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1. まだ青い葉をたくさんのこしているジュウガツザクラ。 葉が開花を抑える成分を出すため、葉があるうちは開花は盛んにはならない。 2001.11.18--東京都墨田区 江戸東京博物館(76K) |
風邪をひいてしまった。東京は今週半ばからぐっと寒くなったので、私の身体がついていけなかったらしい。
今日は遠出をしようと思ってレンタカーも予約していたのだが、朝のうちにキャンセル。代わりに近所に出かけようと思う。
去年の12月に、江戸東京博物館北側の遊歩道に冬咲きの桜があることを知った。
今日の咲き具合を心配しながら訪ねてみたら、咲いてはいたもののあまり数は多くなかった。去年見た時よりも少ない。
博物館の方によると、ここに冬咲きの桜が植えられた経緯や、本数については分からないという。ただ、博物館ができた頃からあったらしい。
遊歩道にはいろいろな種類の桜が植えられている。春咲きの桜はすっかり黄葉していて、オレンジ色のトンネルを作っている。冬咲きの桜はそれに混じって咲いている。
桜には「ジュウガツザクラ」の札がかかっていた。花は八重。色は白から薄いピンク。花の中心部分が濃いピンク色をしたものもある。花の直径は2cm程度とあまり大きくない。
博物館の見学者や散歩をしている人たちが、冬に咲く桜を珍しそうに見上げている。
中には、俳句を書いたま新しい短冊が付けられた桜もある。だけど、写真を撮る上ではちょっと邪魔で、写り込まないように構図を選ばないといけない。
カメラのレンズを頭上で咲く桜に向けていたら、通りかかったおじさんに「今日の流星群を撮るのですか?」と声をかけられた。確かに今夜はしし座流星群が最大になるという予想が出されている。ほんの少ししか咲いていない桜を撮っているとは思わず、流星群の準備をしているように見えたらしい。
冬咲きの桜に「エド」という札が下がっているのは去年通りだ。エドは春咲きの花びらがふっくらと丸い八重桜のはずだが、この木の花はジュウガツザクラに見えた。どうも札の名前が間違っているような気がしてならない。
風邪で体力が落ちているので、残念ながら写真を撮る持久力がない。
吹き付ける風も冷たいので、早々に帰宅することにしよう。