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淡墨桜と月。 1998.4.4--根尾の淡墨桜 ↑ click photo(45K) |
根尾の淡墨桜が満開になったと聞いた。
この桜は日本で2番目に高齢と言われている名木だ。
95年に私が訪ねたのは4月18日だったため、今年も見頃はまだかなり後だろうと思って私は安心していた。だから、かなり早い今年の満開情報には驚いた。
うかうかしてはいられない。でも、今日はタイミング悪く土曜日。淡墨桜へ行く道路は渋滞することで有名だ。
しかたがないので、混雑しそうな日中に行くことは避け、夕方に到着できるように時間調整することにした。夕方とは言っても、写真を撮るためには日光が当たっていたほうが望ましい。山が近い場所なので、夕方4時には着かなくてはならないだろう。
最近睡眠不足気味なので、昼食の後に昼寝でもして時間調整をしよう。
名神高速道養老SAで昼食を取った後、2時半に起きられるよう目覚まし時計をセットし、アイマスクをかけて昼寝をした。しかし、目覚めたのは3時半。どうも、目覚ましが鳴ったときに無意識のうちにスイッチを切ってしまったらしい。我ながら自分の行動にあきれてしまう。
国道157号の、根尾に向かうほうの車線にはほとんど車がいない。一方反対車線は、花見を終えた人たちの車が多く、ところどころで流れが滞っている。
こちら側の車線は混雑していないとは言え、根尾に近づくほどカーブやアップダウンが多くなり走りにくい。結局、私が根尾に着いたのは午後5時過ぎ。太陽はとっくに山の陰に隠れてしまっていた。
日光はもう当たらないが、気を取り直して写真を撮る。
淡墨桜の名前は、花の盛りを過ぎると花びらが薄い墨色になることから来ているそうだ。でも、私が見る限りまだ墨色をしておらず、かなり白に近い。種類はエドヒガン。樹高は17.2mもあるが、大樹に似合わず花は小さくて可憐だ。
伝説に従えば、この桜の樹齢は1400年ということになる。大雪や台風、根の枯れ死とシロアリの被害などで、この桜はこれまでに何度も枯れかかったことがある。しかし、その度ごとに回生術が施され、桜は元気を取り戻している。
最も有名な回生術は昭和23年に行われたもので、このときには付近の若いヤマザクラの根238本が根継ぎされた。
関係者の皆さんの努力には頭が下がる思いがする。
淡墨桜にはいつまでも元気でいて欲しいと思う。
毎年春には、可憐な花で私たちを楽しませ続けて欲しいものだ。
今日の食事
今日の宿:東名自動車道日本平PA