臥龍桜。花付きがとてもいい。昔はもっと良かったというから驚きだ。写真の左方向が龍の頭、右方向が胴体となる。 1998.4.16--岐阜県宮村山下 ↑ click photo(70K) |
臥龍桜の幹が枯れ落ちた部分。この写真の右端がなくなっている。そのため、龍の頭が胴体から離れてしまった。 1998.4.16--岐阜県宮村山下 ↑ click photo(53K) |
道ぞいで見つけた風景。桜、桃、菜の花と、春の花の競演だ。背景に見えるのは甲斐駒ヶ岳。 1998.4.16--山梨県高根町 ↑ click photo(99K) |
昨年12月に開通した安房峠のトンネルを初めて通った。
旧安房峠は両方向で1.5車線しかない狭い道路で、カーブも多かった。観光バスどうしがたまたま狭い場所で出会い、しかもその後ろに数台の車の列を従えていると、バスが前にも後ろにも進めなくなるという最悪の状態がよく起きていたらしい。私が88年の夏の観光シーズンにレンタカーで安房峠を越えたとき、運悪くその最悪の状態の中にはまってしまい、2時間近くも全く動くことができなかった。結局松本のレンタカー会社に着いたのが帰りの列車の出発10分前になってしまい、あわてて駅に駆け込んだ覚えがある。
普通車で750円の通行料金がかかるとは言え、トンネルはやはり便利だ。以前苦労した峠をあっけなく抜けてしまった。
臥龍桜は樹齢約1000年。種類はエドヒガン。樹高は20mあるという。大憧寺というお寺の境内にある。
ちょうど龍が伏しているような姿をしていたことから、大憧寺の和尚が名づけたという。
この桜の変わっている点は、太い幹の1本が一旦地面に着いて、そこから根が生えたというところだ。その幹の先の部分は新しく生えた根から養分を補給できるため、母樹と繋がっていた幹が不要になり、その部分が枯れ落ちてしまった。それで、残念ながら龍の頭の部分が胴体から離れてしまったのだ。今は見る人の想像で補ってやるしかない。
花の色はかなり白に近いピンクだ。これまでに見てきたエドヒガンと同様、木は大きいが花は小さくて可憐だ。花はまだ散り始めていない。
ライトアップの光は弱かったが、日が暮れてからもしばらくその姿を楽しんだ。
今日の食事
今日の宿:臥龍桜の近くの駐車場