1. 六義園のシダレザクラ。枝はあまり長くならないようだ。 1999.3.28--東京都 六義園(89K)		2. 六義園のシダレザクラ。 1999.3.28--東京都 六義園(30K)

3. 1999.3.28--東京都豊島区駒込 西福寺前(103K)

4. 西福寺の中にある、「染井吉野の里」の碑。左側は弘法大師像。 1999.3.28--東京都豊島区駒込 西福寺(43K)		5. 西福寺前の桜並木。ライトアップはされていないのだが、桜はちょうちんの明かりでほんのり照らされ闇に浮かぶ。 1999.3.28--東京都豊島区駒込 西福寺前(77K)

このページの写真は、フィルムカメラとフィルム(KODAK Ectachrome E100SW、Fujicolor REALA ACE 100)で撮りました。
デジタルカメラは使っていません。

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六義園 03-3941-2222

問い合わせ先:

東京都豊島区役所 03-3981-1111

六義園は、五代将軍徳川綱吉の側近、柳沢吉保が元禄15年(1702年)に作った広大な庭園だ。今では江戸時代を代表する名園として知られている。
六義園の正門を入って少し歩くと、見事なシダレザクラが迎えてくれた。樹高18m、枝周りは20mという大きな桜だ。
職員の方によると今日がちょうど満開ということなのだが、まだ少しだけつぼみが残っているようだ。
園内のところどころにはソメイヨシノもあったけれど、まだ5分咲きほどなので、花のボリューム感が少しもの足りなかった。

閉園時間ぎりぎりまで園内で写真を撮った後、夕暮れの中20分ほど歩いて、豊島区駒込の西福寺に向かう。
この周辺は、昔は染井村と言った。ここがソメイヨシノの発祥の地とされている。

江戸時代、大名や豪商の屋敷の近所には農家から転じた植木屋が発生したが、染井村もそうした場所の一つで、江戸中期から明治にかけて植木屋が多かった。先ほど私が訪ねた六義園や、染井の藤堂家下屋敷などが染井の植木屋の商売を支えていたそうだ。
その植木屋の中の一軒が、江戸末期にソメイヨシノを売り出したと言われているのだ。

ご存知の通り、ソメイヨシノは本州から北海道の南部（道南）まで大変広い地域に分布している。今では、全国の桜の約8割がソメイヨシノだと言われているくらいで、私たちにとって大変馴染み深い種類となっている。

ソメイヨシノはオオシマザクラとエドヒガンの雑種だ。染井の植木屋がどこかで偶然見つけてきて売り出したのか、それともかけ合わせで作り出したのかははっきり分かっていないそうだ。偶然発見したとすれば、オオシマザクラが自生している伊豆半島の可能性が高いという。
ソメイヨシノがここで誕生したかどうかは分からないのだが、ここから売り出されたことは間違いない。私自身はこの場所を「発祥の地」と呼ぶことに抵抗感を持たない。

ところで、ソメイヨシノと奈良県の吉野とは全く関係がなかったのに、その植木屋はこの桜を「吉野桜」と名づけて売り出した。
植木屋は、この桜の販売戦略として、吉野という桜の名所の「ブランド」を借りたのではないかと考えられている。
明治に入って、「吉野桜」という名前のままだと本家吉野のヤマザクラとまぎらわしいということで、改めて「ソメイヨシノ」と命名された。

西福寺の前にはソメイヨシノの桜並木がある。100mに満たない短いものだ。親子連れや老夫婦などが、桜を見上げながらのんびりと歩いている。

西福寺の境内には、「染井吉野の里」という碑が立っている。この碑は入ってすぐのところにあるため簡単に見つけることができた。だが、ソメイヨシノを作出したと言われている伊藤伊兵衛政武や、明治期に桜園芸の普及に尽くした河島権兵衛・銀次郎親子の墓はどこにあるかわからなかった。暗くなってきた中、勝手のわからない墓地をうろうろ歩くのはあまり気分のいいものではないので、また次回に探してみることにしよう。

境内では、近所の方がお花見をしていた。私も話の輪に少し加えていただいた。
桜並木のちょうちんは、先週皆さんの手で取り付けたのだそうだ。
また、皆さんはボランティアで月に1回桜の消毒作業をされているという。ソメイヨシノの大敵は、テング巣病と呼ばれる木の病気や、アメリカシロヒトリの幼虫だそうだ。
距離の短い桜並木ではあるが、近所の皆さんが大切にしていることが良く分かった。

• 夕：前回に引き続き、今回もまた駒込駅近くで餃子の王将を見つけてしまった。しかも今日はキャンペーン期間中で全品1割引だという。これは入るしかない。
  ここではチャーハンセットを頼んだ。チャーハンと、餃子、鳥の唐揚げ、サラダ、おしんこが出てきた。チャーハンの量は多いし、餃子もうまいし、とても満足。

今日の宿：自宅