モバイラー中ちゃんの気まぐれ桜旅 title 2005年6月18日(土)
晴れ時々曇、一時雨

北海道東川町 旭岳温泉、上川町 黒岳五合目高松台、層雲峡温泉



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1.
1本だけ開花していたチシマザクラ。
背景は旭岳。
2005.6.18-北海道東川町 旭岳温泉ロープウエイ前(48K)
2.
周辺の桜の周りには、まだ雪が残っている。
2005.6.18-北海道東川町 旭岳温泉ロープウエイ前(73K)
3.
桜と旭岳と川のある風景。
桜の花がもっと残っていたら
もっと素晴らしい風景になっていたろう。
2005.6.18-北海道東川町 旭岳温泉(70K)
4.
宿の駐車場にあったオオヤマザクラ。
まだ幼木だが、花付きはとても立派だ。
将来どんなすばらしい木に育つか楽しみだ。
2005.6.18-北海道東川町 旭岳温泉(42K)
5.
自生のチシマザクラ。
旭岳温泉周辺で自生のチシマを見たのは初めてだ。
かなりの巨木に見える。
2005.6.18-北海道東川町 旭岳温泉(84K)
6.
満開の桜もあれば、まだつぼみさえ顔を出していない
桜もある。雪解けが遅い場所があったせいらしい。
2005.6.18-北海道上川町 黒岳五合目高松台(78K)
7.
ミヤマザクラ。
山中で見られる遅咲きの花。
花はとても小さく、葉の上に咲くことからあまり目立たない。
観賞用には適さないので、ほとんど植栽されることはない。
宿の駐車場で出会えるとは思ってもいなかった。
2005.6.18-北海道上川町 層雲峡温泉(40K)


旅日記

例年なら北海道旭川近郊の旭岳温泉でチシマザクラが満開になってもおかしくない時期だ。でも、今年の寒さのせいで桜は根元まで雪をかぶった状態で、つぼみさえ出ていないと聞く。
今日の宿は層雲峡で、その近くの黒岳5合目をメインに据えている。まぁ、咲いていなくてもよいと思い、まずは旭岳温泉に行ってみることにした。

ロープウエイ会社が保護している桜は数十本ある。大部分は確かに根元近くまで雪をかぶっていて、情報どおりつぼみさえ顔を出していない。しかし、同行の友人が、1本だけ咲き始めている木を見つけてくれた。思わず歓声を上げてしまう。
この木の根元には雪がない。小高いところにあるため、根の周辺が他の木よりも早く雪解けし、先駆けて開花したのだろう。
チシマザクラは私の好きな桜の一つだ。花は一重5弁。花びらは染井吉野ほどの大きさをしていて、なかなか見栄えがする。とは言え、染井吉野ほど花付きがいいわけではない。
すぐそばのもう1本も盛大につぼみをつけていて、つぼみの先端が白くなっている。今にも開きそうな様子だ。
先述の通り他の桜の周りには雪が残っている。咲き始めるには日数がかかるかも知れない。また、雪のせいで多くの木が折れるなどの被害を受けている。例年よりも被害が大きいように思う。これからの復活が心配だ。

他の桜を探して温泉街を歩く。
公共駐車場の横のチシマも咲き始め。こちらはかなりの巨木だが、笹におおわれてしまってちょっとかわいそうな状態だ。
川沿いのオオヤマザクラはほとんど散っていた。向こうに旭岳が見える、よい風景の場所だ。この木の花が残っていたらさぞかしよい眺めだっただろう。
友人が、とある宿の駐車場にオオヤマザクラ2本を見つけた。どちらもまだ幼木だが、花付きはかなりしっかりしている。これからの成長に期待したい。
彼はまた、道路沿いの崖に桜らしき花を見つけてくれた。雪の残る斜面に苦労しながら木に近づくと、おお、チシマザクラではないか。しかもかなり大きく枝を広げている。樹冠は直径5mくらいはあるだろうか。旭岳温泉地域で自生のチシマを見つけたのは初めてなのでちょっとうれしい。急な斜面に生えているため近づけないのは残念だが、雲の切れ間から陽光が差すのを待ちながら、何カットか写真を残した。

さっきまで私たちがいた旭岳温泉は大雪山系の東側。対して、午後から訪れた層雲峡は大雪の北側。直線距離にして約15Kmしか離れていないが、直接道路で結ばれていないため大回りが必要だ。昼食で寄り道したため正確ではないけれど、だいたい7,80Km迂回して層雲峡着。
ロープウエイで黒岳5合目へ。そこから徒歩3分ほどで高松台。おお、ここにも満開の桜がある。7,8本は見頃を迎えているだろうか。平年よりも2週間以上遅い開花だそうだ。
ここにあるのもチシマザクラ。植栽ではなく、すべて自生という。
東側斜面には雪が残り、その近くの桜はまだつぼみさえつけていない。これから数週間かかって次々に咲いていくだろう。今年の高松台は、旭岳温泉同様見頃の時期が長く引き伸ばされそうな感じだ。
上層には雲と霧がかかり黒岳はほとんど見えない。光が十分でないので桜の写真もきれいにならない。

ちなみにロープウエイ会社は、高松台の桜を「日本一遅いチシマザクラ」と宣伝しているようだ。
「日本一遅い」という言葉が、「チシマザクラ」にかかっているなら正しいと思う。でも、「高松台」にあるのが日本一遅い、という意味なら、それはちょっと違っている(笑)。日本全国には、ここより遅いチシマザクラや、ここより遅い桜の見られる場所はいくつもあるからだ。まぁ、夏の桜はマニアックな分野だからあまり目くじらたてる必要はないと思うけれど。

宿に着いて温泉に入ったりしてのんびりしていたが、どうにも駐車場の車のサイドブレーキをしっかりかけたかどうかが気になる。で、しょうがないので駐車場に戻ってみると、なんとミヤマザクラが咲いているではないか! さっきはチェックインのことで頭がいっぱいで、花が目立たないミヤマザクラに気づかなかったのだ。車のサイドブレーキはちゃんとかけてあったが、これが気になったのは、いわゆる「桜に呼ばれた」状況だったのかも知れない(笑)。
ミヤマザクラは2本。花はほとんど落ちてしまっており、かろうじて2,30輪が残っている状態だ。ミヤマザクラの特徴で、花は葉の上に咲いている。ただ、駐車場の地盤がかさ上げされているため、花をやや上方から間近に観察することができる。小さくて可愛い花が今にも散りそうに震えている。いとしい気持ちを抑えつつシャッターを切った。

明日は、天気が良さそうなら再び黒岳5合目に登ろうと思う。ロープウエイの料金が高いのがちょっと辛い。


今日の食事
上左は美瑛町の「純平」で食べるウマウマの洋食、
ここからはバイキングの夕食、上右は第1弾、牛ステーキも食べ放題、
下左は第2弾、さすがに量が減ってきた(笑)、
下右はデザート、ゆずシャーベットが特にうまい。

(↑55KB)


今朝までの睡眠時間:
約6時間。起床5時前は辛いぜ。

今日のフライト:
JAL1103便。羽田07:35発旭川09:10着。出発時間を過ぎているというのに最後の乗客(おじさん)は、ドアのところで新聞をのんびり選んでいて、作業員がドアを閉められない様子だった。マナーを守って欲しいものだ。機材はA300-600R。今日もClass J。

今日の温泉:
宿にて。最上階・7階の展望風呂は景色が格段によいものの、循環式ということで塩素のにおいがして、銭湯と変わらない感じ。秋に紅葉をめでるにはよさそう。2Fの温泉はいい泉質。硫黄のようなにおいがして、わずかに白濁しており、少しだけぬめっとする。74度という湧出温度を下げるために加水しており、かけ流しとのこと。四方が壁に囲まれて眺めは良くないものの、露天風呂も気持ちいい。サウナもある。

今日のレンタカーでの走行距離:
160Km。今日は私が運転する日だった。車種はMAZDAのVERISAで1ヶ月前に釧路で借りた車とほぼ同じタイプ。追い越しのパワーはなかなか。

今日の昼寝:
なし。車の運転中にちょっとだけ眠かった。

今日の宿:
層雲峡温泉の朝陽亭という旅館。1000人以上収容という巨大旅館だ。チェックイン時に部屋まで案内したり、お茶を入れてくれたりというサービスは省略されているが、それもまた1つのサービスの形だろう。私としては安いほうがうれしい。


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