2003年1月28日(火)
曇一時晴れ
沖縄県石垣市やすらぎの森
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1.
南の島で咲くカンヒザクラ。
2003.1.28--沖縄県石垣市 やすらぎの森(35K)
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旅日記
前回は雪の中の桜だった。一転して舞台は南国に移る。
花も秋・冬の桜から春の桜に変わる。
一昨日、気象予報士の試験を受けた(今回もあまり自信がない)。伊豆や南国からの開花の便りがたくさん届く中、旅心を我慢して勉強に集中してきたが、やっとその辛苦から開放された。
石垣島には国の天然記念物に指定されている、国内唯一のカンヒザクラ(寒緋桜)の自生地がある。今回はその桜を見たいと思っている。
事前の調査では、桜がありそうな場所は荒川に沿った山で、2万5千分の1地形図には道が載っておらずどこをどう歩けばよいか分からない。市役所に問い合わせたところ、ハブやヤマヒルもいる難しい場所なので、知らない人が一人で入ることは勧めない、地元の人でもめったに行かないが、近くの集落で案内してくれそうな人を探したほうがよい、とのことだった。
偶然にも、昨日一緒に食事をした友人の奥さんの同窓生が近所に住んでいるという。その人から更に近所の方を紹介してもらい、2人目で同行いただけそうな方に行き当たった。明朝電話で連絡を取り合って荒川沿いの山に入ることになる。
午後は荒川以外の場所で、植栽された桜を探す。
偶然通りかかったやすらぎの森の地図を見たら、桜が植えてあるらしいので早速訪ねてみる。
ここにあるのもカンヒザクラ。この桜は中国の福建、広東、広西、浙江の山地から台湾にかけて分布している。植栽されたものは、日本では沖縄から東京あたりまで広がっている。石垣島荒川は国内唯一の自生地だ。琉球諸島各地では植栽されたカンヒザクラが野生化したものも見られるという。花の色や形には個体差が多い。色は濃い桃色から白に近いものまであり、咲き方も釣鐘状だったり平開したりする。
ここの桜園には百本以上の桜がありそうな感じだったが、どの木もあまり元気がなく、花も少ししか付いていない。後で伺ったら、石垣島内の植栽された桜はみんなこういう感じらしい。
さあ、明日は荒川の桜に会えるのだろうか。
今日の食事
- 朝:機内にて、羽田空港で買ったミックスサンドイッチを食べる。今日も羽田で人気というトンポー弁当を買うことができなかった(午前10時頃に入荷するらしい)。以前お昼前のフライトの時に立ち寄ったらもう売り切れていた。買うチャンスがなかなか少ないようだ。
- 昼:荒川の近くの知花食堂で、チャンプルー(ごはんと味噌汁付き)を食べる。豆腐、かまぼこ、豚肉のほか、ゴーヤ(にがうり)、キャベツ、ピーマン、にんじんなど野菜がいっぱい入った、家庭的な味のチャンプルーだった。
沖縄では、例えば「チャンプルー」のように、単品でしかメニューに書いていない料理を頼むと自動的にごはんと味噌汁が付いてくる店が多いから、頼むときに注意が必要だ。そういう店で「チャンプルーとごはんと味噌汁」と言って注文すると、ごはんと味噌汁(しかも大きくて値段の高い単品の味噌汁)がもう1つずつ出されて面食らうことになる。
- 夕:ユースホステルにて。ごはん、スープ、白身魚のフリッター、いんげんともやしの温野菜、ロールキャベツ、だいこんなどの煮物、たくあんなど。久しぶりに自分以外の旅人と一緒に食事をとり、楽しくおしゃべりした。
- 今朝までの睡眠時間:
- 朝6時半のフライトに備えて、昨夜は大田区蒲田駅前のホテル末広という温泉ホテルに泊まった。温泉は東京近郊によくある真っ黒な温泉。温泉浴場と部屋はちょっと狭かったが、23区内なら仕方ないかも。桜探しの心配事のせいか、3時間しか寝られなかった。
- 今日のフライト:
- JTA(日本トランスオーシャン航空)071便 羽田6:30発石垣10:00着のところ、どちらも15分程度遅れた。機材はボーイング737。
朝焼けはなかなかきれいだったが、早朝の飛行機に乗るのは生活のリズムがくずれるので辛いものだ。空港側はフィルムには影響がないと言っているが、私は普段絶対に金属探知機を避けている。でも、今朝は寝ぼけていたせいでミスをして、大量のフィルムを探知機に通してしまった。感光していなければいいが。
フライト中大きく揺れる時間帯があった。高度は28000フィート(約9300m)ということだったから、おそらくこの辺りの高度によくある亜熱帯ジェット気流の近くを通過したのだと思う。気象予報士の資格のために勉強したことが現実の体験につながっていると思うとちょっと感動。
石垣空港到着時は、今までに経験したことのない強い逆噴射をした。座席の上に置いてあった近くの乗客の身の回りの品がすごい勢いで前へ転がっていったが、大丈夫だったろうか。
後で石垣の人に聞いたら、滑走路が1500mと短いから逆噴射を強くせざるを得ないのだそうだ。
滑走路が短いゆえの影響はいくつもある。かなり昔、人家の近くまでオーバーランした飛行機から乗客が避難した直後に炎上する事故があったという。また、現在の滑走路で就航できる最大のジェット機は小型のB737型機がになるが、貨物がコンテナではなく手積みのため農作物を那覇や東京に出荷する際に傷むことがあるそうだ。更に、羽田→石垣便は直行が可能だが、石垣空港から羽田へ戻る便は羽田までの燃料を積むと総重量が重くなりすぎて石垣の短い滑走路では離陸ができないため、少ない燃料で一旦近くの宮古空港まで飛び、燃料を追加した上で羽田に向かう。今のところ羽田行きは必ず宮古を経由しないといけないのだ。
石垣の人たちは、早期に石垣空港を拡張または移転して欲しいという希望を持っているという。
- 今日の昼寝:
- 機内で1時間。さすがに朝4時半起きは堪えた。
- 今日のレンタカーでの走行距離:
- 103Km。
借りた車はワゴンR。きびきびと走っていい感じだ。お金がないし、とにかく走りさえすればそれでいいので、可能な限り軽自動車を借りている。
- 今日の宿:
- トレック石垣島ユースホステル。ここを訪ねるのは約10年ぶりになる。ユースの周りの景色もペアレント(オーナー)さんも、いい意味であまり変わっていないような気がする。
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