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1. 姿のいい桜。後ろにあるのは有名なシダレザクラ。 2001.1.7--山梨県身延町 (64K) |
2. 2001.1.7--山梨県身延町 身延山久遠寺(52K) |
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3. 2001.1.7--山梨県身延町 身延山久遠寺(60K) |
4. 総受付近くの桜。樹齢は若そうだが花は多い。 2001.1.7--山梨県身延町 身延山久遠寺(43K) |
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5. 長い石段の下にある竹之坊にも桜が見えた。 2001.1.7--山梨県身延町 竹之坊(50K) |
新宿からちょっとおっかなびっくりでスーパーあずさ5号に乗る。
スーパーあずさ号に使われている車両は振り子式と言われるタイプで、通常の車両よりも速度を落とさずにカーブを曲がれる代わりに、やや不自然な揺れ方をする。ずいぶん昔の振り子式特急やくも号で気分が悪くなりかかったことがある。
列車が高尾を過ぎてカーブが多くなり、いよいよ振り子式の本領発揮である。カーブにはスピードを落とさず果敢に突っ込む。多少不自然な揺れ方をするが、昔のやくも号よりはるかに乗り心地がいい。今回は私の身体は拒否反応を示さなかった。逆にスピード感が気持ちいいぐらいだ。
甲府駅では3分の接続で特急ふじかわ号に乗り換える。窓が大きくて開放的、かつゆったりした乗り心地のいい車両だ。だが、身延線というローカル線を走るせいか、スーパーあずさに比べて格段にスピードが落ちる。
身延駅から5分待ちでバスに乗り継ぎ、身延山に到着。新宿から約2時間40分。乗り継ぎの効率がいい行程だった。
98年に久遠寺に来たときは山門から本堂を結ぶ287段(高さ約105m)の石段をまっすぐ上ったが、段差が大きく、かつ高さがまちまちで歩きにくいこともあり、上った後はへとへとで5分ぐらい動けなくなってしまった。今日は男坂という坂道を歩いてみる。距離は長くなったが石段よりはちょっと楽に上ることができた。
本堂の右、祖師堂の前に花をつけた2本の桜があった。1本は樹高が3,4m程度と低い代わりにかなり姿がいい。春のソメイヨシノに例えると3,4分咲きといった感じだ。花の直径は3cmぐらい。寒さのせいか縮れたり枯れたりしている花びらがあちこちにある。
たまたま通りがかったお寺の方にお話を伺った。12月中旬にNHKでこの桜が放送されたが、その時は四季桜という名前で紹介された。でも、お寺では御会式桜とも呼んでいる、とのことだった。咲き始めは10月中旬で、12月がもっとも花が多い。春には咲かないことなども伺った。
御会式(おえしき)は10月11日から12日にかけて行なわれる仏事である。御会式桜とは一般的にジュウガツザクラの別名となっており、御会式を飾る意味でジュウガツザクラを植えているお寺は全国にいくつかある。でも、目の前の桜は一重だから、八重のジュウガツザクラではなさそうだ。
身延山は日蓮宗の総本山である。日蓮が亡くなったのは10月13日で、その日大地が揺れ桜が散ったという伝承があるそうだ。
私がお話を伺った方はお寺の植栽が専門ではないとのことだったが、伝承にちなんで境内に秋咲きの桜を植えているのではないかと話してくれた。
総受付という建物の近くにも2本の桜があった。先ほどの桜よりも樹齢は若そうだが、花は多い。真下に車が止まっているので思い通りの写真が撮れなかったのがちょっと残念だ。
日中にも関わらず気温は2度しかなかった。西から雪雲が押し寄せてきているようなので今日はこの辺で引き上げよう。
今日の昼食。私の大好きなゆばである。 |
今日の宿:東京の自宅。