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1. 周りの木に守られるように立つカスミザクラ。 2001.5.20--長野県茅野市 奥蓼科温泉(63K) |
2. 2001.5.20--長野県茅野市 奥蓼科温泉(75K) |
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3. カスミザクラのアップ。ヤマザクラよりも花はやや小ぶりだ。 2001.5.20--長野県茅野市 奥蓼科温泉(38K) |
今週はJASの片道1万円のウルトラ割特の期間である。2ヶ月前に予約をして、東京−帯広の往復航空券を予約してある(道央・道東地方のどこで桜が咲いても大丈夫なように真ん中辺りの都市である帯広を選んだ。ちなみに2ヶ月前には北海道の桜の開花予想は出ていない)。飛行機がとれた直後にレンタカーも予約した。
週末の情報によると釧路、厚岸、別海、根室ではすでに桜の開花が始まっているという。条件はばっちりだ。
ばっちりのはずだった。しかし、2週間以上病んでいる風邪がひどくなり、18日の夜はとうとう自分の咳のせいでほとんど寝られなくなってしまった。寝ているようで起きている変な状態のまま起床予定の19日朝5時を迎えた。この体調で飛行機に乗り、レンタカーを運転するのは無理なように思えた。咳も止まっていない。
しかたなく、JASに電話をして航空券をキャンセルした。
医者から抗生物質と咳止めをもらい、なんとか体調は小康状態になった。
往復のキャンセル料10,840円も痛いが、それ以上に片道1万円で北海道に行けるというチャンスを生かせなかったことのほうが悔しい。日ごろの睡眠不足と疲労が大変悔やまれる。
嘆いてばかりもいられない。毎週桜旅を継続するためにはどこかで桜を見なくてはならない。
昨年、友人が5月下旬に奥蓼科で桜を見たという情報を頼りに、わらにもすがる思いで出かけてみることにした。
奥蓼科温泉は茅野市の東部にある。市内から車で30分も走ると行き止まりとなる県道に沿って温泉宿が点在する。標高は行き止まりの場所で約1800mほどだ。
友人の言う通り、県道沿いにはぽつぽつと桜があった。よかった。一旦行き止まりまで走り、その後ゆっくり逆戻りしながら写真を撮ることにする。
桜を遠くから見ると、赤褐色の葉の混じったヤマザクラのように見える。でも、花がやや小さいこと、小花柄に毛があることから、カスミザクラだと思う。
一般にカスミザクラはヤマザクラなどより花期が遅い。だからこそ、今回私は花を見ることができたのだろう。
短い花期を狙って、熊蜂や蜜蜂が花を渡り歩く。まるで桜の木自体が唸りを上げているかのように、木全体から羽音が聞こえてくる。
道沿いには魅力的な温泉が点在しているのだが、風邪をひいているためおいそれと入る訳にはいかない。友人もここの温泉はよいと言っていたのに、大変残念なことだ。
帰りの指定券を頼んだところ、「明日の朝まで空いていない」という気が遠くなるような返事。体調が悪い中で、万一新宿まで立ちっぱなしになったら辛い。仕方なく、こちらも残数が少ないというグリーン車をとる。
背もたれがかなり倒れるグリーン車の座席はさすがに快適だった。1時間ばかり熟睡してしまった。
まだ風邪が治りきっていない。来週こそは再び北海道に飛ばなくてはならなそうだから、それまでになんとかしたい。
今日の食事
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