モバイラー中ちゃんの気まぐれ桜旅 title 2005年12月13日(火)
晴れ

静岡市熱海市のヒマラヤザクラ



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1.
4年ぶりに会う桜は、傷みのため上部が切り取られていた。
それでもまだ雄姿を保っている。
2005.12.13-静岡県熱海市下多賀(77K)

2.
桜のアップ。
日本の在来種とはちょっと違ったピンク色をしている。
2005.12.13-静岡県熱海市下多賀(60K)

3.
この桜は蜜をよく出すそうなので
メジロがよく集まるのだろう。
2005.12.13-静岡県熱海市下多賀(72K)



旅日記

紅葉前線を追いかけて九州は鹿児島県まで足を延ばした。12月も中旬に入り、全国の紅葉はもうだいたい終わりだが、伊豆半島には少し残っていると聞いて立ち寄った。
そして、伊豆半島にある、少し気になっている桜にも行ってみることにした。
熱海市のヒマラヤザクラである。

この桜は、ネパールの故ビレンドラ国王から贈られたものである。
東京大学に留学中だったネパールのビレンドラ氏(当時は皇太子)が伊東市を訪問された際、熱海植物友の会が熱海の桜と梅の種を献上した。その返礼として、昭和43年にこのヒマラヤザクラの種子が送られてきたという。
私は2000年と2001年にこの桜を訪ねている。
当時は木が3本あり、最も大きな木の樹高はもっと高かった。しかし、その後桜が衰弱したのだそうだ。
今は、最も大きな木は当時の3分の2ほどの高さまで剪定されている。また、海よりの1本は枯れ死したそうで、本数も2本に減っている。
ただ、花の数はそれほど減っている印象はない。2本の木とも、ピンク色の花を盛大につけている。大きいほうの木は若葉も一緒に出ているのが特徴だ。
花は一重5弁。おしべが少し長めである。花はほぼ満開。少し強い風が吹くとほんの1,2枚花びらが落ちる。

ヒマラヤザクラは、本場ネパールでは11月頃に、日本では11月下旬から12月にかけて咲く。年に1回、秋〜初冬のみに花をつける。現在日本にあるこれ以外の秋咲きの桜は、実際は春にも花をつけるから、ヒマラヤザクラの咲き方はそれらとは異なっている。
また、ヒマラヤザクラは開花の時期が葉の交代時期だ。「落葉-開花-葉の新芽が開く」という出来事が、染井吉野などと比べて短い期間の間に立て続けに起きるのも特徴だ。
大きい木をよく観察すると、落ちきっていない前のシーズンの葉を見つけることができた。古い葉は、大きくて緑が濃いから分かりやすい。

桜は本数が減り、背も小さくなってしまったが、残った枝々は懸命に生きようとしている。
これからも、ずっとずっと元気でいて欲しいものだ。


桜のありかは熱海高校(共学)のすぐ下だ。最近世の中が少し不穏になっている中、高校の周辺をでかいカメラを持って歩くときは変な人と勘違いされそうでそわそわしてしまう(笑)。今日は通学時間帯だから余計気になる。
今回は特に警察に通報されることもなく、無事撮影を終えることができた。もちろん私が撮ったのは桜のみである。


今日の食事
上はうまくて安い十割そば、
下は大えび天煮込み。えびがでかい。
(↑50KB)


今朝までの睡眠時間:
8時間。熱海市内の駐車場にて車泊。

今日の車の走行距離:
330Km。最終目的地の函南(沼津近く)から茨城に帰るため、箱根新道-西湘バイパス-新湘南バイパスを走った。ここまでは実に順調だったが、国道1号の戸塚付近で1時間ほど渋滞に引っかかる。途中で入ったガソリンスタンドの店員さんによると「ここはいつも混んでますが、この先しばらく行った交差点からは流れますよ」とのこと。走ってみるとその通りだった。その先、横浜新道-首都高湾岸線と走ったが、湾岸線で再び9Km・約40分の渋滞。運転の面ではちと気疲れした1日だった。

今日の昼寝:
なし

今日の宿:
実家を目前にしつつ、旅の都合により常磐道下り友部サービスエリアで車泊。


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