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1. 茶臼岳を背景に咲くタカネザクラ。 右側に見える木も桜だ。 2002.6.2--栃木県那須町 那須連山(58K) |
2. タカネザクラのアップ。 この木の花は、全体にふっくらとしていて大きめだった。 2002.6.2--栃木県那須町 那須連山(29K) |
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3. 根がどっしりと太いタカネザクラ。 花がすっかり落ちてしまっているのが残念。 2002.6.2--栃木県那須町 那須連山(54K) |
桜仲間のMさんから先週那須連山で桜を見たとの情報をいただいた。山登りは元来苦手なのだが、いつもの通り「そこに桜が咲くから旅に出よう」と思う。
那須塩原駅でレンタカーを借りようとすると、受付のお嬢さんが「風が強いとロープウエイが止まることがあります。今日ぐらいの風だともしかしたら...」とおっかないことをおっしゃる。何でも、ここのところ天気が不安定で、昨日は前が見えなくなるぐらいのひどい夕立があったという。今も駅近くの街路樹は風で盛大に揺れている。
ロープウエイが使えないと嫌いな登りの行程が延びるし、遠回りになるから往復で2時間ほど余計に時間がかかる。でも、出たとこ勝負に賭けることにして出発する。
1時間ほどでロープウエイ駅近くまで来た。駐車場が空いておらず20分ほど待つが、なかなか車は出て行かない。結局駐車場をあきらめ、更に5分ほど走ったところにあった水道施設の前の空き地に車を停める。
観光地の花見はいつの時期でも大変だ。
幸いにもロープウエイは動いていた。日曜日らしくゴンドラは満員だ。風のせいで少し揺れがある。
山頂駅から足がとられそうなガレ場を40分ほど歩くと最初の目的地牛ヶ首に到着。強い北西よりの風が間断なく吹き付ける。少し南下したところに数本の桜を見つけた。
ここにあるのはタカネザクラ(高嶺桜)。別名ミネザクラ(嶺桜)とも呼ばれる。高地性の桜で、あまり背が高くならず、地を這うような形になることが多い。那須連山のタカネザクラは、厳寒、大雪、強風というこんなに厳しい環境のところまで登ってきたのだ。
中には株立ちのりっぱな桜もある。根元から直径20cmほどもある7,8本の太枝に分かれていて、樹高は4,5m。北西からの風が当たりにくい南東側の斜面に生えている。この桜が花を付けていたらさぞかしすばらしいだろうが、花はすっかり落ちていた。
更に足を延ばして15分ほどで日の出平へ。日の出平の分岐点周辺では、おそらく100本近くあるだろうと思われるたくさんの桜に出会った。多くの桜はすでに花を落としており、花が付いているのは一部だ。残った花は北西からの強い風に揺れている。ここの桜の花は小さいものが多いように思える。花弁は1cmちょっとぐらいの大きさしかなく、花はあまり開ききらずに釣鐘状に咲いている。でも、中には大きなふっくらとした花びらをつけ、きれいに開いている花もある。野生の桜の個性を感じる。
風が強くなってロープウエイが止まったり、昨日みたいな激しい雷雨が来たりすると困るので、撮影を終えて早々に引き上げる。帰りのガレ場では2回も転んでしまった。やはり山登りは不得手だ。
お弁当を食べる。 (↑40KB) |