2005年1月23日(日) 曇のち一時雪 東京都文京区小石川植物園、新宿区新宿御苑 |
暖冬のせいか各地の寒桜の花が早い。今日は遠出をしようと予定していたのだが、思いのほか天気の崩れが早くやってくるようなのであきらめた。都内で寒桜めぐりをしよう。
まずは小石川植物園。井戸跡の近くに寒桜がある。
小石川植物園は日本で最も古い植物園であり、1721年に幕府によって作られた。青木昆陽がサツマイモの試作をしたのもここだ。
現在、桜は26種類、約230本あり、その中に寒桜1本が含まれている。
寒桜は、カンヒザクラとヤマザクラの交配種と言われている。熱海では熱海桜と呼ばれる。
秋から冬にかけて咲く桜は10種類ほど存在するが、どの桜も種類に関係なく「寒桜」と呼ばれることがあるので注意が必要だ。
小石川の寒桜は6,7分程度という感じ。つぼみがまだあるが、一方で散ってしまったガクも目に付く。どの花も一斉に咲くタイミングというのはないらしい。
時々大きくてくちばしのとがったヒヨドリや、ちょこまかと動く黄緑色のメジロが蜜を吸いにくる。縄張り意識があるのか、ヒヨドリがメジロを追い払ったりもする。
ここは手軽な撮影ポイントになっているらしく、次々とカメラマンがやって来て構図の取り合いとなる。4人のカメラマンが桜の下に陣取ったのを潮に出発する。
次は新宿御苑。御苑で寒桜を見るのは初めてだ。ここには2本の寒桜がある。1本は管理事務所の近くにある小さいもの。こちらはすでに6,7分咲きまで進んでいる。時々メジロがやってきてはあわただしく花を移動しながら蜜を吸う。木が小さいので、意外と間近でメジロを見ることができる。
もう1本は日本庭園の翔天(しょうてん)亭の近く。ここは広々とした芝生に面していて風に当たりやすいせいか、まだ咲き始めたばかりだ。若い女性5人が、寒さなんかものともせずに近くの芝生でにぎやかに遊んでいた。
この後、インターネットで見つけた三鷹市の寒桜を探しに行ったが、その場所には寒桜らしき花がなかった。ネットの写真は昨年の今頃撮ったもの。花が白っぽかったので、寒桜ではなく他の桜だったのかも知れない。今年は暖冬だったのですでに咲き終わってしまったのだろうか。
最後の寒桜にフラレたので、ちょっと早めに帰りの電車に乗った。しばらく走ると小雪が舞ってきた。フラレたおかげで雪に遭わなかったのでよしとしよう。
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