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1. カワヅザクラと特急踊り子号 2001.3.3--静岡県河津町(73K) |
2. 河津川沿いの堤防。人でいっぱいだ。 2001.3.3--静岡県河津町(64K) |
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3. カワヅザクラの原木。ここも3年前に比べてずいぶん人が増えた。 この方向から見ると、原木は見事な楕円形をしている。 2001.3.3--静岡県河津町(60K) |
私が乗ろうとした総武線快速が運休になり、次の便に乗った私は東京駅で重い機材を背負ったまま地下ホームから地上ホームまで2分半で走らなくてはならなかった。もう2度とこんなことはしたくない。
今日はスーパービュー踊り子号の1号車1番D席を取った。運転士の斜め後ろの一人席という、前方の展望を楽しむには絶好の場所だ。グリーン料金が高いのが玉に傷である。でも、伊豆半島に入ってから沿線の早咲の桜を眺めることができてとても満足だ。
河津駅では、私を含めて1号車の乗客は9割方下車した。今の河津の人気の高さが分かろうというものだ。
河津は春を先取りしてお花見ができる場所として年々有名になっており、観光客の数もうなぎ上りに増えているそうだ。去年の花見の人出は125万人とのことだ。
駅に近い河津川河口付近の堤防では、前の人にぶつからないようのろのろ歩く始末である。
カワヅザクラは7,8分咲き。花の開花具合は例年よりも遅いそうだ。
カワヅザクラは、カンヒザクラとオオシマザクラの交配種である。花は、色の濃いカンヒザクラと白いオオシマザクラのちょうど間ぐらいの、上品なピンク色をしている。また、オオシマザクラに似てか、やや大輪でくっきりとした形だ。
桜並木沿いには、地元の人がたくさんの出店を構えている。お祭りらしい雰囲気だ。特にバスで来た観光客たちが、海産物などのお土産屋に群がっている。
駅から離れると、観光客の数ががくんと減る。やっと桜を見ながらのんびり歩くことができる。やはり他人の肩越しだけで桜を見るのは悲しい。
一人で桜並木の散策をした後、午後2時に桜に詳しい知人たちと河津駅で合流。一緒にカワヅザクラの原木を訪ねた。
この原木は昭和30年にこの場所に植えられ、11年後の昭和41年に初めて花をつけたそうだ。樹高と樹冠はどちらも約10mあるという。実生や接ぎ木によって子孫が増え、現在町内には約5000本のカワヅザクラが植えられているという。また、近隣の自治体や東京などにも苗が送られている。最近は切り花の出荷も多い。
桜についての様々な話をにぎやかにしながら、みんなで宿に向かった。
上が箱膳、下が天然のいのししを使ったいのしし鍋。 |