2009年12月20日(日) 晴れ 東京都品川区 戸越公園、文京区 東京大学本郷キャンパス |
日本では、毎月どこかで桜が咲いている。私はそれらを訪ねて、先月までで99ヶ月連続で桜を見てきた。いよいよ今月は100ヶ月の大台に乗る。
ところで、12月の東京周辺はヒマラヤザクラの季節と言っていい。
ヒマラヤザクラは、その名の通りヒマラヤの南、ネパールを原産地とする。
日本には、ネパールの皇太子(当時)ビレンドラ氏が東大に留学していた縁で、40年ほど前から植えられるようになった。ただ、日本より赤道に近いため比較的温暖であり、内陸で台風が来ないという環境で進化してきたヒマラヤザクラは、日本ではなかなかうまく育たないようだ。
今年は戸越公園のヒマラヤザクラは11月26日には開花したという。だが、私はここ2週間風邪をひいてしまい、12月も下旬に入ろうという今日やっと来ることができた。
ここには、10年ほど前に住民が寄付したというヒマラヤザクラが2本ある。1本は薬医門の前のいい場所に植えられている。外国産だというのに門のある風景にぴったりはまっているのは、やはりこれが桜だという証明のようでもある。
残念ながら花は7分散りくらい。だが、染井吉野とはちょっと違う濃いめのピンク色した花が寒風に揺れる。
木自体も体力が低下しているのか、今年は名物のライトアップはなかったそうだ。また、太い幹は保護の布が巻いてある。
これからもずっと元気でいて欲しいものだ。
一方東京大学本郷キャンパスのヒマラヤザクラは9分散りくらい。
すぐそばに物置があるという、ちょっと残念な環境だが、桜は一生懸命背を伸ばしている。こちらも元気で育って欲しい。
というわけで、連続100ヶ月のお花見を達成することができた。まぁ、世の中の役に立つ記録ではないが(笑)。
来月は沖縄、2月は伊豆の河津、そして3月も下旬になれば全国規模で桜が咲くから、これからしばらくは桜に困ることはない。
毎月桜を見る旅で難しいのは8月だ。8月に咲いている桜を探すのが至難の業である。そのため、連続桜旅はいつも8月に危機を迎える。これまでなんとか8年間に渡って8月の桜を少なくとも1本は見つけられてきたわけだが、来年2010年にそれがとだえることだってなくはない。
でも、それでもしかたないかなぁとも思う。まぁ、自分のできる範囲でのんびり桜の旅を続けていこう。
上右はポークソテー、 下左は洋なしのムース、 下右は季節柄ケンタッキー (↑43KB) |