2008年7月6日(日) 曇り一時晴れ、一時雨 長野県小谷村 栂池自然園 |
12ヶ月のうちで、もっとも咲いている桜を見つけるのが難しいのが8月、そして次が7月だ。今年も7月がやってきた。連続花見記録82ヶ月をキープしている私としては、今月も絶対外せない。とはいえ、仕事が忙しすぎて平日はほとんど終電、土曜日も出勤。7月が後半になるにつれて桜探しが困難になっていくので、6日(日)にはどこかへ出かけるしかない。
何度か行っている場所だが、北アルプス白馬岳近くの栂池自然園に出かけてみよう。
今回は身体が疲れているので、往復とも長野新幹線を使おうと思う。
上野-(新幹線)-長野-(特急バス)-栂池高原-(ゴンドラリフト)-栂大門-(ロープウエイ)-栂池自然園という、乗り物のいろいろを楽しめる往復10時間のコースだ(松本経由よりも往復で2時間短縮、ただし2500円ほど高い)。これで現地滞在が2時間くらいしかないのはちと悲しいが。
長野の気温は31度でかなり蒸し暑く先行きが思いやられたが、さすがに標高1800mほどの自然園では18度と快適だ。ただ、雷注意報が出ているのが怖い。地表の気温が上がりすぎるために午後は雷雨になる可能性があるという。
さて、肝心の桜は…、
あった、咲いていた。しかも何本も。
種類はタカネザクラ(高嶺桜)、あるいはミネザクラ(嶺桜)とも言う。花は一重5弁で、薄くて上品なピンク色。染井吉野などと比べて花の数は少なく、花が葉と同時に出るのであまり華やかではない。また、雪、強風、寒さなどによる厳しい環境に耐えるため、木の背は低く、枝が横に広がる性質がある。
自然の桜なので、花つきや花の大きさ、木の姿などの個体差が大きい。
鑑賞に適した桜とは言いがたいが、桜ならなんでもいい私にとっては(笑)女神様のように尊い。
残念ながら、全体的には今年の花つきはよくないようだ。
岩の上から枝分かれしている珍しい「岩乗り桜」(私が勝手に命名)は、岩の上にせりあがって、そこから枝分かれした珍しい姿をしている。今年もちゃんと花をつけていた。ただ、手前の枝2本の花の成長がかなり遅れている。もしかすると、枝枯れの前兆かも知れない。少し残念だ。
このほかにも7,8本の桜が個性豊かに咲いていて、目を楽しませてくれる。限られた遊歩道から見てこうなのだから、人の目の触れない場所にはもっとたくさんの桜があるに違いない。
名残惜しいが滞在2時間で出発。自然園では雨に降られなかったのがよかった。ふもとの栂池高原では急な雨に降られてびしょ濡れになっちまったけれど。
7月下旬に北海道で桜を見ることも不可能ではないが、この仕事の忙しさでは3連休もままならないだろう。そのため、今月の、そして今シーズンの花見はこれで終わりになると思う。
今シーズンも、ガイドブックに載っていないような名木をいくつも知ることができてうれしかった。ただ、仕事が忙しすぎて(平日はほとんど終電…)時間と体力に余裕がなく、有休も使うことはなくて、旅に余裕がなかったのが残念だ。会社を普通の時間に退勤して、東京の夜桜など、もっと撮りたかったのだが。
桜とは直接関係はないが、これから仕事の状況が良くなっていくことを期待したい。
今シーズンの桜たちよ、ありがとう。
また会いましょう。
下は久しぶりの峠の釜飯 (↑53KB) |