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1. 花びらに雨粒を残す、可愛い十月桜。 2002.9.28--東京都新宿区 新宿御苑(41K) |
桜仲間のMさんが、新宿御苑で十月桜が咲き始めたと教えてくれた。紅葉の写真展の準備などがあって公私共に忙しい最中なのだが、12ヶ月続いてきた花見を中断するわけにはいかない。9月の桜を見に行こう。
十月桜は千駄ヶ谷門に近い桜園の中にあるという。
桜の葉には開花を押さえる効果を持つ酵素があるそうだ。十月桜は他の桜に比べて葉が落ちるのが早く、それが秋に開花することと関連していると思う。
桜園の大半の木々はまだ青々とした葉を残している。その中に、葉を落としてひときわ樹肌の灰色が目立つ寂しい木が2本ある。それらが確かに十月桜だった。
葉が落ちて寂しくなったところを花が補っている。
春の満開の染井吉野で言えば2分咲きといった感じだろうか。枝のあちこちに白い八重の花が咲いていて、花びらには午前中までしきりに降っていた雨つぶが残っている。ここだけ春の妖精が時期を間違えて舞い降りてきたみたいだ。
十月桜の花は、菊の花びらのように細長いものと、ここで見られるような花びらが円に近いものとの2種類に分類できそうな気がする。どちらもそれぞれの風情を持っているが、ここの桜はひときわ可愛いと思う。
のんびり桜を見ていたら午後4時を過ぎていた。
閉苑間近の放送に急き立てられながら千駄ヶ谷門を目指した。
ツナと大根おろしのスパゲティ (↑39KB) |