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2006年2月1日(水)
曇一時晴れ
沖縄県石垣市 荒川のカンヒザクラ自生地
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1.
自生の大桜。
残念ながら花は5分散りだ。
街中に植えられた桜よりは花が少ない。
2006.2.1-沖縄県石垣市 荒川のカンヒザクラ自生地(66K)
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2.
大桜の様子。
中心部は枝が複雑に広がっている。
2006.2.1-沖縄県石垣市 荒川のカンヒザクラ自生地(78K)
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3.
よく探すと、米原集落から山腹の桜を遠望することができる。
2006.2.1-沖縄県石垣市 荒川のカンヒザクラ自生地(44K)
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4.
川平集落で見かけた桜。
2006.1.30-沖縄県石垣市川平(58K)
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旅日記
3年ぶりに荒川のカンヒザクラ自生地に入る。ここは国内で唯一カンヒザクラが自生している場所として国の天然記念物に指定されている。今年の沖縄本島の桜が大変よい咲き具合なので、石垣もよいのではないかと考え予定を変更してここに来たのだ。石垣の街の桜は見頃一歩手前という感じなのでタイミングとしても悪くないはずだ。
1990年頃の市の調査では、原生林の中に374本の桜が散在していた。ただ、3年前にその調査で桜が見つかった場所15ヵ所ほどに行ってみたが、そのうち桜が残っていたのは7本程度。どうも、台風の被害や他の植物との競争に敗れるなどして桜が枯れてしまうことがよくあるようだ。
今回は、3年前に見つけた大桜の場所まで行く。
荒川の河口近くにレンタカーを停め、徒歩で山へ入る。
今年は原生林の中の道が荒れている。両側から草が張り出していて道を見失いそうな場所もある。しばらく人が入っていないのだろう。この時期ハブは活動が活発ではないはずだし、基本的に夜行性なのだが、それでも草の下や岩の間に潜んでいる可能性があるので、以前地元の方に教わったやり方で道の上に伸びている草や岩を棒でたたきながらこわごわ進む。サキシマハブは毒が強いから怖い。花見も時には命がけである。
昨日の雨のせいで道が滑りやすくなっているのも悩ましい。
前回は約40分だったが、今回は50分かかってやっと大桜のもとに到着。
あぁ、なんということだろう。大桜は5分散りだ。
花の数は3年前よりも多い。でも、桜の下の岩に花がたくさん落ちている。枝にはすでに鮮やかな緑色の葉をたくさんつけている。
もう数日早く来ることができていたなら、もっと花が多い様子を見ることができていたのだろう。
1990年頃の調査では、この大桜の高さは6.5m、樹周は65cm。
枝は地上30cmぐらいのところでいくつにも分岐し、そのうち2本は再び地面にもぐるという複雑さを呈している。
3年前に花を撮影した枝が枯れていたりもする。他にも枝が折れた跡がたくさん見える。桜は原生林の中で厳しい試練にさらされているようだ。
大桜の周辺の桜3本も、咲き具合は大桜と同様で、残った花は少なくてすでに葉をたくさん出していた。
転倒2回、スリップ無数、ケガ2ヵ所(指とひざにすりきずを作り出血)、虫刺され1ヵ所(あごの下を蚊にさされてくやしーい)はあったものの、ハブにかまれることなくなんとか下山。
後から米原地区の住民の方に伺ったところ、今年の米原は石垣市内よりも桜が早いそうだ。その方の裏庭にも桜が植えてあったが、花はほぼ終わり葉が盛大に出ていた。大桜の状態に近かった。米原は北斜面にあるため、市内よりも2,3度気温が低いとのこと。
暖冬だった3年前は市内と荒川の咲き具合はほぼ同様だった。これは推測だが、今年は暖冬ではなかったため荒川・米原の桜のほうが先に休眠を終え、市内よりも咲き始めが早かったのかも知れない。
ううむ、荒川の花のタイミングは難しい。私が大桜のすばらしい姿を見るには、まだ修行が足りないようだ。
今日の食事
上左は無料でいただける朝食、
上右はソーキがとろとろのそば、
下は八重山の踊りを見ながらいただく夕食
(↑58KB)
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- 朝:ユースホステルで、無料の朝食をいただく。ごはん、たくあん、納豆、みそ汁、ハムエッグ・キャベツの千切り添え、もずくの酢の物、いちご、りんご。食後にコーヒー。
無料でこれだけいただけるのだからとても幸せ。
- 昼:うまいと評判の明石食堂でソーキそばを食べる。この食堂、不定休なので事前に確認したほうがいいというアドバイスを宿でもらっていたので、iモードで電話番号を調べて電話し、営業中であることとそばがまだあることを確かめてから向かった。なんでも石垣では「幻のそば」とも呼ばれているらしい(笑)。
そばは断面が丸く、コシはまあまあ。だしもまあまあという感じ。でも、ソーキ(骨付き豚肉)がなんともとろとろで肉離れもよくおいしい。人気の秘密はソーキにあるようだ。後から聞いたところでは、メニューには載っていない「ソーキ野菜そば」というのも作ってもらえるらしい。うう、それ食べたかった...。
- 夕:レストランシアターあじ彩(あじさい)石垣島で、八重山の歌と踊りを楽しみながら夕食。満員のところ、無理を言って1席増やしていただいた。せっかくだから石垣牛が入っている料理を、と思い、空コース(税込4200円)をいただく。
酢の物(もずく)、ジーマーミー豆腐(ピーナツの豆腐)、魚のカルパッチョ(今日はまぐろ)、石垣牛のタタキ、八重山かまぼこ、ミーバイ料理(ハタの唐揚)、ミニステーキ(100g)、汁物、香の物、ご飯、デザート(杏仁豆腐)。
石垣牛のタタキは肉の香りがよかったが、ちょっと硬めだったかな。ちなみにミニステーキは輸入肉とのこと。石垣牛って高級なんですね。他の料理もなかなかおいしかった。でも、ちょっと値段が...。
八重山の歌と踊りは、会場いっぱいに入っている団体客がにぎやかにおしゃべりしていたため少し楽しめなかった。八重山の踊りの服装は沖縄本島に比べて少し地味だと思った。これは、宮廷のものである琉球舞踊に対して、八重山の踊りが農耕などの日常作業に根ざしているからだそうだ。
今日の演目は次のようだった。
- 鷲ぬ鳥節(ばすぬとりぶし):大鷲の巣立ちを表した祝いの踊り。
- まるまぶんさん節:西表の小島をねぐらとする白鷺のえさ取りを表す踊り。
- 胡蝶の舞
- 桃里(とうざと)節:稲の波、でいごの花などを牧歌的に歌う。
- 太鼓ばやし
- 安里屋ゆんた:八重山で最も有名な曲。竹富島に実在した安里屋のクヤマという美人を歌う。
- 六調節
- 今朝までの睡眠時間:
- 8時間。やっと自分の規定睡眠時間を確保できたけれど、これまでの睡眠不足はあまり解消していない。
- 今日のレンタカーの走行距離:
- 昨日から借りているマーチで107Km。料金の関係で夕方からEKワゴンに乗り換え、更に2Km。OTSレンタカーでインターネット予約すると、24時間で2,835円と格安だったのだ。(期間限定の特別価格で、SKクラス、翌々日以降でないと予約できない、など制約あり)
- 今日の昼寝:
- なし
- 今日の宿:
- 今日も石垣島のユースホステル八洲旅館。
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