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1. 2002.5.25--北海道鶴居村(70K) |
2. ピンク色が濃い八重桜。 2002.5.25--北海道鶴居村(70K) |
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3. 2002.5.25--北海道鶴居村 下幌呂農村公園 夢の杜(70K) |
例年なら今頃は釧路地方の桜の名所で花が見られるはずだ。しかし、今年は花が早かったせいで名所の桜はほぼ終わってしまった。今週使う航空券はJASのウルトラ割得(片道1万円)で取ったものだ。予約が2ヶ月前だったので、例年の道東の開花時期に合わせるしかなかったのだ。
果たして今回は桜を見ることができるのだろうか。
鶴居村のビジターセンターに立ち寄って桜のありかを伺ったところ、近くに人の手で植えられた桜があるとのこと。さっそく訪ねてみる。
あった。桜だ。全体的には終わりかけの桜が多いが、まだ見頃を保っているものもある。
この桜は大振りな八重の花で、ピンク色がやや濃い目である。葉はオオヤマザクラに似て少し赤みがかったものもある。
どういう理由で植えられたかは分からないが、かなりたくさんの若木が並んでいる。
しばし八重桜の作り出すふくよかな世界に浸る。
午後からは湿原の周辺で桜を探し、数本見つけた。明日は天気が良くなるとのことなので撮影は明日に回そうと思う。
宿の近くの小・中学校の正面に大桜があり、4年前にはかなりよい花を付けていたのだが、腐ってきたため2,3年前に切り倒されてしまったという。学校を訪ねてみるとやはりその巨木はなくなっていた。直径1mほどの切り株を見ると確かに3分の1ほどが腐っていたことが分かる。
ここでも、花見は「一期一会」であると痛感する。
小・中学校の門の近くに桜の幼木が2本あった。これからあの大桜のように立派に育ってほしいものだ。
今夜の宿にしたユースホステルでは、幸運にも近所に住む釧路湿原に詳しい方のお話をお聞きすることができた。湿原周辺に古い桜が残っていないのかと伺ってみると、高度成長期より前までは、伐採する人が桜や朴のような花の咲く木を大切に残していたのだが、高度成長期からはそれらの木もまるごと刈られて紙の原料にされてしまったそうだ。そのため、湿原周辺の山には桜の古木・巨木が残っていないという。なんとも残念な話だ。
もしその桜たちが残っていたら、今の私たちは宿近くの小・中学校の前にあったくらいの立派な姿を湿原の周囲のあちこちで目にしていたかも知れない。
明日は偶然にも湿原の水源を守るための植林が行われるという。私が4年前に参加した行事だ。今回も植樹する広葉樹の中に桜が含まれているという。
私も参加して桜を増やしたいところだが、明日の最終便の飛行機が混雑のため予約できず、昼過ぎの便で帰るため時間がない。少し残念だが、今回は植林への参加をあきらめ写真に専念したいと思う。
そば好きの私が写真を撮るとついつい そばが中心に来てしまう。 (↑43KB) |