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1. コブクザクラ。 2000.11.19--京都市 京都府立植物園(64K) |
2. コブクザクラのアップ。 2000.11.19--京都市 京都府立植物園(40K) |
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3. 二季咲桜。 2000.11.19--滋賀県彦根市 金亀児童公園(51K) |
4. 二季咲桜のアップ。秋の日は意外に短く、日が陰ってきてしまった。 2000.11.19--滋賀県彦根市 金亀児童公園(28K) |
今日は、京都市と彦根市で2種類の桜を見る。本当は京都では大原の桜も見たかったのだが、市内から大原へ行く道は1本しかなく、秋の休日には大渋滞を起こすと聞いてあきらめた。さて、もう1ヶ所の桜は美しく咲いているだろうか。
そのもう1ヶ所というのは京都府立植物園だ。ここにはコブクザクラが1本あり、秋は11月中旬にもっとも花が多いと聞いている。今日私が見た感じでは、春の桜に例えると3,4分咲きといったところだ。
ふっくらとした八重咲きの花が、小春日和のもと明るく咲いている。花びらは他の場所のコブクザクラに比べてやや幅広いようだ。
今年はすでに10月9日に開花したという。ここ4年間の開花日が立て札に書かれていたが、最も遅い97年でも11月7日の開花だそうだ。厳寒期には一旦花が途絶えるが、3月中旬には再び開花を始めるという。
園内には紅葉の美しい場所もあるのだが、時間切れのため指をくわえて見送る。自分が寝坊したせいだから仕方がない。
彦根城内の金亀(こんき)児童公園には、昭和47年に友好都市である水戸市から贈られた二季咲桜がある。二季咲桜はシキザクラの1種と言われている。
彦根と水戸が友好都市になったのは、実は江戸末期の桜田門外の変がきっかけだったそうだ。ご存知の通り、彦根出身の井伊直弼を水戸藩士を中心とする武士たちが殺害した事件だった。つい最近まで彦根の人たちは水戸に対して反感を持っており、ウソかまことか分からないが、水戸ナンバーの車が彦根を走ると石を投げられる、と水戸出身の私は聞かされていたものだった。だが、滋賀県の人によれば、最近ではそんな反感を持っている人はもういないと言う。
彦根市と水戸市は、不幸な歴史を逆によい関係に発展させるため、友好都市になったらしい。
児童公園には桜が3本あった。このうちもっとも大きいものは、枝のさしわたしが10m近くになっている。ただ、残念なことに桜が車道のそばにあるため、車道側は枝打ちされてしまっているようだ。
花は直径2,3cm程度で、コブクザクラに比べたら1回り小さい。花の形は、確かに去年水戸市で見た親木の花にそっくりだ。春のソメイヨシノに例えれば、2,3分咲きといった感じだ。花はそれほど多くはない
時々団体の観光客が桜の横を通っていく。おそらく、琵琶湖近辺の寺院の紅葉と彦根城を組み合わせたコースなのだろう。にぎやかなおばさん達が多く、珍しい秋咲きの桜を見つけて記念写真を撮っていく。私はその合間を縫いながら、はるばる水戸からやってきた桜をカメラに収めた。いつまでも元気に育って欲しいものだ。
今日の昼食。駅弁とは言え、京都らしく手の込んだ料理だ。新快速の中で、自分のひざの上に乗せて撮影。 |
今日の宿:東京の自宅。