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1. 奥行臼の牧場の中にあるオオヤマザクラ。 2000.5.27--北海道別海町奥行臼(35K) |
奥行臼の桜は、別海町西春別にある、廃止されたJR標津線の記念館で知った。記念館には、「奥行臼に桜並木があった」と書いてあったが、地元の方によれば、並木というほどきれいに並んでいたわけではないらしい。でも、駅前や牧場の中などあちこちに古いオオヤマザクラの木が残っていて、濃いピンク色の花が集落を飾っている。
実は、先週もここの桜を見に来たのだが、つぼみはまだ固く閉じていて、1週間で咲きそうな感じではなかった。北の桜は急に咲くことが多いらしい。今週ここに立ち寄ってみて良かった。
根室市の清隆寺は日本最東端の桜の名所として知られている。ここには数本のチシマザクラが植えられている。この桜は明治初期に国後島から移植されたもので、樹齢は100年以上と推定される。チシマザクラは本州中部以北や、北海道の高山、サハリン、千島に分布する小高木だが、清隆寺には樹高が3mに達するものもあり、チシマザクラとしては大きいのだそうだ。
ここにはこれまでに2回来たことがあるが、いつも境内の桜全部が満開ということはない。少しだけ見頃の時期がずれているようだ。今日も、一番風格のある桜の花はすでに散り始めていた。その他の木はほとんど満開だ。熊蜂がいそがしそうに花から花へと飛び回っていた。
根室に着くまではTシャツ1枚でいられたのだが、根室で車を降りるときには気温が12度まで下がっていて、慌ててシャツやジャケットを着込んだ。しかも、寺を出る頃にはあたり一面を白く冷たい霧が覆い始めた。北国の気候の変化は激しい。
さて、根室の桜が咲いたことで、1月に南国沖縄を出発した桜前線が日本の東端に達したことになる。よくマスコミで「桜前線が終点に到達した」と表現することがあるが、私はここが桜前線の終わりだとは思っていない。これから桜前線は、北海道の高山部を目指して登っていくのである。従って、運が良ければ、そして私が頑張れば「毎週桜旅」もあと数週間続けられると考えている。
さぁ、あとどのくらい花見ができるだろうか。
今日の昼寝:行きの機内で20分ほど。
今日のフライト:羽田12:20-(JAS135)-13:55釧路。機材はA300R。2週続けて自費で同じ飛行機に乗るというのは、めったに経験できるものではない。ちょっと懐の寂しさを感じる経験だが。
今日の宿:釧路東急イン。飛行機と同様、2週続けて同じ宿に泊まるというのも...。