多摩森林科学園 サクラ保存林には、種の保存を目的として約250種の桜が集められている。日本でもっとも多くの種類を保有している場所である。
今日のサクラ保存林には、満開の桜が48種もある。桜は種類によって咲く時期が異なるから、種類が多いと言うことは、だいたいいつ行っても花が咲いているということになる(ここの場合、2月下旬から5月初旬までの約2ヶ月)。「毎週桜旅」を続けている身にとっては、正直言って東京近郊にこうした場所があるとスケジュール上助かるのだ。
科学園の門から歩いて10分弱で、サクラ保存林の入口に着く。ここから、様々な種類の桜が間隔を置いて1,2本ずつ植えられている。小川が山を削って作り出した自然の斜面に遊歩道が設けられている。アップダウンが多いので、お年を召した方にはちょっと辛そうだ。
私が花に気付いたのは、フゲンゾウ(普賢象)、ウコン(鬱金)、スルガダイニオイ(駿河台匂)、ケンロクエンキクザクラ(兼六園菊桜)、ベニタマニシキ(紅玉錦)、カンザン(関山)、イチハラトラノオ(市原虎の尾)、ギョイコウ(御衣黄)、ヤエベニシダレ(八重紅枝垂)ぐらいだった。満開が48種もあるというのに、私が見つけた数はこの程度。いかに私が桜をちゃんと見ていないかが分かってしまう。
ケンロクエンキクザクラは私の大好きな桜だ。花びらが200〜350枚もある、丸いゴルフボールのような花をつける。ここで再会できることを楽しみにしていたのだが、咲き始めのせいか、まだ花の大きさが十分ではないような気がした。
スルガダイニオイは、東京の駿河台にあった桜だ。その名の通り、鼻を近づけるとかすかに香水のようないい香りがする。桜の花によっては、桜餅に似たかすかな香りを出すことがあるが、スルガダイニオイの香りは、それとはちょっと違うと思った。
午後から曇空になり、あまりいい写真は撮れなかったが、色とりどりの桜を見ながら新緑の中を散歩するのはとても気持ち良かった。
さて、これでやっと「毎週桜旅」が30週を迎えた。
あと何週間続けることができるだろうか。自分でもちょっと不安であり、楽しみでもある。
今日の車での走行距離:0Km。
今日の宿:東京の自宅