2009年7月5日(日) 曇一時晴れ、後雷雨 長野県小谷村　栂池自然園

このページの小さな写真をクリックすると、より大きな写真を表示します。
大きな写真が表示された後、元のページに戻るときにはブラウザーの「戻る」ボタンを押してください。

---

1. ちょうど咲いていた2本のうちの1本。 とはいえ、これはまだ5分咲きだ。 2時間待ったらやっと白馬乗鞍岳が霧から頭を出した。 2009.7.5-長野県小谷村　栂池自然園(36K)		2. この木には、ガクが曲がっている花が1〜2割くらい見られる。 おそらく遺伝なのだろう。 2009.7.5-長野県小谷村　栂池自然園(36K)

3. 枝は遊歩道脇の藪の中に消えている。 根がどこにあるのか全く見通せない 巨大な桜だ。 2009.7.5-長野県小谷村　栂池自然園(36K)

日本のどこかで毎月桜は咲いている。
私はこの94ヶ月間桜を見てきたが、1年の中で7月と8月の桜を探すのが最も難しい。
7月頃に何度か訪れていた栂池自然園のホームページには今年も2週間前から花の写真が掲載されている。直接問い合わせてみるとまだ少し残っているとのこと。喜び勇んで長野へ。

朝7時出発で、長野新幹線＋長野と栂池高原を結ぶ特急バス＋栂池のゴンドラリフト＋ロープウエイを乗り継ぐ13時間の旅だ。そのうち現地滞在時間は3時間半。それが桜探しの勝負の時間帯となる。(交通費だけで2万1千円くらいかかった。あぁ。)

やっと園に着いたが、窓口の方たちに伺うと誰もが口々に「もう散ってしまった」と言う。いきなり心配になってきた。果たしてどちらだろう。

園内で桜探し。桜は…、辛うじて2本だけ咲いていた。良かった。雪渓の解け方によって開花時期はばらばらになるらしい。ここは7月の桜を見つける上で頼りになる場所だ。

いつも見ている、岩の上で大きく枝を広げた「岩乗り桜」はすでにほとんど花を落としていた。他の桜も同様だ。でも、岩乗り桜の手前の1本が5分咲きだ。背景に白馬乗鞍岳が見えるが、頭が霧をかぶり続けている。何とか明けないかと、しばらく待ち続ける。

ここにあるのはタカネザクラ(高嶺桜)。ミネザクラ(嶺桜)とも呼ばれる。本州の山岳部で見られる桜だ。寒冷地では、葉の裏の葉脈や、ガク、花柄などに毛が生えていることがあり、千島桜と呼ばれ、北海道に多い。でも専門家によれば、タカネザクラと千島桜には連続性があるため、厳密に区別する必要はないそうだ。

…待って2時間、やっと白馬乗鞍の霧が消えたので写真を撮る。現地滞在時間が3時間半しかとれない中、2時間も待ってしまった(笑)。


温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化が心配されている。温暖化が進むと7月の桜をここで見ることも難しくなるかもしれない、と思うとなんだか寂しい。

ともかく、2009年の桜シーズンはこれで終わった。土日しか花見に行けなかったが、これまで知らなかった桜にも会えてうれしかった。
さて、来シーズンはどんな桜に出会えるだろうか。

上左はおいしいお弁当、 上右はそばの入ったおやき、 下左はこれまたうまい幕の内、 下右はたっぷりデザート (↑37KB)

• 朝：自宅にて。食パンにチョコレートペーストをつけて食べる。デザートはバナナ、飲み物は緑茶「伊右衛門」。
• 昼：栂池の御食事処みずばしょうで、みずばしょう御膳。ごはん、旬の野菜の天ぷら、特製ソースのローストポーク(地元産のSPFポーク使用)、小谷漬け、みそ姫竹、こんぶ巻き、あんず、栂池山荘オリジナルわさびふりかけ、椀そば、みそ汁。
  天ぷらは熱々でおいしいし、豚肉もうまみがある。みそ姫竹などのおかずもうまい。これらは店頭でも売っている地元産らしい。幸せな昼食だ。
• おやつ：やはりみずばしょうで、ちゃのこ(そばおやき)をいただく。そばとじゃがいもを練りこんだ皮はもちもちで、野豚(放牧豚)を使ったあんはうまみたっぷり。小さいけれどおいしいおやつだった。
• 夕：長野駅で買った信濃路幕の内弁当(おこわ)をいただく。栗おこわ、山菜おこわ、信州サーモン味噌漬け焼き、地鶏照り焼き、信州しめじと牛肉のしぐれ煮、信州エリンギ茸フライ、鶏ささ身えごま揚げ、炊き合わせ、杏シロップ漬け。どれもおいしかったが、特に栗おこわ、牛肉しぐれ煮、ささ身揚げ、杏シロップ漬けがうまかった。信州はおいしいものがいっぱいとれるようだ。
• デザート：長野駅で買った雪苺娘(ゆきいちご)。今日はプリン味を。牛皮のような皮で、プリンとスポンジケーキと、カラメルシロップまで包まれている。しあわせーな味のデザートだが、意外と大きめで食べ応えあり。

今朝までの睡眠時間：

6時間。朝6時前の起床は眠いゼ。

今日自分で運転した車の走行距離：

なし

今日の新幹線：

行きはあさま505号　大宮7:52発長野8:53着。途中上田にしか停まらない速達型あさまはうれしいのだが、上野にさえ停まらず、しかたなく上野−大宮間は7:22発Maxやまびこ・つばさ103号で先行して大宮であさまを待ち受けなくてはならなかった。このあさまのみ自由席が3両しかないのだが、1号車自由席の乗車率は2割くらい。
帰りは臨時あさま582号長野17:47発上野19:26着。1号車自由席の乗車率は3割くらい。軽井沢あたりからの乗車が多かった。

今日の昼寝：

帰りの特急バス(栂池高原→長野駅)の中で30分熟睡。近くの人のケータイ着信音で起きてしまったが、まぁ良く寝た。

今日のお土産：

自分と上司宛に、雷鳥の詩(雷鳥の卵の形を模した、アーモンドの入ったホワイトチョコ)と、野沢菜わさび漬。
雷鳥の詩は香ばしいアーモンドとホワイトチョコが合っている。この組み合わせは新しいと思う。わさび漬は野沢菜が入ってやさしい味だ。

今日の宿：

東京の自宅。帰ってきたくなかった。