上千本より。下に見える建物は蔵王堂。 1998.4.13--奈良県吉野町 ↑ click photo(55K) |
上千本の吉野水分神社のしだれ桜。 1998.4.13--奈良県吉野町 ↑ click photo(75K) |
奥千本金峯神社 1998.4.13--奈良県吉野町 ↑ click photo(68K) |
|
三多気のわら葺屋根の家の近くで。 1998.4.13--三重県美杉村 ↑ click photo(52K) |
吉野にやってきた。今回は、山の上からかすみたなびく下界の風景を見るのが一つの目的だ。
雨だという天気予報は外れ、朝には雨も止み、時々薄日が差すぐらいだった。
期待していたような朝霧が出て、下千本のほうが霧に霞む風景が出現した。霧で困っている人には悪いが、ちょっとロマンチックだ。
でも、肝心の桜のほうはかなり散っていて、写真映えする木がなかなか見つからない。そのうちに霧はすっかり晴れてしまい、結局霧と桜の写真は一枚も撮れなかった。
吉野水分神社には、八重桜としだれ桜の2本がある。八重桜は今が満開だ。一方しだれ桜はすでに散り始めている。時折強めの風が吹くと花びらが一斉に舞い、その華麗さに境内のあちこちからため息が洩れる。
奥千本の金峯神社でも、桜は少し散り始めていた。徒歩40分の西行庵まで足を運べばいい桜が見られると聞いていたが、あまりに人が多いので行く気をなくしてしまった。
ちょうど私が車を停めて寝たのは桜の下だったため、夜の雨で落ちた桜の花びらが車にいっぱい付いてしまった。めんどくさいのでその花びらを取らないまま吉野の人込みの中を運転したら、道行く人たちが私の車を指差して笑いあったりしていた。ちょっと目立ったみたいだ。
三多気の桜は、西暦900年頃に神社の参道に桜を植えたのが始まりだという。山桜が多い。残念ながら昨夜からの雨で散り始めたということだ。
樹齢が高いためか、あるいは衰弱が激しいのか、花付きはあまり良くなく、全く花をつけていない木もよく見られる。桜のすぐそばを車が走ってしまうため、根が弱ってしまっているのかも知れない。
これまでに何度か道の悪い国道を体験してきたが、美杉村から松阪市に向かう途中の国道368号線の峠(という地名)付近もすごかった。大型車通行不可になっていて、車線は両側でほぼ1車線。カーブと坂が多く、ガードレールなしの崖っぷちも多い。しかも雨が強く、時折雷も鳴り、ところどころで濃い霧も出ている夜道という最悪の条件だ。幸か不幸か対向車は来ない。だが、あそこで崖から落ちたりしていたらしばらく発見されなかっただろう。
今日の食事
今日の宿:目的地まであと1時間半、というところで体力の限界を感じ、最寄りの中央自動車道虎渓山PAに入ってそのまま寝てしまった。