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1. 桜と太平洋。 2003.5.19--北海道様似町アポイ岳(46K) |
2. 千島桜のアップ。 2003.5.19--北海道様似町アポイ岳(24K) |
登山は嫌いである。暑いし、体力を使うし、疲れる。苦労して一度登った道を降りてこなくてはならないのも悔しい。
だが、山上に桜があるとちょっと迷う。
やはり、登るしかないか。
友人が先週水曜日にアポイ岳に登ったとき、3分咲きの桜を見たと教えてくれた。今日は月曜日だから、そろそろ見頃になっているかも知れない。
午前中は起きては天気をチェックすることを繰り返す。車の窓から何度外を見ても、霧が深く、写真が撮れそうな雰囲気ではなかったので再び寝る。しかし、昼過ぎにいきなり晴れて日が差してきた。急いでコンビニで腹ごしらえをし、荷造りをした上でいざ登山口へ。
5合目まではそれほどきつくなかったが、5〜7合目までの斜面がかなりきびしい傾きで、石がごろごろしているため危ない。それを乗り越え7合目で振り返ると、登山道から少し離れたところにぽつぽつと桜を見つけた。やった! 苦労が報われた。
咲き具合は木によってまちまちで、5分咲きから満開までといった感じだ。
ここにあるのは千島桜。本州の山岳部に咲くタカネザクラに近い種類だ。あまり背は高くならず、寒冷な気候や強風に耐えられる。
アポイ岳の5合目以上には岩がごろごろしていて、タカネザクラが咲いていた八ヶ岳連峰の蓼科山に似ているような気がする。これが桜が育ちやすい環境なのだろうか。もし桜と話ができるなら、なぜこんな場所まで登ってきたのか聞いてみたいものだ。
とりあえず7合目を過ぎ、馬の背と呼ばれるなだらかな尾根に出て8合目に向かう。ここまで所要時間は1時間40分で、案内図の時間よりは少し短縮できた。
途中の南側の斜面には2,30本ほどの桜が点在している。登山道からの距離はまちまちで、近いものもあれば、遠いものもある。絵になりそうな木を探して、海をバックに写真を撮る。ただ、西から天気が急に悪くなってきて、海の色が真っ青にならなかったのが残念だ。
夕方になって雨がぽつぽつ落ちてきた。あわてて荷物をまとめ下山する。
結局、6合目付近で2本、7合目のすぐ下で6本、馬の背から8合目までの間で2,30本の桜を見つけた。
今日撮れた写真はあまり満足のいくものではない。あと数日ここで粘ってチャンスを待とう。
お刺身定食。 (↑35KB) |