三春の滝桜。残念ながら、少し緑の葉が出てきて、花も散り始めていた。 1998.4.20--福島県三春町滝 ↑ click photo(48K) |
伊佐沢の久保桜 1998.4.20--山形県長井市伊佐沢 ↑ click photo(57K) |
年齢を重ねてきた久保桜の幹。 1998.4.20--山形県長井市伊佐沢 ↑ click photo(84K) |
昨日も1日、実家で休養させていただいた。旅の最中には、デジタルカメラ以外に35mmフィルムでも写真を撮っているのだが、これまでの11日間に撮ったフィルムを現像に出し(25本もあった)、追加のフィルムも買ってきた。これでしばらくは大丈夫だ。
三春の滝桜の場所に着いて少しびっくりした。滝地区への道は3年前より格段に良くなっているし、桜から少し離れてはいるが大きな駐車場もできていた。車で行くのが少し楽になった。
また、以前は桜のすぐそばに、桜を取り巻くように通路があって、そこを歩けたものだが、今はその通路がなくなり通路だった部分の土が掘り返されていた。おそらく、根の保護のためだろう。桜は人がそばを歩くだけで根が傷むというから。
滝桜は残念ながら少し散り始めていて、緑色の葉も出始めていた。しかし、樹齢1000年の風格は見る者を圧倒する。
以前、滝桜を「老貴婦人の晴れ着姿」のようだと感じたのだが、今でもその老貴婦人の華やかさは少しも失われていないような気がした。
実家から滝桜へ向かう途中に、福島県小野町の夏井川沿いの桜を見た。花の色が薄いピンクで、しかも数キロに渡って川の両側を彩っていて、すばらしかった。川をまたいでロープが張られていて、そこにはこいのぼりが泳いでいた。
思わず高速道を途中下車しようかとも思ったのだが、東北地方の桜前線は例年よりかなり速いペースで北上していて、旅の行程がかなりきついことを思い出し、泣く泣くあきらめた。来年以降の課題がまた一つできた。
伊佐沢の久保桜も古い。樹齢1200年とも言われている。樹高は16mあるそうだ。
坂上田村麻呂がこの地に立ち寄った際に思慕の仲になった娘がいたが、田村麻呂が帰国後に彼女の死を聞き、その死を悼んで送った桜だという伝説があるという。あるいは、戦国時代の伊達の家臣が亡くなった妻子の供養のために植えた桜、といった説もあるそうだ。
日没後にライトアップされた姿は、白い小山のように見えた。
そう言えば、長旅の部に出発したのが3月21日だったから、今日でちょうど1ヶ月ということになる。長いようで短い1ヶ月だった。これからも安全に気を付けながら旅を続けたいものだ。
それと、できるならもうちょっと睡眠時間が欲しいかなぁ。
今日の食事
今日の宿:山形自動車道上り古関PA