること約30分。泉質の関係ですべりやすいので、わらじと軍足(軍手の素材でできている靴下)が必須だと思う(岩尾別ユースホステルなどでレンタルしてくれる。去年までは滝の入り口にわらじレンタル屋が出ていたそうだが今年はいなかった)。それ以外の履物だとすべってけがをする可能性がある。沢登り用シューズでさえすべるとのことだ。実際に、滑りやすい靴をはいているために途中であきらめている観光客がたくさんいた。
滝つぼにはすでに15人ほどが入浴していて、男女ともほとんど水着着用だが、私は「ここは温泉だ」とばかりに裸で入浴(水着を用意していなかったし)。泉質は硫黄を含む強酸性のため、長湯は禁物だ(以前、1時間入浴したら体中に水ぶくれができたことがある)。また、目に入るとかなりしみるので、滝のしぶきから目を守らないといけない。潜ったり顔を洗うのも避けたほうがいい。脱衣場などはなく、目隠しになる岩なども少ないので着替えは見られること覚悟だ。
つまりは、湯の滝の滝つぼに入浴するワイルド感以外は、行くのが危険、泉質は強すぎ、脱衣場もない、とあまり居心地のいい温泉というわけではない。それでも楽しくて面白い。自分のリスクで行ける方にはオススメできる。
- 今日の宿:
- 昨日に続き、知床・斜里町の岩尾別ユースホステル。今日も満員に近い。知床にしては珍しく気温が高いとのことで、夜8時頃で外気温が24度もあった。熱帯夜の東京から逃れてきたのにここまで熱帯夜に追いかけられるとは。今日も寝室が暑くてちょっと困った。
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