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1. 雲でかすむ阿蘇山を背景に屹立する桜。 2003.4.11--熊本県白水村一心行の大桜(51K) |
2. 桜のたくましい根元と幹。 2003.4.11--熊本県白水村一心行の大桜(75K) |
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3. ジグザク模様を描きながら上る峠道と桜。 2003.4.11--熊本県高森町高森峠(51K) |
4. 用水池に映る大きな桜。 2003.4.11--福岡県久留米市浅井の一本桜(42K) |
一心行の大桜は3日前から散り始めていると聞いていた。確かに今日は半分ほどの花が落ちている。でも、身勝手な解釈をするなら、あとの半分は私のために残っていてくれたのだ。
木の西側の花はかなり無事で、まだボリュームがある。
この木は、1580年に島津との戦いに散った峯伯耆守惟冬(みねほうきのかみこれふゆ)の菩提樹という。妻と嫡男がこの地に戻り惟冬と一族をとむらうために一心に行を修めたことから一心行の大桜と呼ばれるようになったという。
胴回りは6m、樹高22m、枝の差し渡しは30mもある巨大な桜だ。少し離れて見ると実に円満な楕円形をしている。いや、おまんじゅうの形と言ったほうが近いか。
私が九州で他の桜の撮影をしているときに、話しかけてきてくださった方の大多数がこの桜の名前をお出しになった。すでに見ておられる方も、そうでない方もだ。数年前のTVのニュース番組の中で生中継されて有名になったそうだ。実は私もその番組を見ていて、その大きさと元気さにかなり感動した覚えがある。
今日は東側から時折強い風雨が桜を襲う。びっくりするくらいたくさんの花が風に吹き流されることもある。きっと大桜だけに花の数も多いのだろう。
今回は他の名所との兼ね合いや用事のために見頃をはずしてしまったが、いつかまた満開の頃に見に来たいものだ。
高森峠の旧道は、ジグザグ模様を描きながら阿蘇の外輪山を登っていく。その道沿いに染井吉野が植えられている。晴れていれば高い場所から阿蘇の山も見えるはずだが、今日は雲でかすんでいて見えないのが残念だ。
浅井の一本桜は少し散り始め。個人の方が約100年前に植えたものだ。幹周りは4.3m、樹高18m、幅約20mという。
平成3年の台風で幹が折れる等の被害を受け、、その後折れ口が腐り幹の中心部が空洞化して枝先が枯れるなどの衰退が見られたため、樹木医に依頼して回復作業を行なったという。
桜は用水池の堤防に生えている。根が十分に張れないだろうにここまでたくましく育ったとは驚きだ。
見物客の方の話だと、今日の朝刊に写真が載ったらしい。どうりで、小雨が降る中でもひっきりなしに車がやってくる。
九州を離れるにあたって、いい桜を見つけることができた。
ココイチのハヤシライス (↑36KB) |