2006年7月17日(月・海の日) 晴れ時々曇 北海道羅臼町 羅臼湖 |
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1. 千島桜の全容。 遊歩道に向かって枝を伸ばしている。 2006.7.17-北海道羅臼町 羅臼湖(97K) |
2. 桜のアップ。 葉の裏の葉脈に細かい毛が見える。 千島桜の特徴だ。 2006.7.17-北海道羅臼町 羅臼湖(43K) |
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3. 別の花のアップ。 2006.7.17-北海道羅臼町 羅臼湖(43K) |
1週間前に、羅臼湖遊歩道の桜の花芽がやっと膨らんだという情報が入った。6月末に来たときには、まだ高さ1.5mほどの雪渓に埋もれていた桜だ。
そろそろつぼみでも作られている頃だろうと思って訪ねてみることにした。花が咲くまで、数日知床に滞在しようと思う。
早朝、桜の様子を見に行って驚いた。
花はすでに咲いてしまって、8分散りにまでなっているのだ。
あわてて車にカメラを撮りにいき、桜の元へ戻る。
普通、花芽が膨らんで、そこからつぼみが出てきて、開花、満開と進むのに、10日から2週間ぐらいかかるはずだ。
でも、ここの桜は1週間で8分散りだ。山の桜は実に予測しづらい。
ここの桜は千島桜。北海道や本州の山岳部に自生している。また、北海道の平地には、人が植栽した千島桜もたくさんある。
ここにある桜は、もちろん自生のものだ。
最近、千島桜には木ごとの違いが大きいことを知った。この桜は、花びらがふっくらとしていて、私の好きな咲き方だ。花びらはやや丸くて、花の大きさは普通レベル。
葉の裏側には、細かい毛が生えている。千島桜の特徴の一つだ。
最初は暗い曇り空だったが、次第に雲が切れて日が差してきた。すると、マルハナバチがどこからともなく飛んできて、花から花へと渡り歩いていく。ハチが触れるだけで花びらが落ちてしまう花もあって、私はハラハラしながらハチの行方を追う。
今年もまた、海の日の桜を見ることができた。
今年はおそらく、私が桜を見るのはこれが最後になるだろう。
この後も、ここ知床や、北海道の他の山岳部、あるいは本州の高山部のどこかで桜が咲くかも知れない。でも、確かな開花情報が大変入りにくいので、桜を追いかけるのは困難なのだ。
去年8月下旬に始まった今シーズンの桜旅が、これでやっと終わったのだ。
今シーズンは約250ヶ所の桜を訪ねることができた。
シーズンが始まった直後に会社を辞めることになり(笑)、それ以後は貯金を切り崩しながら桜を追うことになった。
今年初めの沖縄は、数年来なかった当たり年で、花付きのいい桜に出会えて大変幸運だった。
また、3月下旬からの長旅では、NHKの取材(BS「熱中時間」)を受けたのもいい思い出だ。
この後は、42歳という年齢で、過酷な再就職活動を始めねばならず、難航が予想される。まぁ、これだけ幸せな時間を過ごしてきたのだから、苦労はいたしかたない。
今シーズンの桜たちよ、ありがとう。
これからも、元気に育って、素敵な姿を見せて欲しい。
中段はうまいビーフシチュー、 下はユースのとんかつ (↑41KB) |