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1. 咲き始めのカンヒザクラ。 やや下向きに咲き、満開を迎えても花は開ききらない。色が濃いことも特徴だ。 1999.3.6--東京都台東区 上野恩賜公園(91K) |
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2. オオカンザクラ。 1999.3.6--東京都台東区 上野恩賜公園(54K) |
3. オオカンザクラ。ほぼ満開だ。 1999.3.6--東京都台東区 上野恩賜公園(70K) |
東京の上野恩賜公園には、ソメイヨシノの他、サトザクラ、ヤマザクラなど890本の桜があるという。
オオカンザクラとカンヒザクラが咲いていると聞いて、土曜の午後に出かけてみた。
オオカンザクラはほぼ満開だった。とは言っても、広い公園の中にわずか16本が点在しているだけなので、ソメイヨシノが満開になった時の迫力にはかなわない。
オオカンザクラは、カンヒザクラとオオシマザクラの交配種だろうと言われている。この組み合わせは、先日伊豆で見たカワヅザクラと同じである。だが、遺伝的にはかなりオオシマザクラに近いようで、花の色は濃い目のピンク色のカワヅザクラと違い、ほとんど白に近い。
カンヒザクラは数本が咲き始めていた。カンヒザクラの花はたくさんの蜜を分泌するそうだが、その蜜を狙って、メジロと、やや大型の鳥(ヒヨドリだろうか)が忙しく飛び回っている。
カンヒザクラの下に三脚を立て時間をかけて写真を撮っていると、園内を散策している何組もの方々から「これ何の花ですか?」と聞かれるので、その度に説明をしなくてはならなかった。
カンヒザクラは桜の中でも花の形がちょっと変わっているので、ご存知ない方が多いのかも知れない。私は下手な説明を十数回は繰り返しただろうか。
だけど、大好きな桜のことなら、何度話しても苦にはならない。むしろ、皆さんにこの桜のことを知っていただけて嬉しいような気がする。
有名なソメイヨシノの並木では、道路の工事が盛んに行なわれていた。もちろんソメイヨシノはまだ花を付けていない。見頃の時期になると一面ブルーシートが敷き詰められ、ここは壮絶な宴会場と化す。きっと、この工事は花見に向けての準備のひとつなのだろう。
今日の宿:自宅