1. 桜と新宿副都心。 2001.4.1--東京都新宿区(37K)		2. 神田川を渡るJRの快速電車。 桜の美しさとともに空の青さが心に染みるようだ。 2001.4.1--東京都新宿区(40K)
3. 桜の下で遊ぶ水鳥たち。 2001.4.1--東京都新宿区(47K)
4. 神田川を渡る都電。 2001.4.1--東京都新宿区(55K)		5. 一瞬、夕方の残光が桜を照らす。 2001.4.1--東京都新宿区(70K)

昨日は3月末にしては珍しく雪が降った。満開に近いソメイヨシノはびっくりしたに違いない。
桜の写真展が始まって初めて迎える週末だったため、私は昨日会場である東京中央郵便局に詰めていた。郵便局のロビーはもちろん暖房が効いていたが、利用者が入ってくるたびに冷たい外気が足元を襲い、ちょっと辛かった。午後2時の気温が2度しかなかったらしい。
ソメイヨシノの咲き具合からして、今日は花見には最高のタイミングになるはずだ。
一緒に写真展をやっている友人が教えてくれた神田川沿いの桜を見ながら歩いてみようと思う。

JR東中野駅を降り、神田川沿いの道を一旦南に歩く。末広橋(大久保通り)で新宿副都心のビルを背景に写真を撮り、そこから再び北上する。神田川の下流に向かうことになる。時刻は午後1時過ぎ。
昨日の雨と雪で空気中のちりが洗い流されたせいか、今日の空は透き通るように青く、日差しもまぶしいくらいだ。でも、風はちょっと冷たくて、いくら歩いても体が温まらない。ウインドブレーカーは手放せない。

JR中央線をくぐった辺りから、川の右岸で宴会をやっている人がちらほら見られるようになる。あまり大騒ぎをしている人はいないようだ。
子供連れの家族やお年寄りなどが楽しげに散歩する姿が目に付く。

写真を撮りながらのんびり北上すること約2時間、西武線下落合駅近くまで来た。ここまでは川のどちらかの岸に必ず桜があったが、ここから桜が途切れるらしい。でも、どんな様子かを見たいので、電車に乗らず更に川沿いを歩く。

川は方向を変え、高田馬場方面を目指して東進する。桜だけでなく、川沿いの道まで途切れてしまい、時には住宅地の中の細い路地を歩かなくてはならなかったりする。
結局ほとんど川沿いを歩けず高田馬場駅着。山手線の東側から川沿いの歩道が復活する。だが桜はまだ植えられていない。

桜が再び姿を見せるのは都電が神田川を渡る高戸橋付近からだ。先ほどにもまして桜が濃厚に咲いている。桜の樹齢が古いのか、あるいはどっしりと根を下ろしているせいか、川に向かって盛大に枝を伸ばしているものが多い。桜の根の高さよりはるかに低い位置で花が咲いている。自由な空間があったので、日光をせいいっぱい浴びるために枝を広げたのだろう。
時刻はすでに午後5時を回った。太陽は時々雲から顔を出すのみで、なおかつ近くに高いビルがあってそれをさえぎる。桜にはなかなか日が当たらず、冷たい風も吹いてきたので、写真もそこそこに先を急ぐ。

川の北岸に新江戸川公園と江戸川公園が続く。平坦な場所は狭いのだが、そこにシートを敷いて宴会をやっている人がたくさんいる。露店も少し出ていて、春らしい光景だ。

午後5時半。突然目の前に首都高速道路の高架が横たわる。江戸川橋交差点に出たのだ。ここから神田川の真上をふさぐように首都高が走る。川沿いは歩きにくそうなので、川に並行する早稲田通りを歩く。歩道には一定間隔でソメイヨシノが植えられていて満開なのだが、根っこが車に踏まれる位置にあるせいか、あまり元気がなく花も少ない。
江戸川橋から飯田橋の間には、明治時代に神田川沿いの住民が競うようにソメイヨシノを植え、明治後半にはほぼこの区間が桜でつながったという。ソメイヨシノの枝が川幅いっぱいにかぶさっていたそうだ。だが、今は無粋な首都高がそれに取って代わっている。
早稲田通りのソメイヨシノは、昔の桜を知る人が、その名残として植えたものかも知れない。

午後6時過ぎ、JR飯田橋駅着。少し暗くなってきたし寒いので、神田川「桜下り」はここでおしまいにしよう。

結局、桜がたくさんあって、歩いて楽しかったのは、末広橋から下落合駅付近と、高戸橋から江戸川橋までだった。
もし、また来る機会があったら、この区間をじっくり歩いてみたい。

(↑43KB) おやつのさくらあんみつ。盛り付けが悪いのは私が自分でやったせいなので念のため。真ん中に桜の花の塩漬けが乗っている。

• 朝：いつもの通り、自宅で食パンにプルーンジャムを付けて食べる。飲み物は紅茶。
  
• 昼：これからの行程を考えて体力を付けようと、東中野駅東口の大盛軒という中華料理屋で、牛鉄板焼定食（小ラーメン付き）を頼む。ごはん、桜漬、小ラーメンと、牛鉄板焼が出てきた。カリカリになるまで火を通したニンニクも付いてきて、好みで入れられるようになっている。牛肉もおいしかったし、キャベツなどの野菜がたっぷり鉄板にのっていてボリュームがあった。
• おやつ：神田川沿いにあった讃岐屋というお店で、さくらあんみつを買う。寒天、えんどう豆、求肥の他、桜の葉を練りこんだ白あんと、桜の花の塩漬けが入っていた。そこにおいしい黒蜜をかけて食べる。桜の香りが口いっぱいに広がって、春を感じた。
  讃岐屋は伝統のあるあんみつ屋さんのようだ。

今日の車での走行距離：

0Km。

今日の昼寝：

帰りの中央線の中で20分ほど。

今日の宿：

東京の自宅