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1. 歴史を感じさせる神代桜の幹。 2003.4.15--山梨県武川村山高の神代桜(66K) |
2. 形も色も見事な慈雲寺の糸桜。 2003.4.15--山梨県塩山市慈雲寺(66K) |
天気予報は一日雨。雨が降ると気分が滅入る。こういう旅をしている関係上仕方がないことだが。
山高の神代桜は、樹齢約1800年〜2000年と言われる、日本最古の桜である。
種類はエドヒガン。日本では、長寿の桜の上位はエドヒガンで占められる。
日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の帰路ここに立ち寄り桜を植えたという伝説があることから、神代桜と名づけられた。また、日蓮が通りかかり、衰弱した桜の蘇生を祈願したところ樹勢が良くなったとの言い伝えもあり、「妙法桜」とも呼ばれる。
根回りは13m、幹周は11mもあるという。幹はこれまで見てきたどの桜よりも確かに太く、頑丈だ。
桜は衰弱が激しく、幹は高さ3mほどのところでちぎられたようになくなり、上には雨よけの屋根がかけられている。桜には必要なのだろうが見かけはあまり良くない。以前は屋根を隠すアングルがあったようだが、今はそのアングルで見ると後ろに新築の家が入ってしまうため、よろしくない。
横に伸びる枝も少なく、花にも元気がない。
この太くてたくましい幹の上に完全な樹が乗っていたら、はたしてどんなにすばらしい光景が出現していたことだろうか。
写真を撮る面ではよいとは言いがたいが、齢を重ねた桜には言葉では表わせない迫力がある。桜がもししゃべれるなら、2000回花を咲かせるとは一体どういう気持ちなのか聞いてみたいものだ。
塩山市の慈雲寺には見事な枝垂桜がある。地元のおじさんによると樹齢300年程度とのこと。樹冠は20m近くもあるだろうか。樹冠には一部だけ切れ込みがあり花が少ないのは残念だ。
桜の下のあちこちに夜間照明が置いてあるのに気づいた。ライトアップのためのようだ。「この雨でもライトアップをするのでしょうか」とお寺の方に伺ったら、「昨夜で終わりました」とのあっさりしたお答え。少し来るのが遅かったようだ。
神代桜も慈雲寺の桜も、人が多いとか雨といった悪条件でいい写真が撮れなかった。明日の早朝にリトライしたい。
背景は屋外の子供向け遊具。 (↑52KB) |