モバイラー中ちゃんの気まぐれ桜旅 title

2004年4月18日(日)
快晴

神奈川県箱根町 恩賜箱根公園、箱根園、箱根湿生花園



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1.
駐車場でいきなり出迎えてくれたマメザクラ。
2004.4.18--神奈川県箱根町 恩賜箱根公園(80K)
2.
マメザクラのアップ。
染井吉野に比べたら花は小さめだ。
2004.4.18--神奈川県箱根町 恩賜箱根公園(48K)
3.
マメザクラの別名はフジザクラ。
富士山の下に見えるのは、箱根名物の海賊船。
2004.4.18--神奈川県箱根町 恩賜箱根公園(65K)
4.
巨大なオオシマザクラ。
2004.4.18--神奈川県箱根町 箱根園(38K)
5.
巨大オオシマザクラの根。
とてもたくましい。
2004.4.18--神奈川県箱根町 箱根園(73K)
6.
右はオオシマザクラ、左はヤマザクラだと思う。
2004.4.18--神奈川県箱根町 箱根湿生公園(66K)
7.
水辺の桜。
2004.4.18--神奈川県箱根町 箱根湿生公園(69K)
8.
久しぶりに出会った千島桜。
2004.4.18--神奈川県箱根町 箱根湿生公園(42K)


旅日記

染井吉野の桜前線は東京をはるかに離れ、すでに青森あたりまで到達している。だが、まだ東京近郊で盛りを迎えている桜は多い。今日は箱根に出かけてみる。日本の自生の桜のうち、私はまだマメザクラは見たことがないのだ。先週箱根に出かけた桜仲間のMさんの情報によれば、今週もマメザクラが見られるだろうとのことだ。
桜の様子も分からないので期待と不安で少しどきどきしながら訪ねる。

相変わらず寝坊をして、今日は小田原まで新幹線のお世話になってしまった。特急料金は1000円ちょっとと思っていたら大いなる勘違いで、実は1680円もかかってしまう。先週行った三島までの特急券と同じだ。寝坊の犠牲は大きい。

箱根湯本駅からは、旧東海道に沿って走るバスに乗る。湯本では染井吉野はすっかり終わり、枝垂桜の花がわずかに残っていた程度だったが、その代わり八重桜は満開を迎えていた。バスが標高をかせぐにつれ山の桜がはっきり見えてくる。畑宿を越えると沿道にもヤマザクラと見える桜が左右に姿を現す。そして、今まで見たことのない小さな花がびっしりついた桜が窓の外を通り過ぎる。おお、あれがマメザクラか。

恩賜箱根公園では、正門の手前の駐車場で満開のマメザクラが迎えてくれた。
マメザクラは別名フジザクラともいい、富士山や箱根を中心に見られる桜だ。北は八ヶ岳、南は伊豆半島、東は房総半島まで分布している。その名の通り、染井吉野などに比べるとやや花は小さめだ。一方で花つきが大変よく、枝にびっしりとついているものが多い。
桜と富士山の見える場所を見つけて写真を撮る。富士の中腹にかかった雲は1時間待ってもとれず、少し残念な思いをする。

次の目的地は箱根園。持っているフリーきっぷでは元箱根−箱根園間のバスには乗れないため、どうせ別料金がかかるならと思って観光船に乗る。これが大正解。さわやかな春風を浴びながらデッキで景色を見るのはとても気分がいい。あぁ、旅に来たんだなぁという感慨が深まる。
船からも桜が見える。山の中腹のあちこちに白いふんわりした塊がある。箱根園の横にある箱根プリンスホテルの周辺にも桜が植えられているようだ。

箱根園にはびっくりするほど大きなオオシマザクラがある。樹冠は優に10mを超えているだろう。こんもりした形もいい。今がまさに満開。芦ノ湖からの風を受けて花枝が揺れる。近くの芝生には家族連れやカップルなど花見のグループでいっぱいだ。
オオシマザクラは箱根には自生していないとのことだからこの木は植栽されたものに違いないが、ここまで大きいということはかなり昔に植えられたのだろう。
このオオシマの他、あちこちでマメザクラや染井吉野を見かけたが、観光施設の中なのでなかなか構図が作りにくい。

箱根園から乗ったバスの沿道にも桜がいっぱい。道沿いには、自生の他、植栽したと思われる桜も姿を見せる。また、遠くに目をやれば自生の桜があちこちに見える。何度かバスを飛び降りたい衝動に駆られる。

最後に訪れたのは箱根湿生花園。マメザクラの他、ヤマザクラやオオシマザクラが植えられている。昨夏北海道で2ヶ月近く追いかけた千島桜もあるがすでに散り始め。私は千島桜のふんわりした咲き方が好きだ。
オオシマザクラや千島桜の解説板には潔く「箱根では見られない」と書いてあることにちょっと感銘。「持ってきて植えました」とはっきり言っているのだ。

帰りは仙石から小田原行きのバスに乗った。宮城野の手前、紅葉谷バス停や板里バス停あたりで向かいの山を見るとこれまた自生の桜がいっぱい。一方、少し下った宮城野の染井吉野はすっかり終わっていて、枝垂桜がわずかに残っている程度だった。

大平台手前で渋滞に引っかかる。箱根湯本到着の時間は読めないとのこと。バスの運転手さんのお勧めで登山電車に乗り換える。相変わらず箱根の人気は高く、道路事情は良くない。
恩賜箱根公園から小田原までは、期せずして芦ノ湖南端から早川河口までの水の流れに沿って旅をしたことになる。
マメザクラは堪能することができた。今回は初めて箱根の桜を見て回ることができた。今回の下見結果を役立てて、来年以降にポイントを絞って撮影したいと思う。

さて、多少こだわりの話になるが、箱根地区の公共交通網は、箱根登山鉄道・小田急・箱根観光船と、伊豆箱根鉄道(西武系)・箱根船舶の2系統が独立して存在している。観光船の箱根、元箱根の埠頭はそれぞれ別々だし、埠頭前にある互いのバス停の名前も違っていたりしてややこしい。観光船の終点は場所も名前も異なる(湖尻と桃源台)。この事情を知らないと乗りこなすことができない複雑な交通網になっている。
確か去年ぐらいの新聞に、観光客の利便性を考えて交通網を相互に連携させると書いてあったような気がするが、その連携は進んでいるような気がしない。もう少し利用者のことを考えて、バス停の名称の統一やフリーきっぷの統合化などを進めてほしいものだと思う。

夜自宅に帰ったら二の腕が日焼けで真っ赤になっていた。桜の撮影でここまで日焼けするとはちと辛い。今晩痛さで眠れなかったりしないだろうか。


今日の食事
上は生ハムのクレープ。
背景はクレープ屋のワゴン車。
下は竹の子ご飯セット。
(↑44KB)

今日の昼寝:
なし。

今日の車での走行距離:
0Km。

今日の宿:
東京の自宅。


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