モバイラー中ちゃんの気まぐれ桜旅 title

4月28日(火)晴れ時々曇。

北海道松前町松前公園、
江差町えぞだて公園



1.
松前城址。
1998.4.28--北海道松前町松前公園

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2.
光善寺の血脈桜。樹齢280年以上という。松前に多い南殿(なでん)という桜の親木だ。
1998.4.28--北海道松前町

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3.
さくら園にて。桜の足元をたんぽぽが飾る。
1998.4.28--北海道松前町松前公園

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4.
えぞだて公園の遊歩道。山桜の花びらが散り敷いている。
1998.4.28--北海道江差町

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松前公園について
問い合わせ先:
松前町役場 tel 01394-2-2275
えぞだて公園について
問い合わせ先:
江差町役場 tel 01395-2-1020

旅日記

朝5時半に起きて松前公園の中の撮影を始める。今日は朝から天気が良くて、いつもよりやる気が出る。
公園に隣接して、光善寺というお寺がある。ここには血脈桜と呼ばれる、樹齢280年以上の桜がある。

昔、松前の鍛冶屋が吉野から持ち帰った桜の苗を光善寺に献納した。
それから数十年後、老朽化した本堂の修理のためにその桜が切られることになった。その前夜、住職の枕元に桜模様の美しい娘が現われ、血脈が欲しいと頼み込んだ。(血脈とは、死んだ人が仏になれるようにお坊さんが与える書き付けのこと。) 翌朝、住職が桜を見上げたところ、葉の間で前夜娘に与えた血脈が風にゆれていた。住職は、娘は桜の精であったと気付き、桜の伐採をやめたという。
そんな言い伝えがあって、この桜は血脈桜と呼ばれるようになったそうだ。
血脈桜は、松前に多い、上品なピンク色の八重桜「南殿(なでん)」の親木だという。

公園内をあちこち歩きながら撮影をしていたら、おばあさん2人が声をかけてきた。公園の上のほうに眺めのいい場所があるから一緒に行こうという。せっかくのお誘いなので、私も同行させていただくことにした。
その場所というのは、おばあさんたち戦没者の遺族が慰霊碑を建てたところだった。お参りを済ませたお2人は、かばんからおやつを取り出してしばしの休憩タイム。私も、炭酸飲料とおまんじゅう、クッキーなどのおすそ分けをいただいた。
お2人とも70歳を過ぎていらっしゃるそうだが、とてもお元気で、しかもお話がおもしろい。松前の人の気質とか、昔のにぎわいのことなど、興味深く拝聴した。
私はまだ撮影をし足りなかったので、お2人と別れてさくら園をうろうろした。そのうち、急におなかが痛くなってきた。別におばあさんがくださったものが傷んでいたわけではないと思う。私はめったに炭酸飲料を飲まないのだが、疲れがたまっているところに慣れない炭酸を飲んだので、おなかがパニックを起こしたのだろう。
この旅始まって以来、初めての体調不良だ。車の中でしばらく休憩をとり、回復を待ってから出発。

えぞだて公園は、江戸時代の豪商関川氏の別荘だった場所を公園にしたものだ。近くにえぞだて観音という観音様があることからこの名前が付けられたそうだ。ここには江差の桜の開花状況を調べるための基準木もある。私が見たところソメイヨシノはまだ5,6分咲きで、山桜は散り始めていた。昭和58年に90本の桜を植樹したそうだが、寒冷地で生育が遅いせいか、特にソメイヨシノはあまり大きくない。
地元のグループがバーベキューの準備を始めていた。明日は休日だから、今晩はゆっくりお花見するのだろう。


今朝までの睡眠時間:7時間半。

今日の食事

今日の走行距離:156Km。

今日の宿:次の目的地の近くの公営駐車場で寝ようと準備していたら、若者たちのグループがやってきて花火を始めた。いつまでたっても終わりそうにない。しかも、高々と排気音を響かせ恐そうな車が駐車場に立ち寄っていく。やはり休日の前夜は気を付けないといけない。明日はどうしても早朝から撮影をしたいので、この近所で寝たいと思っていたのだ。仕方がないので、そこを離れて車通りの少なそうな道路の路肩に車を停めて寝た。


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