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2012年7月16日(月、海の日)
曇、やや寒い
北海道羅臼町 羅臼湖
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1.
今年は海の日に咲いていた千島桜。
半分以上がまだつぼみだ。
千島桜としては花は白に近く、
やや小さめの花だ。
2012.7.16-北海道羅臼町 羅臼湖
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2.
桜の全景。
桜らしく、歩道に向かって
ぐんぐん枝を伸ばしていたが、
残念ながら、3年前に誤って
半分近くが切られてしまった。
2012.7.16-北海道羅臼町 羅臼湖
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旅日記
ここ数年、海の日に桜を見るため旅をしてきた。その戦果は、2勝6敗、つまり、2回は見ることができたが、6回は散り終わり、あるいはまだつぼみ、というものだった。
果たして今年はどうだろう。
知床の羅臼湖に向かう歩道に入る。足元は長靴、ヒグマの巣のような地帯に入るので熊スプレー(とうがらしスプレー)とクマ鈴、ラジオを装備。駐車場がないので、知床峠にクルマを止めて、1日4本しかないバスで歩道入り口に向かう。
入り口から5分ほど、目指す桜は…咲いていた。6年ぶりに海の日の桜に会えた。
この一帯にあるのは千島桜。だいたい6月の中旬に開花するが、この木だけは足元を長い間雪渓に覆われるため、例年この時期に開花する。とても貴重な個体だ。
見ればほんの小さな桜なんだけど、いとおしい存在だ。
しばし再会を喜び(一方的だが)、写真を撮ってから道を戻った。
おそらく、これが今シーズン最後の桜に鳴るだろう。
今年は、1〜2月の沖縄こそ咲き具合に恵まれなかったが、2月の伊豆の河津桜はまあまあだった。
また、3月下旬にアメリカのワシントンDCとニューヨークで桜を見られたのも、非常によい経験だった。例年なら日米の桜が同時期だが、今年はアメリカが早く、日本が遅かったためズレてくれた。それに、会社で働いていたら絶対に桜にタイミングを合わせて渡米することはできなかっただろう。こう言ってはなんだが、「今年会社を辞めていて良かった」と思ったものだ(笑)。(まぁ、今後がとても不安なわけだが。)
4月から今月にかけて、九州から北海道まで桜前線を追いかけたわけだが、今年の桜の出足がとても遅く、一方で東北では例年通りの開花時期に追いついてしまったため、とても忙しい旅になったのは残念だ。
そんな中で、これからどんな桜を撮っていけばいいか、ちょっとつかめたような気がする。
日本のどこかで、毎月桜は咲いている。とは言え、8月からの花は次のシーズンの先取りとなる。8月に咲くのはこの夏に作られた花の芽だからだ。
7月と8月の間にはシーズンの境目がある。
8月の桜探しが、1年の中で最も難しい。だが、まだ無職なので時間はある(笑)。見つけたら、かけつけるのは曜日に左右されない。(お金は節約したいが。)
来月から始まる来シーズンもがんばりたい。
そして、再就職先も見つけなくちゃね(笑)。
というわけで、今シーズンの桜旅はこれで終わりです(終わりになると思います)。
次は、8月に始まる次のシーズンでお会いしましょう。
自宅に帰るまでが旅です(笑)。旅のブログは引き続き更新しています。
食事などの価格を記載していることがありますが、これは作成時点のものですので、お読みになっている際には変更になっている可能性もあります。
今日の食事
上はうまい海鮮膳、北海しまえびも、
中段はみずみずしいソフト、
下は鹿肉みそラーメン
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- 朝:クルマにて。食パンにブルーベリージャムを付けたものとバナナ、飲み物はペットボトルのコーヒー。
- 昼:別海町尾岱沼にある食事処白帆(ミシュランガイド北海道掲載店、星なし)で、白帆定食(2,000円)。ほたて・えびなどの刺身、ホタテの天ぷら、焼鮭、ホッキサラダ、つぶ貝などの他、今が旬の北海しまえびも1尾ついている。北海しまえびは旨みがやや濃くて、味に透明感があっておいしい。
- おやつ:道の駅おだいとうでべつかい牛乳たっぷりのソフトクリーム。「倒れやすいので気をつけてください」と言われるほどみずみずしくて柔らかい。ミルクのうまみたっぷりのソフトだった。別海町は牛乳生産量日本一だ。
- 夕:阿寒湖畔の食堂ぎんれい(ミシュランガイド北海道掲載店、星なし)へ。エゾシカ料理が名物ということなので、エゾシカラーメン(味噌)を。エゾシカはご主人がしっかりと処理をするそうで、臭みはまったくなく、旨みの濃いおいしいお肉だ。みそ味は少し甘目で風味が実にいい。麺は適度な細さでスープによくからむ。とてもおいしいラーメンだった。
ご主人はエゾシカ猟もするという。道内のエゾシカは、天敵のオオカミがいなくなった明治初期から増えすぎており、現在だいたい70万頭。これが1年に65〜70億円くらいの農業被害を出すから「1頭あたり1万円」の被害なのだそうだ。駆除のために猟でとったエゾシカを食用にすればよいようなものだが、とってから1時間以内に食肉工場に持ち込むのが現実的に非常に難しいという。これは保健所の指導によるといい、雑菌などの繁殖が始まってしまうからなのだそうだ。最大200Kgもの重さになるシカを、まずは猟場から車まで運ぶのがとても大変。しかも北海道は広いから、近くに食肉工場がないケースが多い。だから、雑菌を増やさない工夫や、猟場で即時冷蔵できるようなよいしくみでも開発されないと、駆除と食用のサイクルは回らないそうだ。
なかなかうまくいかないものだなぁ。
最近やっとミシュランガイド北海道を入手し(道内の書店10軒訪ねてもなかったので、仕方なくamazonで購入し、斜里町のローソンで受け取った)、ミシュラン巡りを始めた。今まで行ったことのないお店がたくさん載っていて楽しい。
- 今朝までの睡眠時間:
- 道の駅知床ウトロで6時間。最後の桜が見つかるかどうかドキドキであまり寝られなかった。
- 今日の温泉:
- 羅臼町の熊の湯露天風呂で。温泉成分が強くて肌によさそう。かなり熱めに調整されているが(「漁師の(好きな)熱さだよ」と地元の方に言われた)、それもまた気持ちいい。ずっと後までポカポカしていた。
- 今日の昼寝:
- やっぱり眠くて道の駅おだいとうで40分。寝る前はとても辛くても、後はウソのようにすっきり。
- 今日自分で運転した車の走行距離:
- 309Km。走り過ぎ。ガス代だけで約3000円…。
- 今日の宿:
- 道の駅あしょろ銀河ホール21。夜間走行では、危うくキタキツネ、たぬき(?)、飼い犬をひきそうになった。少なくとも犬はつないでおいて欲しかった。
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静岡県御殿場市
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北海道清里町 斜里岳
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