2006年4月8日(土) 朝は曇、のち晴れ 熊本県南阿蘇村 一心行の大桜、大分県玖珠町 立羽田の景、中津市 光円寺、別府市 別府国際ゴルフ場 |
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5. ゴルフ場横の桜の帯。 残念ながら今日はもう日陰になってしまっていた。 2006.4.8-大分県別府市 別府国際ゴルフ場(24K) |
朝5時に起きて一心行の大桜を見る。
この桜は、2004年の大型台風によってかなりの被害を受けた。見る方向によって、以前とあまり変わらない姿にも見え、またかなり痛々しい姿にも映る。
花はわずかにピンク色。ほとんど散っておらず、見頃だといえよう。
残っている太い枝は相変わらずたくましく、花つきはいい。ただ、なくなった2本の枝とバランスが取れていたはずの残りの枝がバランスを崩さないように、支柱を増やしたと聞いている。以前しっかり数えていたわけではないが、確かに支柱が増えているように思う。
また、枝が失われた部分には彦ばえが旺盛に出ていて、失った空間を早く埋めようとしているようにも見える。ただ、それを埋めて元の姿を取り戻すにはあと数百年はかかるだろうが。
この木は1580年に島津との戦いに散った峯伯耆守惟冬(みねほうきのかみこれふゆ)の菩提樹だ。妻と嫡男がこの地に戻り惟冬と一族をとむらうために一心に行を修めたことからこの名前が付いたという。
太枝2本がなくなったため、根元にある墓石群が以前よりはっきりと見えるようになったように思う。
樹高約14m、枝張りは最大で約26mもある。ヤマザクラと考えられている。
ところで、世界屈指の計算速度を誇る日本のスーパーコンピューター「地球シミュレータ」が地球温暖化を予測したところ、二酸化炭素の増加量を控えめに見積もっても、温暖化の影響によって100年後に日本に上陸する台風は大幅に勢力を増すそうだ。例えば、中心気圧910hPa、最大瞬間風速80mという、これまでに日本で観測されたことのない威力の台風が予想されている。
約400年生きてきた大桜が2年前の台風で初めて大きな被害を受けたのだ。今後、勢力を増大していく台風が日本を襲ったとき、この大桜が、そして日本中の桜が、いったいどんな被害を受けるのか想像できない。
私たちがこの桜を、そして身近な桜を楽しみ続けるためには、温暖化を防止する、環境破壊を防ぐなど、地球を大切にする努力を惜しんではいけない。
通過中の寒冷前線の影響を受けて朝から雲がとれない。午前8時過ぎてもほとんど好転せず、しかも土曜日とあって100人を超える見学者が大桜を取り囲んでいるので、そろそろ桜のもとを離れることにする。
これからもずっと元気でいて欲しい。
次は立羽田の景(たちはだのけい)。昨年暮れにここを訪れて、童話の世界のような集落の風景に魅力を感じた。また、周囲に桜があることも知った。それで、咲き具合は分からないけれどとにかく立ち寄ってみようと思ったのだ。
幸運にも桜はちょうど見頃。狙っていた桜はヤマザクラで、あまり花付きが良くなかったけれど、染井吉野がちょうど構図を飾ってくれる。
次は、立羽田でおじいさんが教えてくれたお寺を訪ねてみる。光円寺だ。
残念ながら強風で桜が散り始めていた。写真に撮っても、ちょっと緑が目立つかな。
地元のおばあちゃんたちと楽しくおしゃべりしたりして風が弱まるのを待つ。
最後は別府国際ゴルフ場。桜仲間のKさんが、その著書の中で紹介していた写真が素敵だったので立ち寄ってみたのだ。でも、夕方近くなっていてすでに日陰になっていた。来年以降の宿題ができた。
夕方、四国へ再上陸。今年の旅で4度目の四国上陸だ。
今年はもう九州へ来ることはないと思う。ありがとう、九州の桜たち。
400Km近い運転でかなり辛いが、なんとか無事に今日の目的地に到着した。
下は車の中で食べるコンビニ弁当 (↑41KB) |