2008年3月9日(日) 晴れ 静岡県浜松市 浜松フラワーパーク |
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7. 椿寒桜。 固まって咲く花が椿のように見えることから この名が付いた。 2008.3.9-静岡県浜松市 浜松フラワーパーク(97K) |
浜松フラワーパークの桜が見頃を迎えたと聞いて出かけることにした。ここには8年前に行ったきりなので、桜がどのくらい生長しているか楽しみだ。
公園には約180種、約1700本の桜があるという。500本ほどあるという染井吉野が盛りの頃は1日1万5千人も訪れるという人気の公園だ。今日は早咲きもたくさん見頃なんだけど、入園者の桜気分が盛り上がっていないせいか、あるいはまだちょっと寒いせいか、花見をしている人はほとんどいない。
雛桜はここのオリジナル。もこもこと花付きがよくて見栄えがする。ちょうど満開だが、少し散り始めの木もある。雛桜の並木は春先取りといった感じだ。
これはカンヒザクラとチュウゴクミザクラの交配種だ。おしべがやや長く、少し外側に開いているように見えるのはシナミザクラの影響だろう。花の色は、濃紅色のカンヒザクラと、ほとんど白に近いシナミザクラとの中間といった感じだ。つぼみのピンク色は濃い目だ。
早咲きで雛祭の頃に咲くので、元園長の古里和夫博士が雛桜と名づけたというが、同氏の名前をとって古里桜とも呼ばれる。
この公園のみで見られる桜のせいか、図鑑には載っていない。貴重な桜だと言えるだろう。
8年前にここで見たときよりも、桜たちはりっぱになっていて、花も多くなっているように思う。
舘山寺桜もオリジナル。沖縄など南国に自生するカンヒザクラの実生から、早咲きを選抜したもの。種から選んでいるため、木によっていくらかの個性がある。花色が濃かったり、薄かったり、花びらがつぼ型だったり、やや開き気味だったり、下向きに咲いたり、やや横を向いていたり。
この他、椿寒桜が見頃、河津桜が散り始めだった。この早咲きの山には、湊桜、雛八丈というオリジナルもあり、もう少しで見頃を迎えるという。
桜前線が出発し、染井吉野が見頃にならないと桜気分が盛り上がらない方が多いようだけど、こうした早咲きもいろんな種類があり、長く咲き継ぐので、早咲きのお花見を楽しむ人が増えるといいと思う。
残念ながら、雛桜の見頃は明日ぐらいまでだそうなので、興味のある方はお早めに。
今日は、一足早く春先取りの花見ができてうれしい。
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