西条市民の花見の定番、武丈公園。石鎚山系から流れ出る清流・賀茂川のそばにある。 1998.3.29--西条市武丈公園 ↑ click photo(72K) |
大福寺入口で見つけた桜。これはソメイヨシノではない。周辺のソメイヨシノに先駆けて満開になっていた。 1998.3.29--西条市国道194号線沿線 大福寺入口 ↑ click photo(64K) |
ライトアップされた吾川のひょうたん桜。 ライトアップの明かりは人間の目には白く見えても、その照明の種類によって写真に不自然な色が着くことがある。 今回は写真が緑がかったため、白黒写真に変換した。 1998.3.29--高知県吾川村桜 ↑ click photo(66K) |
急用のため、九州熊本から四国に渡った。その用事のために、28日の桜旅はお休みとさせていただいた。
読者の方から何通か、心配されている旨のメールをいただきましたが、本人の病気や事故などではありませんので、ご安心ください。
ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。
愛媛県の西条市は私が9歳まで過ごした場所だ。
武丈公園は、西条市民のお花見の定番の場所になっている。武丈という俳号を持つ庄屋が江戸時代の後期にここに桜を植えたのが始まりと言われている。現在では、百桜園(百余種類の桜が植えられた桜園)のものを含め、約1200本の桜があるという。
両親はまだ小さかった私を連れて春の武丈公園に花見に来たことがあるらしいのだが、今の私はさっぱり覚えていない。公園を歩いてみても、幼い頃に来たことを思い出せなかった。
武丈の桜のうち多くを占めるソメイヨシノは4,5分咲きといったところか。最も華やかだと聞いていたソメイヨシノの桜のトンネルも、まだ寂しいままだ。
早咲きのカンヒザクラは散り始めていて、枝垂れ桜がちょうど満開になっていた。
日曜日ということもあり、家族連れがたくさん訪れていた。小さい子供連れの夫婦も多く見かけた。私の小さい頃もこんな風に連れてきてもらったのだろうか。
西条市から高知市に向かって国道194号線が伸びている。その国道の始点から10分ほど走ったところで、大きな桜数本を見つけた。どれも今がちょうど満開だ。
この場所は、大福寺というお寺の入口に当たる。もしかしたら、何かお寺と関係のある桜かも知れない。
愛媛県西条市から、国道194号、国道439号を通って高知県吾川村に向かったが、道幅が1〜1.5車線の区間が多く、走りにくくて閉口した。特に、吾北村から吾川村への439号は、農家のおばさんが畑に向かうために走るような細い道で、最高時速20キロがせいぜいの区間もあったりする。
ただ、どちらの道沿いにもそこかしこに満開の桜があり、運転の疲れを慰めてくれる。
日が暮れてからやっと高知県吾川村に着いた。運転中に、今までに1,2度しか見たことのない素敵な夕焼け空になってことに気づいた。西の空にかすかに残っている雲が赤く燃えているかのようだ。到着するまで消えないよう祈っていたのだが、私が桜の場所に着いたときには夕焼けは跡形もなく消滅していた。すばらしい夕焼けというのは5分ともたないものだ。桜の前でカメラを構えていた人に伺ったら、「桜に似合ったすばらしい夕焼けだった」とおっしゃっていた。残念。
吾川のひょうたん桜はヒガンザクラだが、花のつぼみがひょうたん型をしているのでこの名前で呼ばれている。樹齢は約500年、高さは約30mもあるという。
ライトアップの明かりが消える午後10時まで、私はこの大桜をぼんやりと眺めていた。
今日の食事
今日の宿:ひょうたん桜の近くの路上