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1. 手漕ぎボートの上から見たミヤマザクラ。 2003.6.16--北海道鹿追町然別湖(66K) |
2. ミヤマザクラのアップ。 ボートの上から撮ったので、 写真が見づらい点はご容赦を。 2003.6.16--北海道鹿追町然別湖(51K) |
知人が然別湖畔で桜が咲いているという情報を教えてくれた。現地に問い合わせてみると、オオヤマザクラやミヤマザクラが咲いているという。ミヤマザクラは私の大好きな桜なのでうれしい。だけど、オオヤマザクラよりも2週間程度開花が遅いはずだ。少し疑問も持ちながら、今日も友人とともに訪ねてみた。
教えてもらった湖畔には確かに花がついた木が2本ある。ミヤマザクラに見えなくもない。でも、湖畔の斜面に生えており近づくことは難しそうだし、仮に岸から近づいても、湖に張り出した枝に花が咲いているのでそばで見ることは不可能だ。ミヤマザクラにはそっくりさんがいるので、花をそばで見ないと確認することができない。
一旦その木をあきらめ、別に教えてもらった旧道で桜を探す。似ている木が多い中、数本が確かにミヤマザクラだった。幹と葉は桜そのもの。花は4〜10個で総状に分かれている。花は直径2cm程度と小さめ。花びらには桜に多くみられる切れ込みがなく、やや円に近い楕円形だ。花は葉の上に咲いていて、下からは見えにくいという点も特徴的だ。
ほかの桜に比べて、姿かたちがかなりかけ離れていて、この桜は観賞の対象にはなっていない。
ここの桜は先ほど湖畔で見た木よりも花は落ちていて、写真に撮れそうにない。やはり、湖畔の木をなんとかして調べるしかなさそうだ。
近づくには湖の上からしかない。そこで、桜旅で初めて、手漕ぎボートの上から写真を撮ることにした。大小どんな船にも酔うという友人をボート乗り場に残し、私一人でボートに乗り桜に近づく。手漕ぎボートに乗るのはおよそ10年ぶりで最初はとても不安だったけれど、桜のそばに到着する頃にはコツを思い出していた。
この木もミヤマザクラだ。しっかりと特徴を備えている。
周囲を見渡してみると、水際ぎりぎりのところに4本のミヤマザクラがある。だが、そのうち3本は、根元の土がくずれて湖にむかって倒れており、2本は枯れてしまっていた。なぜこんなに育ちにくい場所を選んで発芽してしまったのかとても不思議だ。
ボートの上からだと写真が撮り辛い。ボートにはもちろん錨がなく、風に流されるためせっかくピントを合わせてもすぐにずれてしまう。構図もくずれる。フィルムカメラで撮った写真の仕上がりがちょっと心配だ。
結局、ミヤマザクラの花は見ることができたが、オオヤマザクラの花は確認できなかった。仮に湖畔にあるとしたら、きっともう少し早く来ないと見られないのだろう。
やわらかくて味わい深いぶた丼 (↑46KB) |