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1. 名護神社の石段。 2002.2.2--沖縄県名護市 名護城(71K) |
2. 沖縄名物赤瓦と桜。 2002.2.2--沖縄県名護市 名護城(64K) |
沖縄にやってきた。いよいよ春の桜めぐりの始まりだ。
私にとっては、冬の桜から春の桜に切り替わるこの時期に新しい年が始まるような気がする。
まずは名護城(なんぐすく)へ。メールで知り合った那覇在住のSさん、Yさんとともに、桜の話をしながら城址を歩く。
ここに咲くのはカンヒザクラ。本州でも東京あたりまでなら見ることのできる桜だ。色は濃いピンク色。あまり花が開ききらず、釣鐘型になったものが多いのが特徴だ。だけど、色の濃さも花の開き具合も、木によってかなりまちまちだ。
Sさんは琉球大の大学院生で、桜を題材にして環境問題の研究をしているという。今年はすでに3回もここに来ているそうだ。今日が一番開花の状態がいいという。私はラッキーな日に来たみたいだ。
Sさんは今シーズンに本州の桜を追って北上する計画を立てているらしい。目的は研究だそうだが、いい旅になればいいな、と思う。
お茶でも飲みながらゆっくり桜の話でも、と申し上げたら、Sさんの提案で、八重岳の桜を見た後で近くのちょっと変わった雰囲気の喫茶店に行くことになった。
Sさんたちの車とつるんで八重岳に向かう。だが、頂上に着いた途端、土砂降りの雨。車から降りて桜を見るのはあきらめ、車窓からの見学となった。
沖縄の桜は寒い場所から咲く。これは、春の桜の開花にはある一定条件の休眠が必要なことによる。一定気温以下の寒さを、一定の期間経験して初めて開花するので、沖縄の桜は南より北、低地より高地のほうが早く咲くのだ。(Sさんによれば、どの程度の寒さを、どの程度の期間経験すれば咲くのかは、沖縄の気象台でもよく分からないそうだ。)
八重岳の頂上近くでは、すでに散ってしまって葉桜になっている木も多い。でも、下るにつれて見頃の木が増えてくる。沖縄らしい咲き方といえよう。
夕方に、Sさんの誘導で古民芸&茶寮「山乃里庵」へ。骨董屋さんの中に置いてある古い火鉢のそばでコーヒーをいただいた。
女性のご主人と雑談をしていて、私が桜を追いかけている話をしたところ、「今日の夕刊に樹齢百年という桜の写真が載っていましたよ」とのこと。拝見した夕刊には、これまで私が見たこともないような大きさのカンヒザクラが堂々と載っているではないか。
夕刊には詳しい場所は載っていない。ご主人がお知り合いに電話をしてくださったが、場所はすぐには分からない。
せっかく沖縄に来ているときに大桜のことを知ったのだ。明日は是非その桜をこの目で見たい。果たして場所は分かるだろうか。
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