五稜郭タワーからの眺め。どう頑張っても五稜郭の一部しか写せなかった。 1998.4.27--北海道函館市 ↑ click photo(35K) |
五稜郭の城壁の上にはこうした歩道がついていて、桜並木の下を歩けるようになっている。 1998.4.27--北海道函館市 ↑ click photo(54K) |
五稜郭の外堀。 1998.4.27--北海道函館市 ↑ click photo(57K) |
松前藩戸切地(とぎりち)陣屋跡に向かう道にある桜並木。 1998.4.27--北海道上磯町 ↑ click photo(68K) |
松前藩戸切地陣屋跡。陣屋の建物跡にはいくつもの礎石が並ぶ。 1998.4.27--北海道上磯町 ↑ click photo(38K) |
大野川沿いの桜並木。 1998.4.27--北海道大野町 ↑ click photo(46K) |
いよいよ北海道にやってきた。桜前線は私より先に北海道に上陸していて、22日に函館、江差で、23日には札幌、帯広で桜が開花している。普通東北以北のソメイヨシノは開花から見頃になるまで5日ほどかかるそうだから、今日あたり函館ではちょうど見頃になっていてもおかしくない。
五稜郭では、まず五稜郭タワーに昇って五稜郭全体を見渡してみる。桜を真上から見た経験は今までになかった。だいたいどの桜も丸く枝を広げていて、ちょっと可愛くも思える。丸くて薄いピンク色のスタンプを五稜郭いっぱいに押したみたいに見えた。
タワーを降りて五稜郭の中を歩く。なかなかいい撮影ポイントが見つからなくて、結局五稜郭の城壁の上を2周歩いてしまった。カメラを出したりしまったりを繰り返しながら歩いたので、2時間近くかかった。
私が見たところ、ソメイヨシノの咲き具合は8分程度といったところだ。花がまだ完全に開ききっていないため、花のボリュームがちょっと少ないように見えてしまう。
私が写真を撮っているすぐ近くで、桜まつりのちょうちんを取り付ける作業が行われていた。29日からライトアップも行われるそうだ。
午後から、上磯町の松前藩戸切地(とぎりち)陣屋跡に行く。ここの桜はまだ5,6分咲きというところだろうか。
戸切地陣屋は、蝦夷警護の強化のために松前藩が幕末に建設した。明治元年の箱館戦争で、敵軍に使われることを恐れ松前藩が自ら火を放ったという。学校の運動場ぐらいの広さの敷地のあちこちに、いくつかの建物の跡が散らばっている。桜の本数はそれほど多くなく、心地よい間隔を空けて配置されている。
ダウンジャケットが必要なくらい寒い中、家族連れがビニールシートの上でお弁当を広げていた。
大野川沿いの桜並木に着いた頃には風の冷たさも一層増した。桜はほぼ満開だ。川沿いは吹きさらしなので、写真を撮って早々に引き上げる。子供たちが元気に遊ぶ声が川沿いの公園いっぱいに響いていた。
松前公園に着いたのは日没の直前だった。太陽光のもとでの撮影はあきらめ、19時からのライトアップを待って松前城に入った。松前に多い南殿(なでん)というピンク色の八重桜も、ソメイヨシノも満開で、城の内外はとても華やかな雰囲気だった。
大野町から松前町に向かう国道を走るころになってやっと、北海道らしい広大な景色が広がってきた。はるばる北海道までやってきたのだという実感がじわじわと湧いてきて、ちょっとうれしくなる。
北海道の道路は走りやすいのでついついスピードを出してしまいがちだが、これからも安全運転を心がけて、いい旅を続けたいものだ。
今日の食事
今日の宿:松前公園の駐車場。