モバイラー中ちゃんの気まぐれ桜旅 title

2002年7月6日(土)
曇で時々霧や霧雨。夕方近くから晴れ。
午後3時の気温は14度

長野県安曇村 乗鞍岳



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1.
盛大に咲くタカネザクラ。
タカネザクラは葉と花が同時に出ることが多い。
2002.7.6--長野県安曇村 乗鞍岳位ヶ原(70K)
2.
タカネザクラのアップ。
2002.7.6--長野県安曇村 乗鞍岳位ヶ原(36K)
3.
このタカネザクラは、他の木に比べて
花の色が濃く、花の形も少し違っていた。
2002.7.6--長野県安曇村 乗鞍岳位ヶ原(32K)


旅日記

桜旅は先週で終えたはずだった。
しかし、今週、どうも咲いていそうな場所がある。
長野県の乗鞍岳である。

現地の方によれば、位ヶ原周辺の雪渓が溶けてきたので、おそらく咲き始めているのではないか、というのだ。実際に花をご覧になった方がいらした昨年ほど確実な情報ではないが、心が騒ぐ。
結局、一か八かで行ってみることにした。
先週旅の終わりを宣言したのだけれど、桜がありそうなら出かけるしかない。

本当に咲いているかどうか不安を抱えながら位ヶ原到着。
去年見た木を探してみると...
おお、確かに咲いている。薄いピンク色の花がたくさん見える。

ここにあるのはタカネザクラ。本州や北海道の高山部に見られる桜だ。花は葉と同時に出るし、花自体があまり大きくないので、ソメイヨシノのような派手さとは縁遠い。厳しい自然環境の中で生きるために、背はあまり高くならず、枝が横に広がる性質を持っている。
位ヶ原の道路沿いでは6本の桜を見つけることができた。去年早咲きで散り始めていた木が今年はちょうど満開だった。違う表情を見ることができてうれしい。 一方、昨年満開だった木はまだつぼみすら付けていない。根のすぐそばに雪が残っているのできっと影響を受けているのだろう。

位ヶ原から少し登山道に入ってみることにした。地形図を見ると、登山道で少し登ったあたりに広葉樹の記号があるのだ。必ずしもこの記号が桜を指すわけではないのだが、さてどうだろう。
果たして、登山道沿いにも桜があった。私が見つけた4本中3本までが見頃だ。やはりこの一帯には桜が広く分布しているらしい。人間が見られるのはたまたま道沿いにある桜だけだ。桜のありかを全部知っているのは、桜の蜜を好む熊蜂などの昆虫だけかも知れない。

登山道の一部が雪渓に覆われていた。ピッケルやアイゼンなどの冬の登山用具を持っていない私は、三脚を杖代わりにして慎重に歩いた。でも、もう少しで登り終わるというところで雪渓を踏み抜いてしまった。幸いけがはしなかったが、慣れないことはするものではない。
そのすぐ後に、遠くの広い雪渓を鹿が駆け下りている様子を見ることができた。多少滑りながらも鹿は器用に雪渓を下っていく。しばらくその俊敏な動きに見とれてしまった。


さて、今週こそ本当に桜情報が入らなくなってきた。今シーズンの桜旅は今日でおしまいかも知れない。


今シーズンの桜たちよ、さようなら。
またいつか会いましょう!



上記のように一端は締めくくりましたが、翌週も長野県山ノ内町 横手山に桜を探しに行きました。よろしければこちらもご覧ください。


今日の食事
上左:昼のそば定食。
上右:そばを挽いていた水車小屋。
下左:夕食ののりくら膳。(そばは後から)
下右:デザートのそば湯ゼリー。
(↑拡大写真は53KB)

今日の温泉:
乗鞍の湯けむり館という日帰り温泉施設にて入浴。白濁した単純硫黄泉で、浸かった後は肌がつるつるになった。東京に帰ってからも身体から硫黄のにおいがしていた。

今日の昼寝:
行きと帰りのJR特急あずさ号でそれぞれ1時間と30分。帰りの車内は先週に続いてちょっと暑めで寝苦しかった。
今週から、あずさ号(スーパーあずさ号を除く)とかいじ号の自由席が1両減って3両になってしまった。気まぐれな旅をする私は中央線の自由席を愛用していたので、ちょっと残念だ。

今日のレンタカーでの走行距離:
115Km。
車種はダイハツのMAXという軽自動車。山道だけではなく平坦路でもちょっとパワー不足だったかな。

今日の宿:
東京の自宅。

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