立雲峡 1998.4.11--兵庫県和田山町 ↑ click photo(64K) |
朝5時に目覚めると、20台ほど停まれる醍醐桜の駐車場はすでにいっぱいだった。さすがに土曜日の朝である。
週末の醍醐桜周辺は車が大混雑すると聞いていたので、朝の桜の写真を撮った後早々にその場を後にする。
瀬戸町に向かう途中、たけべの森に立ち寄ってみた。ここは新しい公園だが、12000本もの桜があると聞いている。特にしだれ桜が多いらしい。
だが、行ってみたところ桜は幼木が多く、あまり見ごたえがない。平成4年から3年間かけて植樹が行われたという。しだれ桜は私の好きな八重紅しだれが多くて、花の色も上品なピンクで良かったのだが。
残念ながら1枚の写真も撮らなかった。
あと2,30年したら、すばらしい桜が見られるようになるだろう。
醍醐桜の駐車場でお話をしたご夫妻から、今年の宗堂桜の花付きは例年に比べていいらしいという話を聞き、寄り道してみた。
宗堂桜は八重桜の一種で、直径3cm大の花弁が約60枚あるという。内側の約20枚は開かない。花の中につぼみがあるかのように見える。八重桜としては珍しいものだという。
伝説によれば、この桜を植えた雲哲日鏡上人が若くして殉教したのを悲しみ、花が開ききることがないという。
若木なのか、あるいはそういう特徴なのかは分からないが、宗堂桜はあまり背が高くなく、幹も細い。木としての貫禄はない。でも、丸くてふわふわした感じの花が枝にもこもこと付いていてかわいい。
私が見た限り20本ほどの桜があったが、土曜日の午後とあってグループや家族連れが思い思いにシートを広げてお花見を楽しんでいた。
今日の最後は立雲峡だ。ソメイヨシノはすでに散り始めていて、ちょっと強い風が吹くたびに花吹雪となる。
滝があると聞いていたが、小さなものであまり見ごたえがしなかった。その代わり、滝に行く途中に老木の多い場所があって、風格のある山桜と出会うことができた。
日も暮れ、暗くなってきた駐車場でひとり片づけをしていると、さっき兵庫県北部の桜のことをいろいろ教えてくれたおじさんが唐突に「酒は飲めるか?」と聞いてきた。どうも花見の2次会に誘ってくれているらしい。残念ながら酒を一滴も飲めない私は、慎んでご辞退させていただいた。
酒が飲めないので、旅に出たときも酒代がかからず安上がりになるというメリットはあるが、こういうお誘いに乗れないのはちょっと寂しい。
今日の食事
今日の宿:養父町の道の駅但馬楽座