2001年1月28日(日)
沖縄は曇時々雨。東京は快晴。
沖縄県中城村 中城城跡のカンヒザクラ
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この木はまだ5分咲きぐらいだ。
2001.1.28--沖縄県中城村 中城城跡(75K)
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カンヒザクラと赤瓦の門。
2001.1.28--沖縄県中城村 中城城跡(76K)
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カンヒザクラは他の桜よりも色が濃い。また、やや下向きに咲くのが特徴だ。
2001.1.28--沖縄県中城村 中城城跡(37K)
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中城城跡の桜の問い合わせ先
中城村役場 098-895-2131
旅日記
例年なら沖縄北部を出発した桜前線は南下して、すでに那覇市に到達していてもおかしくはない。しかし、今年は暖冬のせいで桜の開花が遅れているらしい。
多くの種類の桜は、前の年の夏に花芽が作られ、一定期間の寒さを経験した後で暖かくなると開花する。このことを休眠打破という。沖縄を飾るカンヒザクラ(寒緋桜)もこの性質を持っている。沖縄は北部のほうが寒く、カンヒザクラが先に十分な寒さを経験するので、北部の、しかも高度のある山の上のほうから開花するのだ。
今年は暖冬のため、カンヒザクラがまだ十分な休眠を経験していないようだ。北部でも最近開花したばかりだそうだし、中城城跡も木によってやっと3分咲きになった程度らしい。那覇市内に至ってはほとんど咲いていないそうだ。
帰りの航空券も全日空の超割(国内線全便1万円)で取ったが、夕方の便は満席だったため昼過ぎには那覇空港を発たなくてはならない。時期的に咲いているだろうと思って那覇市内の桜に期待していたのだが、当てがはずれてしまった。
日中の自由時間は3時間程度しかないのだが、無理をしてレンタカーを借り中城まで足を延ばす。
中城(なかぐすく)城は15世紀中頃に拡張された、沖縄随一の名城と言われる城だ。石を積み上げて作った城郭が見事だ。城跡も広い。城内には2,30本しか桜がないようだったが、私が見た限りでは5本の桜がかなりいい具合に開花していた。1本だけ満開で、とても濃いピンク色の花を見事に花開かせていた。城郭の石組みがよい借景になっている。
カンヒザクラは他の桜に比べてピンク色が濃く、やや下向きに咲く特徴を持つ。東京のカンヒはあまり花が開かず、つり鐘型に閉じたまま花が落ちることが多いが、ここ沖縄では開ききった花をよく見かける。咲き方の違いはやはり寒さによるものだろうか。
本州のカンヒザクラには蜜を狙ってメジロがよく集まるが、ここ沖縄でもメジロが忙しく花を飛び回る。蜂も負けてはおらず、何十匹という蜂が花から花へと渡り歩いている。木全体が唸り声を上げているかのように思えるくらいだ。
春の恵みをメジロと蜂が分け合っているのだ。
11:35に空港着。慌ただしかったが、今世紀初めて春の桜を堪能でき、おいしい食事も楽しむことができた。充実した旅だった。
今日の食事
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今日の朝食。体と心の両方に贅沢な食事だ。
このあとも7,8皿の料理が運ばれてきた。
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- 朝:沖縄第一ホテルは薬膳風の朝食を出すことで有名だ。今日のメニューは、シークワーサージュース、自家製の豆乳、うっちん(鬱金)入りパン、紅芋入りパン、パンにはりんごといちごのジャムか、ごまペーストをつけて食べる。おかずは、ゆし豆腐(にがりを入れる前の豆腐)のスープ、島人参、パパイヤの千切り、紅芋一切れ、島らっきょ、厚さ1cmはあろうかというアロエベラとセロリ、食用のオオタニワタリの新芽、田芋、枝豆、大豆、ゆで卵(蘭の実の入った塩をかけて食べる)、トマト、血液を浄化するというニガナの白和え、ヘチマの味噌のせ、酢大豆、クワン草(甘草)の花(糖尿病に効くという)、長命草、生モズク、つのまた、ハンダマの和え物。デザートは甘菓子(5月4日の節句のお菓子で、青豆(もやしの豆)と押し麦で作る)、キウイ、たんかんという小型のみかん。食後には山原(沖縄北部)と中国のお茶をブレンドしたものをいただいた。お茶受けは粟国島産の黒糖。オプションでさとうきびのジュースもいただく。それぞれ少量ずつ小皿に盛られて出てくる。
個人でこれだけの食材を集めるのはとても難しいから、この朝食は貴重だ。体のそこからきれいになれるような気がする。
- 昼:空港内で買ったA&Wのチーズバーガーコンボ(チーズバーガー、ポテト、ルートビア)を、帰りの機内で食べる。(ルートビアは紙コップで機内に持ち込むのが難しそうだったので空港内で飲んでしまった。) 本州で食べるハンバーガーとあんまり変わらないけれど、しみじみ味わった。空気のバルブに不具合が見つかったとかで飛行機の出発が遅れ、ハンバーガーもポテトも冷めてしまったのが残念。トマトケチャップのパックを開けたら、気圧の関係で中身が飛び出して服を汚してしまった。機内持ち込み用にはできていないからだなぁ。
- おやつ:ハンバーガー1個では夕食まで腹が持たず、友人夫婦がおみやげとしてくれたおやかわという店のサーターアンダギー(沖縄風ドーナツ)を食べる。時間が経っているからちょっと固かったが、ほどよい甘さでおいしかった。プレーンの他、紅芋、かぼちゃ、黒糖味もあり、バリエーションが楽しめた。
- 今日のレンタカーでの走行距離:
- 43Km。
マツダのキャロルという軽自動車。小気味良い走りをする車だ。高速道路でもパワー不足を感じなかった。
- 今日のフライト:
- 全日空84便。沖縄発12:50、羽田着15:30のところ、昨日の雪の影響による到着機の遅れとトラブル対応で、出発が13:40頃、到着が15:50頃になった。機長は「ただ今の対地速度は時速1200Km。当機の能力の95%で飛行し、1分でも回復するよう努めます」とアナウンスしていた。遅れたことは気に入らないけど、機長のこの言葉はちょっとかっこいい。
機材はB737。
那覇空港の中は22度もあってかなり暑かったが、到着して少し経った東京の外気温は5度ぐらいしかなかった。たった4時間で17度の違いはちょっと体にきつい。
- 今日の昼寝:
- 帰りの京浜急行とJRの電車の中で計40分ほど。
- 今日のお土産:
- 自分にはいつもの通りジーマーミー(地豆。ピーナツのこと)豆腐。ぷるぷるした食感が好きだ。
会社にはちんすこう・黒糖・黒糖がけピーナツ・干しパインの詰め合わせと、シークワーサー。シークワーサーはゆずほどの大きさの柑橘類で、食べるとものすごくすっぱいし種も多く、あまり一般受けしないお土産だ。すっぱいのが平気な私と他一名でばくばく食べてしまった。
昨年末の「発掘あるある大事典」というTV番組で肝臓に良い食品としてシークワーサーが取り上げられたそうで、それ以来沖縄では品薄になっているという。
今日の宿:東京の自宅。
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